『ちむどんどん』第60回 古酒はバニラの香り
アッラ・フォンターナで6年目の暢子は、そのまま料理人として大成したいのに、周囲はそろそろ結婚だとざわついていまして。
ワインも古酒(くーす)も嗜む房子
いやー盛り上がっているというか。周りが勝手に盛り上がっているというか。和彦と愛のキスを邪魔したような暢子だけど、これは「悪いのはうち?」となってしまうかも。
和彦が悪い。あんなに色々してもらって断られたらそりゃ……そう思うけれども、愛も納得できていない感はある。
酒の価値がわかるオーナー
オーナーのワインを賢秀が飲み漁って台無しにする一幕。こいついって『スカーレット』の常治や『おちょやん』のテルオみたいなことはしないけど、金銭と信用に致命傷に至らないダメージを与えていきますよね。
房子が大物だからなんとかなったけどさぁ。
そして房子はイタリア時代にワインを大量に買い漁っていた。んーいいなぁ! 好きな人が選んだ美味しいワインがあるレストランというだけで、もう行きたくなりますよね。
そんなオーナーが古酒をこっそり出してきて暢子に飲ますところが素晴らしい。
暢子が「バニラの香り」といった。これがすごいと思った。ただのいい香りでなく、ちゃんと具体性があるし説得力もある。沖縄の泡盛が20年寝かせるとバニラの香りか。なんて素敵なんだろう! 朝から酒が飲みたくなるすごいドラマだと思った。
羽原さんは『マッサン』でもウイスキーを味わう場面がうまかった。お酒が好きなんですかねえ。そういう長所を思い出しつつ見たくなるなあ。優しいモードに入ってしまうよね。
そして香りを漂わせつつ、暢子や周囲の気持ちは来週さあ!
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