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『カムカムエヴリバディ』第103回 現実逃避だ
最終週なので、ひなたの前には五十嵐さん……でしたっけ? 文なんとかが再登場しました。
屋内で数分間説明セリフを喋る絶望
五十嵐の再会シーンは絶望しかない。
一本調子で説明セリフで、ガーっと非現実的なことをペラペラ話す。悪いけど、五十嵐がハリウッドで成功するようには到底見えない。ハリウッドは人種差別が厳しいし、そもそもそんなに侍の映画を撮っていない。そのエキストラだけで食べていけるわけないでしょう。ヤクザ役のチンピラでもやっているのかもしれませんけどね。海外作品だと侍よりヤクザの方が出る頻度が高いと思いますよ。
ひなたは人間として何もないと思った。こいつがしょうもないことを思い、榊原とぶつかる場面は、これを本気で面白いと思っているんでしょうか?
ひなたは冷酷で軽薄。五十嵐のことなんてろくに思い出しもしなかったくせに、再登場してカッコよかったらコロリとしている。五十嵐がひなたみたいな女をずーっと待ち続けると勝手に思い込んでいるあたりもダメだ。それこそハリウッドで成功しているのであれば、現地に恋人がいてもおかしくないだろうに。
五十嵐がハリウッドに渡ったせいで、あちらで努力している日本ルーツの役者さんまで侮辱されているように思えてきた。そんなホイホイバイト感覚でできることじゃないだろうに。
最終週でやっつけているのが丸わかりでなんとも。
アニーが安子ということは確定した。だから何なのか。雑に別れさせてくっつけることを繰り返されても、だから何?
腐らせる毒の沼
このドラマの英語を聞いていると絶望的な気分になる。英語のドラマや映画と比較すると、より日本の駄作が持つ嫌な演出が際立つんですよね。
ダメな大河の外国人が出てくる場面でこれを痛感した。『西郷どん』だったか。英語の発音までおかしくなって臭くなる。
「この国は(すべてのものを腐らせていく)沼だ」
そんな『沈黙』の言葉を思い出したりして。
受信料で現実逃避
ハリウッドはいつまでも侍だの時代劇だのありがたがっていない。ヤクザの方がむしろウケる。
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