USBメモリーレビュー : ADATA UV350
ADATA UV350 64GBのレビュー
ADATA製品の中でハイエンドモデルに分類されるストレート型でメタルボディを採用しているUV350のレビューです。
UV350の公式パフォーマンスは、シーケンシャル読出速度 約100MB/sとなっており、ミドル、バリューモデルと変わらないスペックとなっています。
どこに違いがあるのか検証してみたいと思います。
ベンチマークテスト (Cristal Disk Mark)
ベンチマークテストの結果からみていきます。全体的に数値を残しており、特にこれといった落込みがありません。バランス重視といえそうです。
書込性能も中華メモリー#2ほどではないですが、書込性能が高い機種といえます。
Cristal Disk Markランキング : ADATA UV350
・ SEQ1M Q8T1 (Read) : 4位
・ SEQ1M Q8T1 (Write) : 2位
・ SEQ1M Q1T1 (Read) : 4位
・ SEQ1M Q1T1 (Write) : 2位
・ RND4K Q32T1 (Read) : 5位
・ RND4K Q32T1 (Write) : 3位
・ RND4K Q1T1 (Read) : 3位
・ RND4K Q1T1 (Write) : 3位
※ 2023年11月のランキングになります。
容量・リード・ライトテスト (H2testw)
容量については、問題ありませんでした。読出速度も公称値をクリアしており、スペックに偽りなしです。反面、書込速度は、Cristal Disk Markでの結果からすると、ちょっと物足りない結果となりました。
2023年11月 ADATA UV350のH2testwランキング
・ Read : 2位
・ Write : 5位
Ubuntu インストール・ブートテスト
インストール (書込) テスト
インストールには、15分53秒かかりました。ベンチマークテスト結果から比較すると、あれ?と思いますが、全体で見ると、そう時間がかかったように感じませんでした。そう感じた理由は、ブートテストにあります。
ブートテスト (読出) テスト
ブートは、43秒でした。1位とは、1秒差ですので、誤差範囲で実質1位と言っても過言では、ありません。ただ、ベンチマークテスト結果から見ると、以外な結果で、インストールテスト結果のイメージを覆すのに十分な結果でした。ブート後の動作もサクサクした動作でした。
2023年11月 ADATA UV350 のUbuntuテストランキング
・ インストール : 5位
・ ブート : 2位
その他良い点、気になった点
まず良い点として、薄く、コンパクトな点とメタルボディの質感の高さを挙げます。ハイエンドモデルだけあり、バリュー、ミドルモデルにないサイズ感と質感があり、数値に現れない性能を持っていることです。
一方で気になった点は、メタルボディの接合面処理がちょっといただけないこと。致し方無いと思いますが、抜き差しする度に光沢のあるメタルボディにこすれ傷が入ってしまい、目立つことでしょうか。
そして、コンパクトなメタルボディのUSBメモリーに共通した、使用直後に本体が熱くなることです。メタルボディがヒートシンクの役割を果たしており、それが性能に寄与している可能性もありますが、触れない程の熱もちをします。
ADATA UV350 検証結果まとめ
ADATA UV350は、検証したUSBメモリーの平均値を上回るスコアを持っています。
オールラウンドで使用できるUSBメモリーといえ、どんな状況でも大きなストレスもなく使えるかなと思います。
詳細を見ても、トップクラスの数値を残しています。唯一、コスパについては、ハイエンドモデルだけに性能=価格という図式になっています。
ADATA UV350は、どんなシチュエーションに向いているか
見た目と性能にこだわる方。性能は、オールラウンドで使えることが条件で他の人と被りたくないという方にお勧めできるモデルです。
「ハイエンドUSBメモリーには、不要でしょ」と思っていましたが、実際、使ってみるとストレスなく読み書きしてくれ、タイパが良いと感じました。
このUSBメモリーは、ちょいちょい活用&活躍してくれ、秘かに買ってよかったなと思うUSBメモリーでした。