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半ゝ透明の憂鬱/日記
喪失感はあるのに、何を失っているのかわからない怖さ。それは生活かもしれないし、やわらかな心や、感受性、普通、言葉、空の青色かもしれない。 考え続けて、もしかしたら海の記憶かもしれないと 最後はそう思う。 あと少ししたら世界が広く見えて、生ぬるい風が吹いて、そんな穏やかな時が来るのかもしれない。 今はただ茹だるような暑さだけ、夏のプールの匂いも何もないけれど。
漠然とした不安感や焦燥感を形にして可視化したいのに、いくら突き詰めてもそれでしかなくて、絶望する。また飛びそう だれか羽根を折ってくれませんか。もしかして人生って、曖昧でグレーの空間にずっと身を委ねることなのか。そら恐ろしい。捉えどころがなくて、不安定、たしかに掴んだのに、蜃気楼みたいにおぼろげになって誤魔化される感覚。怖い。リタイアしたい、リタイアしたい、喪失感、もう本当に息吸うのに精一杯で手も声も震えていけない。幸せってなんだろう。今に戻れない。
天使に殺される妄想。美しい光。光輪。艶やかな羽根。気まぐれな手つき。憐れむように見つめられたら それだけで救われるのに、現実は醜く暗く長く目の前にただ横たわっている。続いていく。白い道。ただ歩いていこうにも、一歩 一歩足取りは重くて、息が苦しい。
最後の松屋はどんな気持ちだったんだろう。いつも通りだったのか、別の味がしたのか、照明や ドリンクバーや、店員さんの接客は2人の目にどんな風に映ったんだろう。現実の事件に羽が生えたような、ニュースよりは悲劇的な物語の要素が強くて、なんでも美化してしまいがちだけど、案外日常と地続きの、何気ない一日だったのかもしれない。
苦しいけど、でもまだ諦められない。 生きたいから、ジャージ穿いたソムリエとか、いのちの電話の職員さんになりたいなと思う。