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涙が枯れた

ある中1の冬涙が出なくなった。
それまで毎日が嫌で勝手に涙が出てたのに、なんでだろう。悲しい映画みても、歌聴いても、泣けない。

学校にいるのも、家にいるのも嫌で何をしても希死念慮に取り憑かれていた。やっと1人になれる布団の中で落ち着いたら、涙が止まらないけどそれがストレス発散のひとつになっていたように思う。よく言われると思うがまさに世界がモノクロ、あじのしないごはん、ほんとうだったんだな。
きっかけは中1の夏にちょっとしたいじめのようなものにあってからかもしれない。親との関係も最悪だった。全てが壊れて、夢を諦めろと言われ、全部全部いやになった。
頭では大丈夫、自分は強いから、みんなこの辛さ以上のものに耐えてる、大丈夫大丈夫と思っていたけど、涙が出なくなった時は流石にあ、まずいのかなと思った。親と喧嘩中、病院に行きたいとほんの少しだけ溢したことがある。
相手にされなかった笑「そんなの思い込みだって、将来その病歴で苦労するかもよ?そもそも大丈夫だから笑悲劇のヒロインぶって笑」って。うーんそうなのかもしれない、気持ちが弱いだけなのかもしれない。
どんどん暗くなっていくのに誰も気づいてくれなかったのかなあ。誰も助けてくれなかった。でも別に助けを求めてもなかったのかもしれない、助けを拒絶していたのかもしれない。
中2の夏、身体中触ったところに蕁麻疹がでるようになって、中2の秋には突発性難聴になった。その時にも怖くて言えなかったなあ。病院の先生に「思い当たることはありますか?」って言われたけど、笑顔で「んーわかんないです」って言った。
全部諦めていたし、誰のことも信用できないし、話したところで解決しない。友達との関係は修復なり、切るなりできるけど、家族とはそう簡単には切れない。頑張ればできるのかもしれないけれど、私にそんな勇気はない。臆病者だから。

今でも家族関係は良くない、もう絶対治せない、ダメだけど、期待をしなくなったら気が軽くなった。経験を積んで自分を守れるようになってきた?かな。誰にも何にも期待しない、自分にも期待しない。そしたら楽だなあ。聞こえることぜーんぶ他人みたいに受け取るの。大丈夫、生きてるので十分って言い聞かせてね。

蕁麻疹は一生治らないのかな、。原因不明だって。
でも今はちゃんと涙でるから大丈夫。あの時の自分より大丈夫。元気だよ。

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