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【肺がん】風邪?コロナ?!の不安が結核(疑い)へ。結核の初期症状って?

いつもの風邪とはちょっと違う気がする。はっきり確かめたいような、でも恐いような。このご時世だしそんな気持ち、ありませんか?不安になりますよね。私は風邪だと思っていたら結核(疑い)→肺がん判明となりました。当時の症状や検査、癌と分かるまでの体験談をお話しします。

本記事の流れ

現れた体調の変化(初期症状)
病院の受診(オンライン診療と対面診察)
肺結核疑い~検査入院
癌宣告
時間経過の振り返り
肺がんになった原因

体調変化の現れ(初期症状1)

体調変化(自分が実感できるもの)の初期症状は「咳」でした。私は風邪をひくと鼻か咳にでるタチでこの時もたまに咳が出る程度。ホント風邪の引き始めという感じで正直気にも止めていませんでした。ただ徐々に咳が出る頻度が上がり、自分でも明らかに自覚するようになってきます。「咳が出てつらい」に変化するまでを考えると、早かったかもしれません。ちなみにワクチンは3回接種済でした。

病院で薬を処方してほしい。でも診察自体をしてもらえない現実。
熱は毎日測ってましたが発熱は無し。だから風邪だろうとは思いつつも「コロナだったらどうしよう」の不安はずっとありました。症状からも医師にみてほしかったので病院を探しますが、今は風邪症状があると診てもらえない病院がほとんどです。病院(4箇所位)へ電話で確認しましたがすべて断られました。予想以上に厳しいなぁと思いネットを見ていると、オンライン診療をやっている病院があることを知ります。調べるとラッキーなことに受診履歴のある病院でやっていたので早速予約しました。

オンライン診療で、なんとか診察をしてもらえた!
初めての経験でしたが接触しない・通院しないことに特化してて便利だなぁと思いました。合計2回受けましたが、1回目はほぼ時間通りで開始、2回目は30分程早く開始されたので慌てました。
ですが一番は何より、このご時世に診察をしてもらえる有り難さ。これに尽きます。
流れは以下の感じで、診察後30分~1時間以内に薬も受け取れて助かりました。①ネットから事前予約。その際に問診票の入力と処方箋を引き換える薬局も入力 ②予約時刻になったらオンラインで診察(私はスマホで実施) ④事前に問診票を書いてるので5分程度で終了(風邪とのことだった)。処方箋は病院から薬局へFAXされるため処方箋の受取り自体が不要。⑥会計のメールがすぐ来るので支払いを済ませる(クレジットカード決済) ⑦その足で薬局で薬を受け取る

体調の変化(初期症状2)

薬をのみましたが咳は回復せず、2回目のオンライン診療でまた薬を処方してもらいます。先生から、ひどくなるようなら風邪じゃない可能性も言われますが結核や肺がんなんてことはまさか想像してません。コロナ・・?の不安だけでした。
この頃には一度咳がでるとずっと咳がでる、階段を駆け上がるとゼーゼーが5分位続き周りの人からも大丈夫?と言われる位になってました。
もう1つ怖かった変化は、咳が長く出ると痰が出るようになって、その痰をよく見ると本当に超うっすらですがピンク色に見えることがありました。ネットで調べると血痰とあり、肺炎、結核といったワードもちらりと見え不安感が高まりました。

突然結核(疑い)を言い渡される。そして即日の出勤停止。

後だしになりますが数か月前に人間ドックの結果で再検査が出ており、でも再検査を先延ばしにしてました。(これには理由があったのですがここでは詳細割愛します)この受診期限が迫っていたため人間ドック受診病院へ行くことになりました。ここでレントゲン結果を見せられながら先生と対面診察です。椅子に座るとすぐに先生から、レントゲンを見ると肺が真っ白であり結核の疑いがあると告げられ思考停止になります。さらに先生は淡々と・超真顔で「このような状態で、出勤しては、いけません(棒読み)」と続けました。(静かに怒られてるように感じて怖かった)
会社は即日出勤停止と言われました。結核だと他人にうつす可能性があるからです。

結核疑いが晴れるまでには5時間前後かかった。なのに100%じゃない?
他院を紹介しますと先生が電話を掛けてくれたのですが「幾つかの病院へ話をしたがすべて断られてしまった」と言われます。「やむを得ませんので私が勤務している病院(大学病院勤務の先生が外来にだけこの病院に来ていた)へ行ってください。予約していなくても構いません。急ぎますので出来るだけ速やかに。明日行けますか?(はいと返事すると)明日、朝一番で行ってください。必ずですよ?」と言われ、これはあまりよろしくない状況なんだなと理解しました。
その後は、会計までの待ち時間は窓が全開してる真横の椅子で座っていることや、医療用マスク(頭紐とかの強力なやつ)を渡されこれに付け替えること等を指示されました。帰り道は、電車に乗るのは構わないができるだけ寄り道をしないほうが良いとのことでした。
今回私は再検査ということもあり医師の診察を受けられましたが、風邪症状から行っていたら分かりません。そう考えると私はラッキーでした。

紹介状をもって翌日朝一番で病院へ行きました。安全を期すためか小部屋に完全隔離。そこで痰と胃液の検査をされました。痰のほうは単に出すだけだから簡単なのですが、胃液の方は死にそうでした。ビニールの管を口から直接入れられるのです。要は胃カメラのウルトラ簡易版みたいな感じです。喉に麻酔ゼリーとかをする胃カメラでも「お″え″っ」となるのに、そんなの一切ナシ。おもむろにビニールの管をムリヤリ突っ込まれる訳です。死ぬかと思いました。
そうこうしていたら、やっと隔離部屋から出て通常の待合室で待ってて良いと言われました(14時すぎてたと思う)。ここで私は「ということは結核では無かったのね」と勝手に安堵しました。

結核から、今度は肺がんの疑い?!
先生から「検査の結果、陰性だった」旨を告げられます。しかし続けて「ただし、ごく稀にだが検査をすりぬけてしまうケースがある。気管支鏡検査で調べれば確実なのでこちらも受けた方が良い」と言われました。二泊三日の入院になるのが悩むところなのと、1つ疑問が。
「結核じゃなかった場合、何なんですか?」と聞くと
「もしかすると最悪、肺がん等の可能性も・・」と言われました。

100%の結果じゃないならと、気管支鏡検査を受けることにしました。先生のニュアンスはどちらかというと結核のための検査(≠肺がんの検査)で、気管支鏡検査のイメージは簡単にいうと胃カメラを肺でやる感じと言われました。「麻酔とかは無いので結構つらい検査です」と言われてすごく怖かったし、受けるのも嫌でした。

実際は検査直前で検査方針が少し変わったそうで、眠って受けられるようになったと検査当日に言われました。本当に安心しました。良かった。
喉に酸素の管みたいなのを入れたため食道が少し傷ついたのか、検査後は結構はっきり血が混ざった血痰が出たり、声が低くなったりしました。これは何日も続きました。

最初は結核疑いだったはずが、最終的には癌宣告になった

気管支鏡検査の結果を知らせる際には家族を連れてくるように言われました。検査から1週間後位でした。この段階で初めて親へ話しをし、一応は肺がんの可能性云々も伝えましたが正直それは考えてませんでした。
しかし当日行ってみると、あっけなく癌であると宣告されました。

「結核ではありませんでした。腫瘍でした。肺腺癌です。」

宣告後は3分間位だれも何も喋らず、時間が凍り付きました。
私は左肺が原発なのですが、ここから右肺へ広範囲に転移しているそうです。レントゲン写真は素人目に見ても白さが目立ちます。
「じゃぁ先生、手遅れですか」と聞くと「どうやって治療を組み立てるか次第。肺がんは何もしないと半年でなくなる方もいる」そうで「もし何もしなかったら1年は持たないと思う。今年は・・超えられないんじゃないかな」と言われました。
私は「昨日まであと何十年いきると思っていたのに。人生って分からないもんだな」等とぼんやり思ってました。

時間の経過を振り返るとやっぱり早い

咳が出始める(人間ドックから約4ヶ月後位)→咳が増してきた・息苦しくなる(更に約1ヶ月位)→結核疑い~検査~肺がん判明(約2週間位)

咳が出始めた頃から換算するとおおよそ約2ヶ月といった感じで、その頃には自覚症状(咳、呼吸)としても「自分でもかなり辛い」と感じる状態でした。

肺がんになった原因

私は煙草もお酒もやっていないため先生に聞きましたが、明確な原因は不明と言われました。父親がヘビースモーカーで幼少期ふくめ自宅でもかまわず喫煙していたので関係があるのか聞いた所、まぁもしかしたら関係あるかもしれませんね位でした。色々振り返ると自分の中では、仕事のストレス・高残業によるものだと考えています。(人間ドックを先延ばしにした理由にも繋がります)

最後に

もしコロナだったらどうしよう、と病院へ行きづらかったのも事実です。熱が無かったけど内心ビクビクでした。オンライン診療でも対面診察でも「その可能性・・ありますか?」と聞きました。
ネット情報も見てみましたが肺にまつわる病気(結核、肺炎、肺がん等)の初期症状は似ているようです。発熱有無も含め「あれ?」という状況になったら、人間ドックで再検査になったら、受診や検査をうけてください。
私は肺がんの宣告を受けた時、先生から「(再検査に行かず)放っておいたんですよね?6ヶ月も放っておいたらこうもなりますよ」と、けんもほろろでした。「早く行っていたらここまではならなかったんですか?」と聞くと「少なくともここまでは(転移)なってなかった」と。先延ばしにしたのは事実ですが自分なりの理由があったので辛かったです。ま、言い訳になっちゃいますが。
癌は特に早期発見・早期治療が肝心といわれます。月並みですが定期健診に早期治療、そういった日々の積み重ねが大事なんでしょうね。

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