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『虎に翼』第118回 多くの人は変化を過剰に恐れるもの、だから、一歩一歩進もう

 昭和44年(1969年)、女性法曹による会です。最高裁人事局での発言を寅子が紹介しています。すでに中山がすすり泣き始め、よねが「先輩、早いです」と嗜めています。
 寅子が読み上げます。

 女性は資質的に、裁判官としての適格に欠ける。
「はあっ?」
 ここでよねが声を荒げ、「よねさんも早い」と寅子が嗜めます。
 その理由は?

1 生理休暇や出産休暇をとるために、男性の裁判官に仕事がしわ寄せされる。
2 性犯罪や暴力事件、また体力的に厳しい現場検証に不向きである。
3 支部長として男性の部下を一人で掌握することができない。
4 公安事件の……

 と、ここで中山が絶叫後泣き出しました。
「うあーっ、ううっ、許せない……」
 梅子もしみじみと、時代が進んでも何も変わっていないとつぶやきます。よねも「ふざけやがって」と吐き捨てました。寅子は皆の意見をまとめ要望書を出す、鳥取の久保田先輩にも頼むとまとめました。
「本当に許せない!」
 中山は涙ながらにそう言います。すっかり芯のあるおばさまになっていて、でも愛らしくて。
 そして、男女平等は動いたのか、動いていないのか。穂高が期待したような、機が熟したといえる時代になったのか?

社会にとって大事な話をする朋一

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