◆意識の保存と複製と・・・
人の意識は、
肉体の死を迎えても半永久的に保持することが可能かもしれないという研究が進んでいるらしい。
というのも、
ヒトの体を意識的に動かしたり、反射的に動いたりする動作の起点は、脳からの電気信号であり、認識してから体が動くまでのラグはおよそ0.4秒。
そうした具体的な数値まで割り出されているところから察するに、
人の意識は、
脳を丸ごと移植すれば意識もそのまま移ることになり、
意識だけを別の個体(人工知能搭載ロボットなど)に移し替えることもできるはずだという論拠。
個体としては機械やサイボーグのような存在となるものの、
意識は肉体に宿っていた時のまま。
非現実的な話のようにも思えるけれども、
もしそうしたことが実現したとするならば、
人の意識を宿した機会またはサイボーグのような宇宙ロケット衛星を、
いろんな銀河もしくは惑星目がけて飛ばし、
何億、何十億もの人たちの意識が宇宙空間を半永久的に旅をし続ける、
そんな未来があっても面白いかもしれない。
もちろん、
独りで何光年もの旅をするのは寂しいものだろう。
10人、100人、いや、1000人分の意識を一つのロケットに乗せて旅をするというのも面白いかもしれない。
もし、
地球と同等級の惑星を発見したとして、
そのロケットに乗せた人や動物など、様々な生命を瞬間冷凍した状態から解凍し、
新しい惑星での生命活動を1000人の意識がサポートしていくことで、
そこでの暮らしを始めていくこともできるかもしれない。
もちろん、そこに至るまでの過程を考えると、
とてつもない年月がかかるかもしれないけれども、
生命はいずれ必ず滅ぶという概念が崩れる未来も、
強ち疑いようのない現実なのかもしれない。
新しい惑星で暮らす初めての人類は、
きっと、
アダムとイヴと名付けられるだろう。
意識とは、
死を超越する可能性を秘めているもの。