いつかの死にたいに生かされるきみへ
口に出せなかった言葉は涙になってあふれるものだ。窓の外は快晴、なのに外に出られないわたし。枷などどこにもないと思いこんでいるだけなのか、見えないけれど存在しているものなのか。
吐き出せない、喉につかえた句読点さえ吐き出せない。小指の先には鰭があり、鼻の先には翅がある。生きていれば、生きていれさえすれば息ができる。青い血管は、母の刻んだ轍なのだと信じている。
人生が愛しいだなんて、思ったことはないよ。ただいい子でいたかった。聞き分けがよくて、勉強ができて、大人の手をわずらわせ