観光調査に来られた大学生
昨日と今日、龍谷大学の学生さん5人が「観光調査」として境港・水木しげるロードに来られました。
たまたま昨日の夕方、そのうちの2人とお会いし、少し話をさせていただきました。
住民への質問としては「観光客の増加」「町の変化」に関すること。
現在、大学生の人たちは「水木しげるロードが誕生した時には生まれていない人が多い」ので、20数年前からの変遷と現状を簡単に説明するとともに、「楽しんでいただくための未来」についても話しました。
暴風が吹き荒れる寒い中でしたので話したのは5分程度でしたが、真摯に「水木しげるロードのまちづくり」について学びに来てくださったことに感謝し《折り紙目玉おやじ》を提供しました。
悪天候でしたので「調査とともに水木ロードも堪能」とは、いかなかったかもしれません。
それでも自分ができる案内に、真摯に耳を傾け、熱心にメモを取られていたので、学生さんたちが学ばれていることへの力にはなれたかな、と思っています。
本日も雨の中、地域住民や観光客に話を伺ったそうで、残りの3人とも昼ごろにお会いしました。午後からは観光協会へ話を聞きに行かれていました。
学生5人と引率の先生(?)は、境港駅前の大型ホテルにご宿泊されたそうです。
2年前にできたこのホテルは、地域内で最も大きな宿泊施設。駅前でもあり、利用者は観光客が中心です。
しかし、ホテルでは「夜間ライトアップ」や飲食店、遅くまで開いている店などの案内はなかったとのこと。今までも宿泊者から話を聞くことがありますが、地域の観光に関するサービスは「訪ねない限り、皆無」なようです。
これは、町としての大きな課題だと思います。
リニューアル工事中でご不便をおかけするからこそ、不便さが相殺されるように、積極的に「楽しさ」を提供していくのが、観光にかかわる者の務めです。これは観光案内所やロード内の店舗にも言えることです。
私は時間の許す限りロードに目を向けて、ちょっとしたコミュニケーションを積極的に行って、いろいろな“町ネタ”を案内しています。もともと自分が観光客でしたから、観光客目線は理解しています。案内する中から、好みに合ったプラスアルファの“楽しさ”を感じて帰途に着いてほしい、そして「また来たい!」と感じていただいて、その中から1%でも泊まってくだされば本望です。
日帰りエリアの人でも、簡単に来られない遠方の人でも、心通わせるサービスは同じように行っているつもりで、とにかく「境港・水木しげるロードの観光に来てくださった人に、少しでも“想い出”を持ち帰ってほしい」、それが一番の願いです。
昨年夏から行われている「大リニューアル工事」も、道路の形状は殆ど出来上がってきました。「世界妖怪会議」のブロンズ像も、かなりロード本線に戻りました。あと4か月足らずで「新生・水木しげるロード」として、美しく生まれ変わります。併せて「ゲゲゲの鬼太郎」の第6期アニメもあり、それなりにブームはできるでしょう。
しかし、それだけでは「町のファン」はできません。
5年先、10年先、そして次世代を見据えれば、ソフト面の充実がすべてです。故・水木しげる先生の願いも、そうだと思います。
大事なのは、「輪」が広がり繋がっていくこと。
そのために、自分は本質的な観光振興に努めます。
今回、真摯に観光調査に来てくださった学生さんたちが、リニューアル後に来てくださったとき、「すごく楽しい町になった」「何度でも訪ねたい」「友達にも積極的に勧めたい」と思っていただくためにも——。