【読書記録】頭のいい大人になる子育て
1.はじめに
今回のタイトルは書籍のものをそのまま引用させていただきました。単純にタイトルが思いつかなかっただけなのですが、ご容赦ください。
私は現在1歳の息子がおり、妻に協力しながら育児をしています。妻と子育ての話になると『どんな大人になってほしいか』という会話になります。私としては頭の良さやお金が稼げるといったことよりも、自分のやりたいと思ったことを実現できる力を身につけて欲しいと感じています。
しかしながらやりたいことを実現するというのは、大人でも難しいところがあるもので、どう実現するかを考えていくのは一定の頭の良さが必要になると思っています。
そこで今回の書籍
加藤俊徳 著
『頭の良い大人になる子育て』
を 読んでそのヒントを得たいと思います。
前情報として、著者は脳内科医であり小児科医でもある方で、こちらの書籍は著者の独自の分析による脳の育て方を記しているものとなります。
また、今回から目次を書籍に近寄らせて細かく分類しましたので、必要に応じて気になる部分だけを読んでいただくのも良いかと思います。
2.本を選んだ理由
今回の書籍は妻から借りたものになります。
子育てについてというのは非常に興味があったのですが、
『子育てに正解はないというのが本当ならわざわざ本を読むのもおかしいのかもしれない』
という謎の葛藤があり、先延ばしにしておりました。
しかし妻が読んでいる本というのも気になりますし、なにより読みやすいという太鼓判がありましたので、今回の書籍を読むこととしました。
3.正しい脳の伸ばし方
・脳を伸ばす最適な旬
人間の考え方を司るのはもちろん脳ですよね。これは専門家でなくとも理解されている方の方が多いかと思います。
では、各々の性格というのはどう決まるのでしょうか。著者は性格のことを、
『脳の成長度合いと言い換えられる』としています。
そしてこの成長度合いに大きく関わる概念として脳の担当機能ごとに8つに分けた脳番地というものを定義しています。この書籍を読む上でこの概念は重要な要素になりますので、並べさせていただきますと、
①視覚系 ②聴覚系
③記憶系 ④理解系
⑤感情系 ⑥運動系
⑦伝達系 ⑧思考系
の8つに分類ができるそうです。
そして人間の性格というのはこの中でも発達していない脳番地の使用を避ける傾向にあるのです。たとえば、伝達系が発達していないと人に上手く物事を伝えられない性格に、思考系が発達していないと物事の決断が難しい性格になるなどです。
さらに発達していない脳番地の使用を避けるということは、それに関わる出来事(例として、伝達系であれば発表会など)を避けるようになるためにさらに成長のチャンスを逃していくことになります。
逆に言えば脳が発達すれば幼児期でなくとも性格は変わっていくということになります。
では、脳を育てるための最適な旬とはいつ頃になるのでしょうか。これは子育てをしている方にはかなり興味深い疑問ではないでしょうか。
著者の回答としては、
『脳番地ごとによって決まる』としています。
特に幼少期については、インプットを担当する脳番地(①②③④)を重点的に育てていくのが良いとしています。逆にこれらは7歳以降には育ちにくいという面もあります。
そしてアウトプットを担当する脳番地(⑥⑦⑧)については、10歳以降に飛躍的に伸びる傾向にあるそうなので、無理に幼少期に育てていく必要はありません。
著者は脳番地を旬の時期に育てる方法のひとつとして、『子どものブームをできるだけ邪魔しない』というものを挙げています。
ミニカーを延々と転がしていたり、ペットボトルのラベルをひたすら剥がしてみたり、大人には到底理解できない行動も子どもの絶好の成長の機会なのです。他人に迷惑をかけてさえいなければ、ぜひ温かく見守ってあげましょう。
・親が持つべき子育て目標
『こんな人間になってほしい』という想いは親であれば誰もが抱くものではないでしょうか。それは子育てにおける目標とも言えるでしょう。
今回の書籍では、短期目標と長期目標を立てるべきだとしています。
短期目標とは『6歳までに絶対に身につけさせなければならないこと』です。たとえば小学校入学までに授業を座って聞けること、これは聴覚系の脳番地の発達が重要になります。聴覚系ですので、絵本を読み聞かせしたり音楽を聞かせたりすることがとても有効なようです。
長期目標は大人になって活躍するために必要な能力を育てることになります。たとえばコミュニケーションで必要な礼儀作法や、見る力といったものです。
目先の学力に囚われずに、長期目標のために幼少期にしか伸ばせない力を伸ばせるように工夫していきましょう。
4.自己肯定感を生む子育て
・愛された経験をつくる
子供は自分の気持ちを確立できていないために、周囲からの言葉を自分の気持ちとして理解してしまうそうです。
つまり、愛のない言葉をかけられれば愛情がどういうものか分からずに育ってしまいますし、逆に周囲から愛情をたくさん受け取れば愛情表現の豊かな人物になることができます。
では"愛された経験"というのはどういったものを指すのでしょうか。結論から述べますと、『日常のささいな楽しい思い出』のことです。
大人になると人間は経験値の多さから"特別なこと=楽しいこと"となりがちで、子どもにとってもそうだと思い込んでしまいます。確かにそういった時間も一緒に楽しめるのは大事なことかもしれませんが、著者が伝えたい愛された経験というものは、『公園で一緒に遊んだ』『誕生日を祝ってくれた』といった大人から見るとささいなものです。
こうした経験を思い出すという行為を再認行為と呼び、脳にとって良い刺激を与えることができるのです。
そうしたささいな愛された経験のひとつとして、絵本の読み聞かせがあげられるでしょう。親としては子どもにはたくさん本を読んで知識や想像力を高めて欲しいものですが、本を読む子どもに育てるためにも読み聞かせが良いと著者は語っています。
本を毎回違うものに変える必要は無く、行為そのものが愛情に溢れた時間として子どもが受け取れるため、繰り返し同じ本を読み聞かせして、理解力を高めながら親と過ごす時間を設けるというのが良いようです。
・社交的な性格にするためには
大人になってつくづく思わされるもののひとつが社交性の重要さですよね。様々な人たちと積極的に交流できるというのは大人になっても重宝するスキルです。
これを養うために必要なことは想像しやすいとおりで、様々な人に出会わせることです。様々とは言っても外国人と交流しようとか難しいことは書いていません。
親戚の集まりに参加させるだけでいいそうです。確かに父方と母方の親戚では同じ地域だとしても家庭内の文化が異なることも多いと思います。もしくは子どものおともだちの家にお泊まりをさせてもらうというのも有効だそうです。親戚や地域のたくさんの人たちと交流していくことで、いろいろな体験ができるわけですね。
・思いやりのある性格にするには
思いやりというものも大人になればなるほど必要性を痛感させられるものではないでしょうか。
思いやりというのは『自分だったら悲しい/困るな』という感情から、『助けてあげたい』『困らせないようにしよう』という意識が芽生えて行動に移すことです。著者の言葉を借りるのであれば、『罪悪感などの社会的な価値感とも大きく関わるのが感情』です。
つまり思いやりを持つためには、感情系の脳番地を育てる必要があります。その方法は、『親が感情をオーバーに表現してみせる』ことです。
赤ちゃんのうちの子どもは人にはどんな感情があるかすら分かっていません。それを表情筋や体を使って積極的に教えていくのです。
なかでも、にらめっこなどが表情筋を豊かに使うおすすめの遊びとして紹介されています。
声のトーンや表情にも注意して感情豊かに子どもと触れ合いましょう。
5.話を聞ける子は大きく成長する
・聞く力を育てる
子供というのは往々にして親の話を聞くことが難しく、それに苦労されている方も子供の数だけいることと思います。しかしそれもそのはずで、子どもは話を聞くための脳が成長していません。
この聞く力を鍛えるには親があれこれとたくさん話すのではありません。子どもの話を聞いてあげるのです 。
ここで重要になるのが、話をきちんと聞いているというサインを出すことです。相づちをうつ、目を見て聞くなどすることで、『自分の話を聞いてもらっている』という安心感を与えることができます。これは大人にも共通して言えることだとも思います。
そうすることで、親の真似をして話を聞く子どもに育つというわけですね。
しかしそれでもどうしてもこちらの話を聞いてくれないという場合には、子ども自身にやるべきことを口に出して言わせるという方法があります。たとえば、公共の場で静かにしてほしい時には、『他の人たちは大きな声で話してる?』と問いかけると『小さい声で話してる』と口に出します。
話したことを実行するというのは、聞いたことを実行するよりも容易です。それは聴覚系脳番地より、思考系脳番地の方が伝達系脳番地に近い位置にあるからだそうです。
・吸収力を育てる
私たち人間は生活していく上でふたつの言語を持ちます。声に出して話す言語『外言語』と心の中で声に出さない言語『内言語』です。
子どもがよく独り言を喋りながら遊んでいるのは、内言語が発達していないためであり、なんでもかんでも口に出してしまい、心の中でつぶやくことができないのです。
この内言語が実は吸収力に大きく影響しています。というのも、私たちは普段から物事を内言語を使って繰り返すことで記憶しています。
では内言語を育てるには何をすれば良いのか。それはしりとりです。
しりとりは相手の言った言葉を思い浮かべ、次の自分の言葉を考えるため、内言語をフル活用するそうです。また、『乗り物だけ』『4文字の言葉だけ』という"縛り"を追加して難易度をあげると、より効果適切だとしています。
・理解力を育てる
子どもは大人に比べると当然理解力が乏しいために、短時間に何度も言ったり色々なことを一気に言ったりしても理解することができません。
著書では『ひとつ話して、ふたつ待つ』というペースを推奨しています。
矢継ぎ早に言いたいことをどんどんと言うのではなく、小分けにして話して子どもの反応を待ちましょう。相槌などの反応が得られないのであれば、次の話にはいかずにもう一度話して、子どもが理解するための時間を設けるようにしましょう。
6.頭の良い子に育てる
・記憶力を伸ばすために
記憶力とひと言にしてしまいがちですが、ふたつに分けることができます。それは『覚える力』と『思い出す力』です。このそれぞれを鍛えることで記憶力は伸ばすことができます。
記憶系脳番地の成長は、1歳過ぎから始まり、3歳後半にさらに加速します。
覚える力を鍛えるためには、記憶している時間をできるだけ増やすことが重要です。これにはとにかく会話をする時間を増やすことが推奨されています。なぜなら、会話は話す側も聞く側も会話の内容を覚えながら会話をするからです。
思い出す力を鍛えるには、見たものを問いかけることが有効です。公園や動物園などに出かけた際に、『どんな動物がいた?』などと問いかけて、意図的に思い出させるようにすることで、思い出す力をつけることができます。
また、楽しい時間が長いほど記憶力向上に繋がるので、家族で楽しい思い出をできるだけ作るようにすることが重要です。
・勉強を好きになってもらうには
これもとにかく親の真似のひと言に尽きます。どういうことかというと、『まず親が勉強を楽しむ』ということです。
これは想像しやすいところな気がしますね、勉強嫌いな親だと嫌いになりそうです。私の親も昔から英語だけは文句を言ってたイメージがあるので、私も未だに英語は嫌いです。
親が楽しんでいること/一生懸命取り組んでいることはそのまま子どもの興味に繋がっていきます。
親が学んでいる姿勢を見せることで、子どももまた勉強が好きになっていくわけですね。
・臨機応変な大人になるには
現在の場面を観察して対応するという臨機応変さを鍛えるには、整理整頓が良いとされています。
整理整頓は『見ながら行動する』ため、視覚系でのインプットを分析してアウトプットするため、その経路が鍛えられることになり能力が向上するのです。
整理整頓には3つのステップがあります。
①物を箱に入れる
物を見て→しまうという、視覚系と運動系の脳番地の連携が働きます。
②物を分類する
物を見て→色や形、大きさを分析するという、視覚系と理解系の連携が働きます。
③元の場所に戻す
見て→思い出すという、視覚系と記憶系の連携が働きます。
このステップがおもちゃ箱でできるようになったら、次は机の上、さらには部屋の中、というようにステージアップしていくこともおすすめされています。
また、終わったら必ず褒めてフィードバックしていきましょう。
7.運動で脳を鍛える
・素直な子を育てるアウトドア
子どもは『見えた物事をありのまま観察する』ということで素直さが磨かれます。これには草花を観察することがおすすめされていますが、ただ『見るだけ』というのは子どもは苦手なので、野山に出て実際に摘んでみることを推奨しています。
これは大人でも言えることで、Web上でどれだけ情報を得ても覚えてないことが多いですが、実際に体験すると記憶しやすいものです。まさに、百聞は一見にしかずということですね。
・運動が自主性を育てる
自主性を育てたいのであれば、6歳までに体を動かす体験をさせると良いそうです。自主的な運動をすることにより、必要な情報を自分で手に入れるよう動くからです。
また、数値化して目標を立てやすいというメリットもあります。たとえば、『グラウンドを5周走れるようになったから、次は7周に挑戦しよう』というようなことです。
積極的に運動に取り組ませるためには、
①子どもの成果報告は真剣に聞く
子どもは親に成果を報告することで、本当に自分は成果を上げられているかの確認を行います。必ず真剣に聞くようにしましょう。
②競争心を刺激する
勝ち負けの嬉しさや悔しさを知ることで、自主的に次への工夫や練習の意欲向上に繋げることができます。子供からの挑戦は積極的に受け、親からもけしかけてみましょう。
・柔軟な思考を育てる
人間の動きは大きい動きである粗大動作と細かい動きの巧緻動作に分けられます。ボール遊びなどが大きい動きに当てはまり、ビーズに糸を通すなどが細かい動きになります。
巧緻動作ができるということは、微調整ができるということで、柔軟な動きが可能になります。柔軟な動きは連動して思考も柔軟になります。
ですので、子供のころから手先が器用な人は柔軟性を持ち工夫して物事に取り組めるのです。
手先の器用さは運動系と感情系(感覚野)の連携がスムーズかどうかです。発達が運動系だけだと力強さはありますが細かい動作が苦手になり、感覚野だけだと感覚に対して動作が追いつかないためこれも器用になりません。
一方で粗大動作を鍛えると、意思が強くなる傾向にあるそうです。
バランス良く育てることで、柔軟な思考と意志の強さを兼ね備えることができるということですね。
8.自信につながる経験をさせる
・1人でやりきる経験
忙しい朝の時間帯に子供の準備がもたついていると、どうしても手を貸してしまいがちです。しかしそれでは脳が成長する機会を逃してしまいます。
それは大人から見るとどうしても非効率的で要領が悪く見えてしまうためですが、子どもは子どもなりに改善していこうと試行錯誤しており、それこそが脳の成長に繋がるのです。
手を貸さずに、そっと見守って、たくさん試行錯誤させることによって、処理能力の高い人間に育てることができます。
与えられた課題を細分化して、優先順位をつけて、選び取り、成し遂げる力は大人にも必要な能力であり、それを子ども自身がやり遂げることで自信を得る経験になるのです。
・夢を持って努力できる子ども
夢や目標をもって頑張れるかどうかは、好きなことを見つけるかどうかです。一見すると子どもの好きなことというのは大人からは分かりづらく思いますが、報酬や見返りを求めずにやりたがることがそれに当たります。
つまり本人にとって楽しいと思えることになります。楽しいという感情は何度でも味わいたくなるものですよね。これがやる気の正体です。
得意なこと=楽しいこと=自信がつく=精神的に安定する。という良い連載を生みます。
『得意なことばかりでは偏ってしまうのでは?』と疑問に思うかもしれませんが、得意なことは脳全体を伸ばす上での基点となるため、苦手なことも基点に沿わせて伸ばせば伸びやすくなるということです。
9.見る力でコミュ力を育てる
・暗い場所で寝かせよう
赤ちゃんが生まれて初めて視覚情報として得るのは『光の存在』です。
脳の覚醒というのは、光と密接に関係しているため、適切なタイミングで光を浴びた子どもはそれだけで『見る力』が育ちます。
日中は、日光や照明のある明るい場所で活動して、寝るときは光を遮断して脳が覚醒しないようにしないと深い睡眠に繋がりません。
子供にとって視覚は運動と密接に関わっています。寝返りだけでも景色が変わるからです。
・注意力を鍛えるには
不注意というのは、そもそも意識できていないということです。注意力が乏しいと、自分が何を間違っているのか、そもそも間違えているのかすら気づくことができません。
そしてこれは『見る力』が育つ旬である6歳までに身につけたいポイントになります。
見る力はコミュニケーションにも役立ちます。人が話始めたら注意をそちらに向けて話を聞くというのは、注意力が支える能力になります。
これを鍛えるために優れているのが、間違い探しです。間違い探しは、記憶して比べて気づくという三つの要素が鍛えられるためとても有効です。
また、ドライブなどで乗り物に乗っているときは積極的に景色を眺めましょう。動いている景色の中に何があるかを把握することは、注意力や空間認識能力、動体視力も鍛えることができます。
10.社会に出て苦労をしないために
・睡眠リズムは6歳まで
睡眠は生きていく上で重要な要素であることはみなさんもご存知かと思います。
睡眠時間が十分でないと、日中に脳が覚醒しないため作業効率が悪くなってしまいます。また最新の研究結果で、十分な睡眠をとった子どもは風邪をひきにくく、脳の老廃物を睡眠中に排出していることが分かっています。
十分な睡眠時間の確保で重要なのが、規則正しい睡眠リズムを作ることです。睡眠リズムをつくることは6歳までに身につけたものがベースになってきます。 幼少期に睡眠リズムが身についていないと、ベースが無いために成長してからも苦労してしまうわけです。
睡眠時間の目安ですが、2歳までは11〜14時間、その後も10時間は確保しましょう。寝付きが悪いようであれば、日中にたくさん運動させ、19時までには食事を終えるようにしましょう。そして20時には入眠の準備を済ませて、親と一緒に布団に入ればぐっすりと眠るはずです。
ここで注意点として、中途覚醒しないようにすることです。たとえばせっかく21時に眠っても、24時に父親の帰宅する物音で起きてしまうということが日常的であれば、脳は中途覚醒が当たり前としてベースになってしまいます。大人になってもこの癖は抜けなくなってしまうので、十分注意しましょう。
・時間を守る習慣をつける
子どもの記憶として真っ先に覚えさせるべきことは、時間を守る習慣です。
『何時になったら寝る』『何時には身支度をする』など自分の行動プロセスを認識できるようにしましょう。
そしてこの訓練は、2歳から始めるようにしましょう。訓練といってもいちばん簡単にできるものは、毎日を同じスケジュールで行動するということです。
食事や睡眠、遊びの時間を決め、親も同様に守るようにしましょう。『あと10分で19時だからごはんの時間だね』という予告も効果的です。
・絶対に身につけるべき礼儀作法
これはもちろんと言っていいでしょう、あいさつです。
『おはようございます』『さようなら』『おやすみなさい』などひと通りのあいさつと、『ありがとう』という感謝をする習慣は必ず身につけましょう。感謝については、親から教えるだけでなく、親から子どもへ感謝を伝えることで身に付いていきます。
実はあいさつというのは単なる礼儀作法やマナーだけのものではありません。著者は『脳の構え』をつくる儀式だとしています。
『脳の構え』とは、『これから情報が入ってくるぞ』という準備のことであり、これがあることで人の話をきちんと聞くことができるようになります。
また、『脳の構え』はあいさつだけではありません。『相手の話を聞くときは一度ピタッと動きを止める』だけでも効果があります。
子どもが構え上手になれば、素直に話が聞けるようになり、一層成長できるようになるでしょう。
11.おわりに
いかがだったでしょうか。めちゃくちゃ読みやすい書籍だったので、2日で読み切ってしまいました。
そしてなんだかんだ9,000文字を超えてしまい、過去イチ長文の記事になってしまったことを反省しています。あまり長文になると読者の方も読みにくいでしょうし、私も見返す時に大変なので本当は5,000〜6,000文字くらいで抑えたいところなのです。
しかしそう言いながらも本の内容は興味をそそられる部分が多く、私も育児に取り入れていきたいと思わせられました。
中には『子どもだけでなく大人にも効果あるのでは』なんて感じるような部分もありました。
『まず親が子どもにやってみせる』『子どもにやらせて見守ってみる』というような文言が度々書かれていて、深く納得させられました。私の個人的な考えとしましても、やはり『子は親に似るもの』だと思っていますし、それは結局『親を真似るから』なのだと思っていたので、『子どもが成長する上で恥ずかしくない鏡』としての存在でありたいと思っています。
もちろん子どもの人格形成には、親以外の外的な環境も大きく関わってくるのでしょう。しかし一番身近なお手本として、温かく見守っていければと思いました。
みなさんのなかにも子育てをがんばっている方がいらっしゃるかもしれません。日々めちゃくちゃ大変ですよね、分かります。
ぜひ、共にがんばっていきましょう。微力ながらも応援しています!
では、また。
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