心に診断名がついた話
ここ数ヶ月、徐々に精神的に疲れが出てきてしまい、趣味の文字書きや飲み歩き、クイズなどがほとんどできない状態になってしまった。
普段は伝えたいことがあれば3日あれば余裕で書けているのにこの記事も書くまで2週間以上かかっている。
思えばなんだかんだで一昨年の夏からずっと走り続けているし、特に最近はスケジュールを詰め込みすぎていた(T1のレッスンに行く時間がない!)ためだと思っていたが、それにしてはあまりにも度がすぎている上に台本の文字が踊ってなかなか頭に入ってこない/眩暈や嘔吐などを繰り返す等、仕事に影響が出始めたこともあり専門機関のお世話になることとなった。
去年の5月くらいにこの記事でそういうところに行きたいと話していたが、やっと重い腰が動いたことになる。
結果として【双極性障害】(以前でいう躁鬱)の診断をされた。
大学時代に適応障害の診断が2度おりたこともあったのだが、思えばそういった症状は高校時代から出てきていたように思う。
2020年ごろに一度双極性障害の症状、特に躁鬱混合の気がはっきりと出た後、休んでいた演劇を再開することによりゆっくりと寛解していったのだが、なんとなく取れない靄が私の背中に張り付いたまま生きていた。
それでも楽しいことは楽しい、悲しいことは悲しいと受け止めながら日々を送ってきたはずだったが、上記の走り始めた頃からまた躁と鬱の振幅が激しくなってきたのを見て見ぬ振りしていた。
転職して忙しくなる毎日の中、レッスンに行ける回数も減り、生きるために日常のゆとりが減ったことも再発を助長してしまったと思う。本当に、私は人間社会でまともに生きるのに向いていない。(ちょうど私はポケモンならみず/くさタイプだと友人とこの間話していた。ハスボー。)
自分の病気について調べていけばいくほど、アルゴリズムの関係でYouTubeのおすすめ動画のサムネイルが『人と比べない』という言葉が並んでいく。私は幼少期から常に人と比べられるような道を歩んできてしまっているから、その思考が無い私は焦ってしまった。芸能においても比較する/されることはブランディングに直結することだと思うし、周りの人たちもそういう思考の人ばかりだから、動画を見たところで動画の内容が全く頭の中に入ってこないのだ。このあたりの考え方の矯正も今後していきたい。
この記事を読んでいる方はおそらく少しでも私に興味がある方(もしくは私の病名に興味がある方)だろうからあえてお願いをしたい。
どうか、舞台に立つ私が時々元気が無くなってしまう人間であるというノイズを入れないでほしい。
精神病のカミングアウトをしてそれは甘えではないか、と思われることは重々承知なのだが、舞台は私のライフワークだ。
台本の上に生きるキャラクターに沿うことで私は自分の感情や生き方を見つめ直し、生きるヒントを探しているのだと思う。
双極性障害は一生治ることのない病気と言われている。今は鬱転した状態だが、躁転した時、私の中に今眠っている狂気と戦わなければならない時がいつか来る。
正直それが怖くて仕方ないところもあるが、とりあえず、これからも私は私をこの体温のままで生きてみようと思う。