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漫画『恋は戦争』アラビア吾朗が描く、橋をこえる少年「I'm lovin' it !!」

 2018年9月10日 発売の『週刊少年ジャンプ』41号で、第13回「金未来杯(ゴールドフューチャーカップ)」エントリー作品#3『恋は戦争』が掲載された。作者は、アラビア吾朗さん。現時点で漫画タイトルをTwitter検索するとだいたい初音ミクの曲がでてくるので貼っておこう。

■『恋は戦争』ざっくり冒頭あらすじ

 国内屈指の進学実績を誇る「私立愛ノ宮学園(あいのみやがくえん)」は、男女共学の高校である。しかし、男子棟と女子棟が「橋」を境に完全に隔離されている。建物を往来できるその「橋」には戦争のスペシャリストである元軍人の校長・真州三門(ましゅう みかど)が立ちはだかり、通り抜けようとする男子学生がいれば容赦なくみずから「恋の障害」となりロケットランチャーをぶっぱなす。

 小学5年の息子が、読み切り漫画だとは知らず「次回もある」とおもってわざわざページをひらいて「恋の戦争よかった!ハイ!」と持ってきたからぺらぺらめくってみたら、他校の友だちからきた「俺は今、放課後モック(ハンバーガーチェーンのモクドナールド)で勉強会(写真付き)。クラスの女子もいるけどタカシも来ない?」というLINEに「ごっめ~ん☆俺今からナイトプール行くんだわ~、もちクラスの女子と(写真なし)17:32既読」ってレスするシーンがあって、かわいそうすぎて泣いた。

 橋の突破を企てる生徒・藤堂タカシ(男子棟2-A)が入学以来、女子塔に流れつくことを夢みて水路に「瓶詰めのLINE ID」を流した回数は、17019回。努力の甲斐あってそれを拾う女子生徒があらわれたのだが、使っているスタンプのセンスがすごい。ふだん男子生徒とのやりとりで使っている種類のゆるキャラをそのまま憧れの存在(かなりかわいい女子)に送っている。こうやってLINEのやりとりをしたい願望はあったが、どうやったら好かれるかまではおそらく考えていない「全俺を受け止めてくれ」体勢。なんというか、あぁ本当に恋愛経験以前のところにいるんだろうなというのが節々から伝わってくるから愛おしい。全コマ好き。

 おもしろいところ、すきなところをあげていくと全コマ貼り付けなきゃいけなくなるし、それはさすがにまずいだろうってことで「はがきで投票したゾー!」ってことだけ書いとく。いつか、いや近い将来、週刊少年ジャンプの連載陣に加わってくれないかなあ。

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