暦生活のこころ。
暦生活の運営を始めて、今日で10年を迎えました。
振り返るとそれなりに長かった10年という歳月。ここまで続けられたのは、周りの人たちの支えと、自分たちの努力、そしてなによりあたたかく見守ってくださったフォロワーのみなさんのおかげです。
ほんとうに、いつもありがとうございます。
関わってくださる人たちへ、感謝の気持ちで胸がいっぱいです。
右も左もわからないまま立ち上げた暦生活というメディアは、時間をかけて少しずつ成長し、たくさんの人に見ていただけるようになりました。まだまだできていないこと、やりたいことがたくさんあり、伸びしろがあると信じていますが、10年はひとつの区切りだと思います。
これまで、少しでもみなさんの暮らしに、暦の良さや美しさを届けられたらと活動を続けてきました。それらを継続しつつ、ここからは「今の自分たち」にできる最大限のやってみたいことを心に置いて、活動していきたいと思っています。
なぜ暦生活は10年続けてこれたのだろう?
ここから、何を大切にしていけるだろう?
昨年の暮れからずっと考えていて、ようやく、心にすっと落ち着く答えが見つかりました。そして10年を迎えた今日、みなさんにお伝えしたいと思いこのnoteを書きました。
「何のために存在するのか」
「描く未来」
「私たちのつとめ」
「みなさんにお約束すること」
「大切にしたい精神」
5つの「こころ」を、考えました。
暦生活のこころ
「何のために存在するのか(パーパス)」
美しい日本を伝え合い、未来へ残していく
この言葉を心に置いて、暦生活を続けていきたいと思っています。この言葉が浮かんだきっかけは、この10年のなかで、みなさんからいただいたある言葉から。
暦生活の発信から、「日本に生まれてよかった」と声をかけてくれる人がいます。その言葉はとても前向きで、決して排他的でもなく、明るい心が宿っていると感じます。わたしも、同じようにずっと思っていたい。そしてその心を、次の世代にも残していきたい。その一端を担いたい。それには1人で発信するのではなく、みなさんに共感していただいて、いっしょに伝え合っていくことが大切だと考えています。
1人ではできないことを、たくさんの人といっしょに実現することができるなら、それはとても素晴らしいことだと思います。
「描く未来(ビジョン)」
日本の季節を楽しむ暮らし
暦生活を運営するなかで、忘れずにいたい言葉。描く未来です。
暦生活を立ち上げた時、「日本の季節や旬のものを楽しめる大人になりたい」と思ったこと。
子どもが生まれた時、「家族にも伝えていけるようになりたい」と感じたこと。
そう思って、ここまでやってきたことを忘れずに。この先も、フォロワーのみなさんといっしょに知り、学び、日本の季節を楽しみたいと思っています。
「私たちのつとめ(ミッション)」
日本の暮らしをより好きになれる「こと・もの」をお届けする
美しい日本を伝え合っていくためには、まず知っていただくことから。
暦生活の発信(こと)や商品(もの)から、毎日がより豊かで楽しいものになるよう、みなさんの暮らしにちょこん、とでも寄り添えたら嬉しいです。古き良き伝統やならわしに気軽に触れ、今の暮らしにとりいれられるように。そこから、日本の暮らしがより好きになれるヒントがあればいいなと思っています。
「みなさんにお約束すること(バリュー)」
毎日に彩りが生まれる
季節の行事や旬の食べ物、草花や空、美しい言葉の数々。日々の暮らしのなかにあるそれらの美しいものを味わい楽しむことで、毎日に彩りが生まれます。
「大切にしたい精神(スピリット)」
誰かの暮らしに優しく寄り添うこと
10年前、暦生活の立ち上げから「優しくあること」を心がけてきました。ここは変わらないところ、変えてはいけないところだと思っています。お月くんの微笑みと穏やかな口調に、癒されると言ってくださる人もいらっしゃいます。毎夜、空に浮かぶ月の光のように、誰かの暮らしに優しく寄り添えるように、これからも心がけていきます。
この5つの「こころ」を心の拠り所に、これからも続けていけたらいいなと思っています。
もちろん、これまでとガラッと大きく変わることはありませんのでご安心ください。もし少しでもいいなと思っていただけたら、これからも見守っていただけると嬉しいです。
そういえば、今日の夜空に浮かぶ月は寝待月(ねまちづき)といいます。
Twitterやインスタのアイコン「お月くん」は、寝待月のかたちをしています。10年を迎えた記念日に、お月くんが照らしてくれると思うと、心があたたまります。よければ今晩は空を見上げてみてください。
暦生活の運営元である新日本カレンダー株式会社も、今年で創業100周年を迎えました。長く続けられるということは、それだけたくさんの人の思いがそこにはあり、とても価値のあることだと思います。暦生活の10年は、まだまだ短いのかもしれません。でも今、わたしは誇らしく嬉しい気持ちでいっぱいです。