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『おかえりモネ』第56回 台風と熱中症に注意を!
2016年8月20日――台風到着の4日前です。東北地方太平洋側からの上陸はかつてないこと。対策はどうする? 朝岡たちが緊迫する中、モネは実家に電話します。
台風に備えて
亜哉子がでました。龍己にかわるようモネがいうと、父の耕治が話したがります。毎日コサメと傘イルカを見ていると大声でアピールする父。ここで龍己にかわると、モネは台風対策を指示します。龍己も途中からメモを取っています。
シャッターが持っていかれるかもしれない。牡蠣棚は西に固定。船を係留する。テキパキと言います。始めてのことでこれまでとは違うと。
耕治は漁業に、未知は水産試験場に連絡すると言います。気を引き締めていこう! そう皆が言い合います。
主人公の出身地が、どうして亀島という架空の土地であるかもわかってきました。実際にあった場所での災害はなかなか扱いが難しいですもんね。
耕治は未知が疲れているのか気にしています。亜哉子は姉妹のバランスを語ります。モネがぼーっとしていたから道が頑張っていた。そんなモネが生き生きとしているから、ぼーっと自分におことを考えている。お互いに影響を受けているというわけです。陰陽はじめ、バランスについて描いてゆくドラマですね。
おじいちゃんがおかしい!
汐見湯では異変が起きています。なんと奈津のおじいちゃんの様子がおかしいのです。ここでモネはコインランドリーで洗濯を待ってぼーっとしている菅波を呼びに行きます。モネはモネなので、そうでもなければ菅波に接触しに行ってはいないらしいとか?
おじいちゃんを診察した菅波は熱中症と判断し、念のためにとおばあちゃんも診ています。熱っているし、汗をかいていない。水を飲むようにと指示を出します。救急車が到着し、呼んだ奈津が大袈裟かと戸惑っていますが,菅波は点滴をしたほうがよいと促し、付き添うのでした。
明日美はあれは知り合いかと聞きます。モネは菅波にお茶を用意だ。
菅波は、礼をいうモネに淡々と語りだします。
おじいちゃんとおばあちゃんはオリンピック観戦に熱中しました。夜通し見ていて、水をあまりとっていなかった。熱中症は昼間だけでなく夜でもなります。睡眠不足。水分不足。加齢によって水分不足への自覚が薄れる。発汗しにくくなる。そうした条件が重なって、気づけば熱中症になっていたのです。
タレスはその死で水分の重要性を証明した
オリンピックと熱中症には関連性がありました。
古代ギリシャ七賢者の一人であるタレスは、オリンピック感染に夢中になり、熱中症で亡くなりました。万物は水あってのものであると、水分の重要性を説いていたにも関わらずそうなった。ある意味その死で水の重要性を証明した……そう淡々と語る菅波。
菅波……「あいつ、なんか話し出すけどおもしろくねえな……」と周囲から言われているタイプだ……。洗濯物を忘れそうになっているとモネに指摘されつつ、去ってゆく菅波でした。
ここでウキウキワクワクした明日美が立ち塞がり、モネの知り合いかと確認してきます。困惑している菅波。モネはうだうだとよくわかりにくい説明をしますが、明日美はあとでちゃんと聞くと言い出します。モネの話がこんがらがることに慣れているんでしょうね。
「フフフ、なるほどね!」
そう納得する明日美に困惑するモネと菅波。
「ん? ちがうよ」
何がちがうんだろう? 菅波はこの先登米でも問い詰められるわけか。
おじいちゃんは点滴で元気になって帰宅。銀メダルで興奮したそうです。宇多川も心配したかもね。そう皆で言い合っています。姿は見えないけど、ちゃんと彼も一員としてそこにいます。
一件落着! モネは菅波の異例を言います。先生がいてくれてよかった。先生のおかげで助かりました。大事にならなくてよかった。そう菅波に感謝を伝えると,彼はうれしそうだけど、どこか戸惑っています。
「あなたのおかげで助かりました」
その言葉は麻薬。そう言っていた菅波の真意は何でしょうね。
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