
一番自信があることが実は嫌いだったことに気づいた。
”ずっと営業をしてきた。”
私は高卒。
田舎の育ちなので、友達ほとんどが進学せず、就職か実家を継ぐ。
大学に行く選択肢がなかった。(今思えば行けばよかった。)
私だけが田舎を飛び出し、大阪にでた。
夢はひとつ。
社長になりたかった。
社長になることが目的でなんの会社かは考えずに。
商業系の学校で、簿記ばっかり勉強していた。
社長を目指すだけあって、嫌いではなかった。
高卒では最高峰の資格も取れた。(自慢話)
てな具合で手に職もなく、世の中のこと1mmも知らないのに変な自信だけポケットに入れて大阪に出た。
でも都会のオシャンな空気に田舎者はおもっきり飲み込まれてそんな自信は木っ端微塵になくなった。
速攻しっぽを巻いて田舎に帰った。
そっからインターバルを置いて復活して再度大阪に出て、営業ばかりしてそれなりに自信も実績もついて根拠のない自信の表面張力を超えた時、応援してくれる優しい人がいたのでお金も出してもらい独立して、今に至る。笑
”こんな感じで逝きたい。”
ずっと営業をして、諸先輩型には「営業とはな!」みたい話をお酒をたらふく飲まされながらうんざりするほど聞いて、憧れの先輩の背中だけ見て、見よう見まねし、自分でもできる様になって、営業力がついた。
初めてお会いするお客様。
初めは全く買う気がなかったり、もう買わない!もう電話せえんといて!っていうお客様に営業力で逆転することに快感を覚えていた。(若かったので。一言で言うと人でなしです。)
当時はネットもなければSNSもない。
調べて比較検討もできない。
できるとしたら親に相談。
それって、本当にいい解決策でしょうか?
親御さんと今私の目の前にいるお客様の環境は貨幣価値も世間もまるで違う。さらに言うと、私の話を伝言ゲームで親に話したところで10分の1も伝わらない。
「もうちょっと考え。もしくはやめとき。」
そう言われるのがオチだし親心。
自分と私を信じてください。
それが私の営業クロージングだった。
あれ!?なんの話をしたかったんやろ。
あっ、そうそう。
営業ってもはや無力化してる気がする。(あくまで私は。)
私も営業されるのめっちゃ嫌いだし、好きな人はいない。
そして大きな買い物ほど、即決なんかしない。
だって、だれだって帰って深呼吸して、スマホかPCと相談したい。
最近はAI、Geminiさんに話しかけたら最新情報とビックデータをバックボーンにして親身に相談に乗ってくれる。
アホ(人ごと)な友達やジェネレーションギャップがある親に相談するより遥かに合理的。
それに人はだれでも与えられる情報より、主体的に自分が行動した末に得た情報を信じる。信じたいそしてそれを否定されたらちょっと怒るという厄介な習性がある。と思う。
営業が無力化していないとしたら、いやなのに、必要ないのに論破して、圧力で、バイアスかけて、結論を忙して「購入します。」もしくはボタンを押させる行為にすぎない。
ではないでしょうか?
私はそんな営業はしたくないし、そんなことでお金持ちになっても嬉しくない。もう50歳なので。
”しんぷる”に生きている以上、だれかの役に立てる仕事がしたい。
喜んでもらいたい、笑顔になってほしい。
だから買ってもらったり、サービスを受け取ってもらった後まで見える、繋がれるサービスを商品にしたいな。。
営業するのではなく、理想は、あくまで理想ですよ。
ネット上に放ち、発信していくだけで、勝手に探してくれて、勝手にレコメンドされて、勝手に売れて、勝手に感謝されて、その感謝を倍返しできるようなループを作って、安らかに逝きたい。笑
こんな妄想をしていたら、こんな時間。
今年最後の忘年会に行ってきます。