電脳の意志/53組
1978年、昭和53年
僕は生まれた
同じ年に生まれた二人の男が、動き始めた。
アコースティックギターを鳴らし、声高に歌う。
アコースティックデュオ
「53組」
テラキュウとチバドン
ボーカルである「テラキュウ」は、過去ぼくが囚われた「テラサカトモヒロ」の音楽の作り主だ。
そんな彼の楽曲を中心に、おじさん二人が音を楽しんでいる。
40代の大人が、無邪気に遊ぶ。
使用エレガット:Martinez
音楽っておもしろい。
子供の頃には夢を見て、楽しむことに意味を見つけようとした。
大人になってそんな夢を手放した代償に「無邪気」を取り戻したようにも見える。
「テラサカトモヒロ」を語る時、言葉の世界観に目が行く歌い手だった。
その復活ともいえる1曲目に選んだものが「電脳の意志」とは、彼らしいというべきか。
無意味に羅列する、何語でもない言葉。
純粋に気持ちの良い音。
あの頃はハードなロックサウンドに乗せて電子音で叫んだ歌が。
アコースティックでジャズのように緩やかな音楽にアレンジされていた。
後半では「Free Talk」
ステージでは多く語らなかったように記憶しているけれど。
酒場ではそれなりに饒舌だったように記憶する「テラサカトモヒロ」。
気のせいかな(笑)
その間の「シラフ」なテラキュウと落ち着いた語り口調のチバドンの会話も良い。
「ダブリング」を重ねた元歌はこちら。
この突然の復活劇は
ささやかながら、僕の夢が叶った瞬間だった。
あの声と音楽を、時を経て聴ける喜びったらない。
これから始まる、新しいお話。
「53組」
彼らの音楽が、一人でも多くの人の耳に届きますように。
written by NORiX
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