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『ゴールデンカムイ』第37話「あばよロシア」

 アシㇼパを奪還し、とりあえず北海道へ。まずはロシア領から北樺太に戻ります。

あばよロシア! こんにちは狙撃手ヴァシリ

 杉元はそんな和人の店から味噌を補充。すると白石が足を狙撃されました。頭を撃ち抜くと助けに行く必要がないからという、狙撃手の常套手段を谷垣が解説。
 ここで鯉登と月島の手鏡問答。おしゃれな鯉登。士官は身なりも大事……ではあるんですけど、こんな若い少尉のくせに髪を伸ばして当時最先端の七三にしているのって、軍人としては舐め腐った髪型です。将校は長髪禁止ではないけど。勇作はもっと短いだろうし鶴見みはある程度年齢いっていますし。

 ここからは狙撃対策の時間です。
 この当時の狙撃銃は威力がそこまででもないのか、杉元にせよ。ヴァシリにせよ、即死を免れていますね。

 ドタバタのあと、杉元が乗り込んでヴァシリを制圧。

狙撃手は高さと距離が大事で接近戦はそこまで強くないかも。そうでないとフィクションでは動かしにくいのです。

 ヴァシリはお絵描きが上手なのですが、画家になるだけ裕福でなかったとか、家庭環境ゆえに狙撃手になったんでしょうね。ヴァシリはわりとマイペースでいい人。
 ロシア人というと、これから杉元の子世代はシベリア抑留者も出てきます。その証言で印象的なのが、ソ連政府は悪どいけれども、ロシア人はおっとりしていていいひとが多かったというもの。これは本当によく出てくる体験談ですね。
 ヴァシリからはそういう素朴なあたたかみを感じます。狙撃手なんだけどさ。帰る前に、灯台守に娘の無事を報告しています。スヴェトラーナも、これかた大変そうだけど。

阿寒湖では

 この場面で気になったのは花瓶の菊。造花ですね。
 旅館で土方組が待機中。土方と牛山がいないから、門倉とキラウシが探しに行きます。キラウシは声がしぶいな。
 ここで二人は関谷の話へ。獣医出身の毒殺犯です。トリカブトで獄中でも殺人をしたので、それから尻の穴にトリカブトを隠していないか見るようになったとか。
 キラウシは、トリカブトを尻の穴に入れたら毒が回ると突っ込んでます。確かにものを隠す定番だけどさ。

 ここで子供たちが下駄スケートをしています。一応、当時もフィギュアスケートありましたね。史実では日本初のフィギュアスケートは、仙台五色沼での指導とされています。羽生結弦選手の仙台ですね。トリビアなんですけど、中国の方は魯迅が藤野先生にお世話になったから仙台に好印象の人が多い。しかも羽生結弦選手も仙台だから、ますます印象良くなるでしょうね。

 はい、脱線から戻って。
 関谷は土方を捕まえ、牛山を助けたいなら繭毒物ロシアンルーレットに挑ませようとしています。牛山はふぐ毒
で麻痺させ、朝鮮朝顔で意識を混濁させているとか。
 でも牛山みたいな巨体の持ち主は、容量が結構難しいと思う。大丈夫かな?

 そして土方は結局フグ毒を飲んでしまい、倒れるのでした。

 その繭をみつける門倉。関谷はキラウシに、ヒメマスを釣ろうとしたけど、ワカサギしか釣れなかったとお裾分けしています。ヒメマスは夜明けしか取れないんだってよ。これには一匹関谷が毒を仕込んでいたのですが、門倉はすっこけてワカサギは全て水の中に戻りました。
 ここで門倉は自分の不運を投げていています。幕末生まれで陸奥出身ということは、生まれた時点で不運っちゃそうよね。門倉は会津藩か、仙台藩ルーツだと思います。門倉父は土方と戦った会津藩士・秋月登之助あたりがモデルでしょうね。

 新鮮なワカサギの天ぷらは絶品。私だったらもっとがっかりしそうだけど、クールなキラウシはいいやつだと思う。アイヌの料理だとどうやって食べるんだろ。

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『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

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