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【#非公認ギルド】依頼条件達成で報酬がもらえる仕組み

 マンガやアニメではよく出てくるギルド。報酬の中身は大抵はカネだけれども、カネの代わりにモノだったりメシだったり、報酬型条件でも成立する。「〇〇してくれたら提示された条件を請け負う」みたいなね?

 世間一般的なビジネスは、依頼する側と請け負う側との間でカネが行き交い、合法の下に需給関係を維持している。

 では、非合法のギルドのような組織は存在しないのかというと、実際には存在している。非合法ってだけあってイメージも悪い。

 マフィア絡みだと、「いくらで誰々を始末してくれ」みたいなこともありそうだよね。

 じゃあ逆に、社会のため、人様のため、特定の条件を満たす人のために、具体的にできることがあるとするならば、可能な限り幅広く様々な依頼を集約し、それらの依頼に対して「できる人がやる」というシンプルな仕組みを持つ非公認ギルドができたとしたら、運用は可能だと思うんだ。

 いろいろ世間を騒がせているUber Eatsは、飲食系デリバリー一本のビジネスモデルでしょう?

 そうではなくて、もっと細々とした依頼も請け負うことのできるギルドで、もちろん、内容によっては資格の有無を問うべき依頼もあったりして、資格がなければ依頼を受けられない、そういう仕組み。

 何でも屋さんのポータル。そこに、依頼をする人と請け負う人とが出入りしてオンライン上で完結する。依頼する側は、ポータルに現金チャージしておいて、依頼をするごとに条件の種別に応じて引き出され、そこから手数料数%を引かれたのち、残りを報酬として請負人に支払う。

 会社として成立するのであれば非公認でなくてもいいんだけどね。法人化すると、非公認ならできることでもできなくなることもあるからね。

 例えば、自治体からの依頼とかも引き受けられる内容とかであれば、「何月何日の何時から〇〇っていうイベントが開催されるんだけれども、周辺の草刈りやゴミ拾いなどの清掃作業をいくらいくらでやってもらえませんか?」みたいな依頼をギルドに出しておくと、個人でも引き受けられるみたいな感じ。

 そうするとさ、ホームレスいなくなると思うんだよね。ホームレスって、住所がないってだけで持続可能な収入の機会が手に入りにくいじゃん?

 ホームレスだから無能で何もできない人ってことではなくて、ホームレスの人たちが世間体とかまったく気にすることなく、自分ができそうな依頼をギルドで探すことができるようにする。ギルドがあるだけで、できる時に依頼を引き受けて収入を得られるようになる。

 一日数千円稼げるだけでもかなり社会復帰の足掛かりになる。ただ、依頼を出すにも引き受けるにも、本人登録は必須しないといけない。となると非公認ギルドは難しいか。じゃあNPO法人ならいけそうだね?

 フリーランスに近いような扱いの条件で依頼を引き受けるような感じがいいな。「資格はないけど英語は話せます」みたいなことって結構あると思うんだよね。ゴミ拾いとか資格無くてもできるじゃん。

 でもさ、やればわかるだろうけどゴミを拾いながら歩くって結構大変な作業でしょ?これをボランティアでやるのはどうなんだろうねって思う。ちゃんとした仕事になるよね。

 会社に入社しないと仕事の内容が見えてこないのが普通じゃん。でも、やってほしい作業や仕事が明確にリスト化されていれば、これはできるけどこれはできない、みたいなことを個人で判断できるじゃん。

 会社に入ると、上司が部下を教えないといけないし、人によって出来不出来が異なるから、任せる仕事の仕分けも必要になるじゃん。会社にとってのロスってこういうところにあると思うんだよね。教えなくてもやってもらえるってのが一番効率的じゃん。

 わざわざできるようになるまで教え込んでって、覚えが遅い人を待つよりはってなるじゃん。でも、そういう考え方に陥るのは会社だからであって、フリーな環境なら、できる人が勝手にやってくれるようになる。会社だと、できないってことがネガティブな要素でしかなくて、その会社で働く上でのモチベーションを下げることにも繋がるでしょ。

 だったら、自分ができることだけで生きていけるようなギルドがあれば、めちゃくちゃモチベーションアップするし、楽しく自由に働けると思わない??

 それをさ、古臭い考え方で言うところの、「そんなんじゃ会社でやっていけないぞ」「そんなんじゃ人間関係作れないぞ」とかいうバイアスを強引に当てがって、はみ出す人間たちは100%無能な人間だと切って捨てるって、人財廃棄に等しいじゃん。

 そもそもね、会社って無駄な人間関係の精神的浪費が凄いわけよ。ウザいヤツは必ずいる。キモいヤツがいた場合にはそれだけでモチベーションは下がる。なんでそういうイヤなヤツのいるところでストレスを感じながら同じお金を稼ぐために働かなければならないのかって考えたら、そういうのとは無縁の働き方ができるほうがいいでしょ。

 自分ができる条件だけ引き受けてお金を稼ぎましょうが一番ラクでしょ。そうするとね、もっと稼げるようになりたいってどこかのタイミングで思った人は、報酬額の高い条件を引き受けられるようになるために勉強したり、内容によっては身体を鍛えたりすると思うんだよね。

 ベクトルの向きの問題。

 会社に入ったら会社からやれと言われたことをやるしかできないでしょ。

 いいと思うけどな、ギルド制の労働システム。そしたらね、今社会が求めている労働力がピンポイントでヒットするようになると思うんだよね。会社は腐るほどあるけど、生産性のない作業をやってる従業員も同じく腐るほどいる。それは、従業員が悪いわけでもないし、会社が悪いわけでもない。社会の構造自体がすでに現在の状況とミスマッチしているのに、誰も変えられないから惰性でやってきてる。

 ネットを使ったものであればランサーズとかやればいいと思うんだけど、ホームレスの人たちとか極めて低所得の人たちにとっては、自分にできることを最大限活かせるようになると思うんだよね、リアルギルドがあれば。

 仲の良い数人のグループでギルドの依頼をクリアしていく、とかでも面白くなりそうだよね。労働そのものをクエスト化すればゲーム感覚で働くことも可能になりそう。

 もうこれを期に、会社という会社をぶっ壊してしまえばいいのにね。どうせオフィス出社もできないんだから。

 もはや、専門性も受容がなければ価値がないわけで。自分に専門性があるなら自ら依頼を受けに行く、自ら依頼を選択する、そういう意味の自由があるほうがいいよね。

 やりたくないと思っている人に作業を任せたらクオリティは落ちるし、やった人のモチベーションも上がらないでしょ。でも、会社ではやりたくなくてもやれが普通じゃん。違和感を感じないほうがおかしい。それをさ、みんな今までやってきてるんだからやりたくなくてもやりなさい、って正当化するじゃん。

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