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24歳ぐらいの頃だったと思う。 当時、交際していた幼馴染が 「すごいやつがいるから見てよ」 と言うので、慣れない東京の街のライブハウスを訪れた。 爆音と好みにならない音楽に疲れたころ、その「すごいやつ」が舞台に立った。 無言のままに演奏に入る。 そのライブパフォーマンスに僕は息をのんだ。 爆音で聞き取りづらいはずの歌詞が、気持ちいいほど僕には届いたのだ。 耳障りの良い高音が、ロックなメロディにいびつな様で完成度高く乗っていた。 その日から僕はずっと、その音楽に囚われ