『虎に翼』第116回 時代は変わるが、司法は独立させねばならない
八年の時を経て、原爆裁判は終わりました。
原爆の使用を世界で初めて国際法違反とした判決は、世界で注目を集め、被爆者支援への法的根拠につながりました。
去り行く竹中の背
竹中は長い記者人生で初となる原爆裁判に関する著書を刊行しました。廊下で寅子と同じ椅子に並んで座り、にしみじみとそのことを語っています。
「まあこれで俺も……」
そういうとゆっくりと立ち上がり、寅子の前から去ってゆきます。
「またどこかでな。佐田判事」
お嬢さんから佐田判事へと変わった。思えば長いつきあいでした。その背中を見送り、寅子は深々と頭を下げます。
被爆者救済のためにあげた声はとまらない
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