欧州放浪記_4日目
今日はナショナルギャラリーとビックベン、ロンドンアイなどいわゆる観光地へ向かう。
いまだに同じことの繰り返しで、午前は一人で居る時間帯に旅の不安と孤独が心を占拠する。観光地へ行っても美術館へ行ってもそれは取り除かれない。
夜、花金という日本人が集まるパーティーへ参加する。
若者が多く、ほとんどはワーキングホリデーで来ているものであった。
20代の同じ時期にロンドンへ来るという選択をしていない自分にとって、そちらの選択をした彼らはとても美しく見えた。日本にいる周りの友達よりも輝いても見えた。命を燃やしている満足感もあるように見えた。
話を聞いていると皆それぞれに不安と孤独を抱えていた。そしてそれを打ち消す術をそれぞれが考えて、行動に移しているようだった。
たまたま知らない土地で出会えた奇跡が尊い瞬間であった。
自らの旅の不安と孤独はこの瞬間、消えていた。
少し前に別のパーティーへ行くも、チケットがなく、中に入れなかった。
外で待機していた日本人と会話が弾むも、そこで分かれてしまった。旅も人生も一期一会。縁と運とタイミングに突き動かされて生きている人間社会では、時として起きることである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?