「会社で飲み会したいから、ビールつくろう。」銀行員がクラフトビールをつくる話(その2)
4th place lab2期生&運営サポートのたかあきです!
前回は私が会社で飲み会をするためにビール造りから始めようと思い立ち、仲間集めをするところまでを書きました。
今回はクラフトビールを造るにあたり、どんな想いを込めるか?そしてそれをどのようにビールという媒体に落とし込むか?という背景と道すがら協力してくれたいろんな方々との交流エピソードも交えながら紹介したいと思います!
クラフトビールにどんな想いをこめるか
会社のみんなで楽しい飲み会をするためにビールからつくろうとしているわけですが、正直普通のビールではあまり意味が無いと思ってます。
普段私たちが働く会社をまさしく体現したようなビールをつくって、それを飲んだみんなが「ウチの会社ってちょっと甘いところあるよねー」とか「この苦みが会社のいいところでもあるよね(?)」とか、もはやビールの味の感想なのか会社の感想なのか区別がつかないような話をみんなでワイワイしてる状態を目指したい。というのが私たちプロジェクトメンバーの想いです。
それを実現するために、まずはみんなが自分たちの会社に対してどんなイメージを抱いているか?を調査することにしました。
全社アンケートでイメージ調査
社員が会社に対して感じているイメージを言葉で収集する方法はいくつかありますが、最終的にはこちらで事前に複数のキーワードを用意してその中から一人3つまで選べる簡易アンケートを作成することにしました。
当初は自由記述も検討していましたが、今回は多くの社員に回答してもらうことを目的とし、できるだけ回答の負担を抑えた方式で行こうというメンバーの意見を採用しました。
およそ1,800人くらいの社員にむけてアナウンスを発信したところ、100人集まればいい方かな〜と思っていたアンケートはなんと250人以上の回答が集まりました。さらにキーワードの回答に加え、「ビールの完成イベントに参加したいですか?」という問いを用意していたのですが、こちらも6割以上の人が「参加する!」という回答。
世間一般が認識する銀行員は飲み会好き、ビール好きという説が無事に立証されました。
キーワードを20個ほど用意したのですが、アンケートの結果トップ5は以下のとおり。
チャレンジ
新しい
挑戦
ハイクオリティ
伝統
チャレンジと挑戦という同義語をアンケートに入れてしまったのは完全にミスだったのですが、許容範囲とします。
これらのキーワードを生成AIのgoogle Geminiにまとめてもらうと、
という表現が返ってきました。まあ、大体合ってる気がします。
これで、つくりたいビールの"ビジョン"が出来上がりました。
あとはこれをビールの味わいやスタイルにどう転換するか、ということを考えていきます。
ビールのスタイルと味わいの設定
社内アンケートから社員視点での自社の解像度がかなり上がりました。
つぎはこの結果を踏まえて「どんなビールをつくるか?」という問いに取り組んでいきます。
ここで少し壁にぶつかります。社内のプロジェクトメンバーにはクラフトビールに詳しい人材がいませんでした。
そこで、私が普段運営サポートをしている4th place labのコミュニティSlackへお悩み相談をしてみることにしました。4th place labではメンバーがそれぞれ自分のWILLや興味関心に基づいて様々な探究活動をしています。クラフトビールについても詳しい人間がいるはず。
「クラフトビールの種類や味の特徴、歴史的背景など詳しい人募集!」とコメントしたところ、即返信が。メンバーの一人(※不動産系会社員)が過去にクラフトビールの勉強会を開催した(!)ことがあり、そこで使用したスライドをシェアしてくれたのです。
これにより懸念していた知見不足がだいぶ補完されました。
社内メンバーと資料を読みながら、特に関心を集めたのがベルジャンホワイトというスタイルでした。
地域発祥で歴史は古く、一度消滅したが新たな挑戦で復活。特徴的な風味で通常のビールとは差別化され、いまや世界的に人気のスタイルという姿に会社のイメージとのシンパシーを感じ、採用することとしました。
そのほか、4th place labメンバーからは「ベルジャンホワイトに使用するコリアンダーはセリ科だから、加賀野菜の金沢せりを使ったら面白いのではないか」とか、「金沢の有名B級グルメ”ホワイト餃子”とホワイトビールをホワイト企業で楽しもう!という企画ができそう」など、社外かつ県外にも関わらずすごいアイデアをたくさんもらうことができました。
ビールの完成は2024年7月ごろ
と、ここまでで造るビールの中身が概ね固まり、金澤ブルワリーさんへ正式に発注を行いました。
製造開始は6月、完成は7月中旬~下旬ということでいよいよゴール(飲み会)が見えてきました。
残っている主なタスクは、「ビールの名称を決める」「ラベルのデザインを決める」「飲み会の詳細を決める」の3つです。
名称についてはパトロンである社員組合の厚意で、新入社員研修の枠を少しいただいてアイデアワークショップを開催する機会をいただけるとのこと。本当に懐の深い、ノリのいい方で感謝です。
今後の展開についてはまたnoteで発信していきたいと思います!
ではまた!
4th place labでは組織の枠を超えて、個人がチャレンジできるプログラムを提供しています。みなさんも日常を少しだけはみだして、自分のやりたいことをためしてみませんか?
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