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【もう諦めない!】シェーグレン症候群、食事とマッサージで唾液を取り戻す方法〜専門医が教える改善への道〜

「あれ?また口が乾いてる…」
もしかしたら、それはシェーグレン症候群のサインかもしれません。前回の記事では、シェーグレン症候群の原因と、4毒(小麦粉、植物油、乳製品、甘いもの)との関係についてお話しました。今回は、その改善に向けて、私たち自身でできることを、専門家の吉野敏明先生と一緒に考えていきましょう。

「もう、この口の渇きは治らないのかな…」と、諦めかけていた方もいるかもしれません。でも、大丈夫。薬や人工唾液に頼る前に、できることがあるんです。今回は、あなたの唾液を、自分の力で取り戻すための、具体的な食事とマッサージ法を、優しく丁寧に解説していきますね。


薬や人工唾液だけではダメ?シェーグレン症候群の現状

シェーグレン症候群の方に、吉野先生が「甘いものが好きですよね?」と質問すると、「そんなに食べません」と答える方が多いそうです。でも、実際に食事の記録をつけてみると、毎日、何かしらの甘いものを口にしていることが多いのだとか。
特に、洋菓子が大好きな方は要注意です。クッキーやケーキ、チョコレートなど、ついつい手が伸びてしまう洋菓子には、4毒がたっぷり含まれているんです。

シェーグレン症候群が進行すると、唾液腺が石のように固くなったり(石灰化)、小さく萎縮してしまったりすることがあります。そして、唾液が出なくなると、人工唾液のスプレーが手放せなくなってしまうことも…。
また、耳鼻科でMRI検査を受ける方が多いのですが、残念ながら、これは根本的な解決にはなりません。
人工唾液は、あくまでも「対処療法」なのです。
本当に大切なのは、自分の力で唾液を出すこと。そのためには、食生活の見直しと、唾液腺を活性化させる訓練が必要なのです。

唾液を増やす食事法:4つの毒を断ち、よく噛む!

「じゃあ、どうすればいいの?」って思いますよね。
まず、大前提として、**4つの毒(小麦粉、植物油、乳製品、甘いもの)**の摂取をやめることから始めましょう。
洋菓子はもちろん、果物や和菓子も、できるだけ避けるようにしてくださいね。

次に、よく噛むことを意識しましょう。
実は、噛むことって、唾液を出すためにとっても大切なんです。
おすすめは、玄米や昆布、キノコなど、噛みごたえのある食品です。パンは、ふわふわしていてあまり噛まないので、できるだけご飯を食べるようにしましょう。
一口ごとに30回以上、できれば50回を目安に、よく噛んで食べてみてくださいね。

唾液腺を直接刺激!簡単マッサージ法

食生活の見直しと並行して、唾液腺を刺激するマッサージも行いましょう。

顎下腺と舌下腺のマッサージ

まず、顎の下にある骨(下顎角)の内側を、指でゆっくりと押し込んでみましょう。
このあたりには、顎下腺と舌下腺という、唾液を出す大切な腺があります。
1秒で1cmくらいのスピードで、ゆっくりと圧迫するのがポイントです。
レモンを想像すると、唾液が出てくる感じがわかるかもしれません。
若い人だと、唾液がピュッと飛び出してくることもあるそうですよ!

耳下腺のマッサージ

次に、耳の前、頬骨の下のくぼみを、手のひらの付け根でゆっくりと押してみましょう。
ここには、耳下腺という、唾液を出す腺があります。
前にぎゅっと圧迫するイメージで、マッサージしてみてください。
マッサージをすると、唾液が出てくるのがわかると思います。

マッサージのタイミング

マッサージは、食事の前に行うのがおすすめです。
唾液をしっかり出して、お口の中を潤してから食事を始めましょう。
また、喉が渇いた時も、すぐに水を飲むのではなく、まずはマッサージで唾液を出すことを意識してみてくださいね。

日常生活で気をつけること

マッサージと食事の見直しに加えて、日常生活で気をつけていただきたいこともあります。

  • 水分補給: 喉が渇いたら、まず唾液腺マッサージをしてから水を飲むようにしましょう。

  • 咀嚼: よく噛むことで唾液腺が刺激され、唾液が出やすくなります。

  • 食事: うどんやパスタは控え、玄米など噛みごたえのあるご飯を食べましょう。

これらのことを、毎日続けることが大切です。
「毎日か…」と気が重くなってしまうかもしれませんが、マッサージは、唾液を出すための訓練であり、治療と予防にもつながります。
少しずつでも良いので、できることから始めてみましょう。

女性は特に注意!更年期と唾液の関係

女性は、閉経によって女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、唾液の量が1/4にまで減ってしまうそうです。
そのため、55歳くらいから、シェーグレン症候群の症状が悪化しやすくなります。
だからこそ、若い頃からの食生活と咀嚼習慣が、とても大切なのです。
30代までに唾液腺を鍛え、「唾液貯金」を作っておくイメージで、日々過ごしていきましょう。

また、唾液が減ると、お口の中の細菌が増えやすくなり、虫歯にもなりやすくなります。
虫歯予防のためにも、唾液を出す習慣を身につけることはとても大切です。

まとめ:諦めなければ、唾液は必ず取り戻せる!

シェーグレン症候群は、決して治らない病気ではありません。
正しい知識を持ち、正しい努力を続ければ、必ず症状は改善します。
人工唾液に頼らず、自分の力で唾液を出すことを目指しましょう。
この記事でご紹介した、食事法とマッサージ法を参考に、ぜひ実践してみてください。

「私には無理かも…」なんて、思わないでくださいね。
まずは、小さな一歩を踏み出すことから始めましょう。
諦めなければ、必ず道は開けます。
あなたの笑顔のために、一緒に頑張りましょう!

読者の皆さんへ

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4毒と5悪
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