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海のはじまり 改訂∶子供を可愛がるのと、面倒をずっと見るの違い

海のはじまり
というのは間違い無く海と名付けられた女の子のはじまり
という事になる。
では、どこからはじまったのかと言うと産まれて名付けられた所からだろう。


だが夏から見れば
水希が産んだと言っていないので存在は全く知らず
彼の人生に海の存在ははじまっていなかった。

ふたりが出会ってからだ。

最近の海の言動は
「いる。いなかった。もういない。」
という事にこだわっている。
母親がいなくなった
だけど
過去にはいたという思い出の残像には存在している。
それなのに
「いない」と言われ続けて
母親が消えてしまう不安が心に広がったのだろう。

海の今までの生活では、水希の夏はいた。
だけど自分の生活にはいなかった。
存在はあった。

このドラマの題名が、雰囲気でつけたものでは無い事が分かった。


そして……

そして夏の優しさは
 無責任さとも繋がった。

水希がそれを望んだから
弥生がそれを言ったから
海が選んだから

ぼくはそうした

優しさとは…

夏の父親が
「俺の後にくっついてくるお前は面白かった」
と夏の子供の頃の話しを言っていた。
息子は可愛かった。
嫌いじゃなかった。
それなのに父親をやめた親だった。

※ドラマで1話だけだったが、夏と父親が会う場面。
この巻は私にとって印象的だった。
夏は母親の連れ子で、父親とは離婚をしていて
彼らは別々に暮らしていたのだ。

そして別の親子の家族となった。
そちらは死別した母親を持つ弟と父親です。

突然
夏は父親に会いたくなって会った
そうしたらこのような事を言うのだ。
今考えると夏の行動に
自分なりに言いたい事があったのか…
「自分は子供への愛だけはあったんだけど
育てられない親だったんだよ。
お前は大丈夫なのか?」
という
https://youtu.be/iMw4Q7Ts0zc?si=8i6eN6yCj54iH7ZS 

 海のはじまり 第8回 
夏(目黒蓮)は20年ぶりに海を連れて
父親に会う。
じろじろと海を見る実の父親。
初めから冷たい事ばかりを言う。
海に「可愛いね」とは言わずに
「本当にお前の子かよ?」
と思った事を言うが
自分の息子だからこそ言いそうではある。
水希の悪口を続けて言う父親なので、思わず夏は今まで無い程の怒りを…店の家具にぶつけた。
(「新宿野戦病院」の舞みたいにいきなり蹴飛ばしました。
話の途中で険悪になるのが分かったのか弟に連絡をして来て貰って
一旦海は店の外に出していましたよ)
 自分の本当の気持ちばかりをズケズケと言って
夏のお母さんと仲たがいをしたのかと思う程の
きつい性格の父親。


「会えなかった子供の事を当然愛していると思っていたか?」
という事まで父親(田中哲司)は言いってのけてしまう※しかし父親の行動は少し違っていた。

そして今、よく考えて見ると…夏に対する問いかけでもあったのかもしれない。


夏が会社から帰るまでに

海が熱を出したら
海が倒れたら
海が何かに巻き込まれたら?
なにも考えていない夏。

夕飯までのひとりぼっちの時間は子供にとって長い。
考える時間も長い。
お腹が空いたらオヤツも食べたいだろう…

1度も寂しい思いをさせなかった水希
そしてお祖母ちゃん、お祖父ちゃん
津野くん。

夏はひとりでそんな彼らに勝てるのか?

そんな事はいやだ
そんな事は出来ない
という言葉を言えなかった夏は優しいのだろうか?

そんな、こんなをかんがえてしまうドラマ
来週は最終回です。

※水希の行動をここで説明をするとまた長くなるし、実は理解をしていないのでここでは書かないが
水希は子宮頸がん?で海を置いてあっという間に亡くなっている。
そして別れたはずの夏が海の父親として呼ばれた。
自分の子供らしいが産んでいるとは知らずに7年暮らしていて、新しい彼女もいた。

※加筆修正致しました。

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