『ゴールデンカムイ』#290 観音像
兵は詭道なり――そう先週予告でありましたが、特にそういうことはなく鶴見は部下を橋へと突撃させます。橋を渡るとなると遮蔽物も何もなく、撃たれにいくようなもの。それでも兵士は突き進みます。
弾雨をかいくぐり突撃だ!
案の定、ソフィア率いるパルチザンに撃たれ、鶴見は馬がやられる。鯉登は先行する兵士がやられる。鶴見は退避できたものの、鯉登は死んだ兵士の屍の影にいて退却ができておりません。そこへ鶴見は艦砲射撃をやらせようとする。月島はそうすると鯉登を巻き込みかねないと言いますが、鶴見は旗手にふさわしいか見極めると言います。要するに鯉登の命でギャンブルをすると。
鯉登にとって幸か不幸か、旗信号を送っていた兵士は土方と牛山に射殺されます。それでも爆発はある。手投げ弾があるようです。手投げ弾を集めて投げつつ、第七師団は突撃します。鯉登のことを鶴見は放置気味、月島は気にかけているのですが、どうなるのでしょうか。
鯉登は爆風に飛ばされて頭部を打ったか。爆音で耳がやられたか。目がうつろです。軍刀戦闘をするうえでかなり不利になっておりますが、果たして大丈夫でしょうか? 漫画だとダメージを無視する展開がよくあるもの。けれども『ゴールデンカムイ』って、割とこういう負傷が伏線として使われますし、考証も手がたいのです。鯉登の今後が大変心配になってきますね。
一方、永倉たちは観音像の裏に隠された回天丸の主砲を取り出しています。これで勝てる! それはどうでしょう。メンテナンスはどうした? 砲弾あるか? 何より反動がすごいぞ! そう突っ込みつつも、本格的な戦争に突入していることは確かなようで。
かわいい顔の少尉を見たら、悲運を覚悟しましょう
軍隊もののお約束として、少尉が死にやすいというものがあります。旗手の死亡率が高いのは当然としまして、それ以外の要素もあります。旗手が存在しない時系列でも、少尉って何かと悲惨な目にあいます。作劇上のお約束ですね。
ナポレオン戦争ものだと少尉はまだ13歳くらいであるのが定番なので、ともかく死なせます。当時は士官学校出ではなく、金で階級を買ったアッパーミドルの次男坊以下が主流。かわいい顔をした少尉が出てきたらまず死にますね。
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