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町を愛し、旅を愛し、そして宿を愛してくださる人の存在(+ご案内による“縁”の話)

17日、昨年9月にご宿泊いただいた一人旅の女性に再訪していただきました。

前回は2泊され、美保神社へ廻ったり、水産物直売センター周辺を散策されるなど、ゆっくり堪能していただきました。この時は2日とも“貸し切り状態”だったので、夜遅くまで旅話を重ねました。
今回は1泊でしたが、境港へ来られる前に出雲を堪能。予約後に出雲のプランニングの話ができましたので、日御碕や旧大社駅などへ行かれたそうです。
ご到着の夜は早速、駅前の「大漁丸」さんでお寿司を堪能し、ほかの宿泊者(男女4人組がご一緒でした)らとも話し込んだ後、またまた深夜2時過ぎまで談笑(^_-)-☆
翌18日は、朝から自転車で夢みなとタワーと水産物直売センター周辺へ。前回、海鮮料理店の「かいがん」の店主さんと仲良くなられたとのことで、また昼食に行かれました。15時半過ぎまで時間いっぱい堪能され「再会」を約束して帰途に着かれました。

前回のご利用は「初ゲストハウス」としてで、その後も結構いろいろな地へ旅されているようなのですが、ゲストハウスの利用はほか1軒のみらしく、合う宿をじっくり見極めているとも感じました。「拠点となる目的地を決め、動ける範囲でゆっくり楽しむ」という感じで、旅のスタイルが自分と似ているのもあって旅話が弾みました。

また、実はこの女性、30代前半の既婚者。ご結婚されている30代の一人旅は、うちではほかにご宿泊はないと思います(そこまで聞かない人が多いので分かりませんが、既婚者で「旅」という感じの人は50~60代ばかりで、ほかでは20代が一人だけ泊まられたくらい)。
話を聞いているとご主人や両親などのご理解も深いようで、信頼し合っている家庭環境の良さも伝わってきました。結婚しても、お互いを束縛しすぎず自由に楽しめるのは、魅力的です。

水木先生や作品のファンというよりは「旅好き」の印象が強いですが、境港・水木しげるロードという地域の「ファン」になってくださったのとともに、うちの宿を愛し、ゆっくり寛いでくださったことに感謝です。今回、2枚目となるメッセージを頂き、壁面がにぎやかになりました(^_-)-☆

うちの宿は、初心者が気兼ねなく楽しみやすい「旅宿」として「対等性」を大切にしていますので、いわゆる「常連」をつくる考えはないですが、開業から1年半が過ぎ、少しずつ、複数回ご利用してくださる人も現れててきました。
イベントなどで定期的に来てくださる人が主ですが、今回の女性のように「旅」の目的地として境港・水木しげるロードを好んでくださる人も複数います。また、ご案内がきっかけで、再訪し宿泊してくださった人もいます。
こうした「町を愛し、旅を愛してくださる人」に、もっともっとご利用いただけるよう日々の案内などに努め、“想い”を交わすことで信頼を得て「宿を愛して」くださることに繋げ、そんなすてきな旅人さんが、年に1~2回くらい訪ねて来てくれるような「帰る場所の一つ」を目指して、精進していきます。

また、この日は昼ごろに偶然お会いした一人旅の女性をご案内。
鹿児島出身で東京在住、転職を気に旅を決意し、水木先生の人生観や作品の世界観が好きで山陰旅を選ばれたと話してくれました。

ロードの途中から水木しげる記念館の前まで、600メートルくらいを話しながら歩いただけの、わずか30分ほど一緒だっただけでしたが、「とりパス」などの割引券の提供や海鮮料理店の紹介などの何気ない案内を思いのほか感激してくださって、いい“縁”になりました。
苗字だけ伺っただけで分かれましたが、ちょっとしたご案内からご宿泊いただいた人もいますので、いつか再訪していただけることを楽しみにしています。

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