『おむすび』第32回 よいこは大人に管理されるも、人の痛みはわからない
このドラマは薄気味悪い世界観が根底にあるんだなあ。
二年飛ばし、大義名分も飛ばす
今回は平成16年(2004年)から平成18年(2006年)まで2年間飛ばされました。この間、平成17年(2005年)には福岡県西方沖地震があったことが飛ばされました。
もしも主人公たちが地震に敏感ならば、糸島が揺れたこの地震をスキップできなかったことでしょう。スタッフもアリバイとして阪神大震災を使ったにすぎないのでは? 近年のNHK大阪は阪神大震災を飛ばしてきました。やっと出してきたらこの扱い。何をしているんですか?
本作の大人、子どもの人生に口を挟みすぎ
甲子園が昔から苦手です。
大人の楽しみのために未成年を炎天下に追いやり、体を壊しそうな無茶振りをする。甲子園にせよ、箱根駅伝にせよ、未成年搾取を大人の娯楽にしているだけなのに、あやしげな教育効果だのさわやかさだの演出して誤魔化す。むしろ醜悪の極みのように思えてともかく嫌いでして。
ゆえに甲子園球児を目指す漫画やドラマも、さして興味がないどころかうっすらと嫌いです。しかし、とかくこの手の感動ポルノが好きな人は多いもんでね。甲子園球児が心清らかだの。会いたいのを我慢して栄養学で助言するヒロインだの。いつの時代のセンスなのやらと失笑また失笑しかありませんが。文字通りこんなもんは児戯でしかない。法曹の奮闘を描いた次の作品がこんな出来の悪い児戯ですか。
よろしければご支援よろしくお願いします。ライターとして、あなたの力が必要です!