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人生の土台

 はいるです。今週は初めて交換エッセイを「書こうかな、よっこらせ」と腰を上げるのが億劫な週でした。自粛期間があけて、体調やメンタルが「まだ無理。戻れん」と言っている。皆さんはどうでしょうか。

 今回のテーマは「#部活の思い出」です。

帰宅部からバレー部へ

 さちこと共に過ごした高校時代、わたしはバレー部に入部した。中学校の時は学年唯一の帰宅部として、放課後インターネットに頭まで漬かっていたが、いい加減そういう自分を変えるべき時、と思ったのだ。どうせやるなら、今まで手を出してこなかった運動部にしよう、と思った。背が高かったし、走らなくて済みそう、という気軽な気持ちでのバレー部入部だった。

 我が校のバレー部は、厳しいことで有名だった。顧問は怒ると大体体育館を出ていっちゃうし(泣きながらもう一回練習お願いします!っていうところまでセットだよ)ティッシュの箱で順番にパコーン!って殴られるし、エースがビンタされる日もあれば体育館から締め出されたこともあった。今の時代こんなのやったら色々とNGだろう。暴力とか全然肯定する気ない。
 でも15歳の時のわたしにとって、社会に出る上で最低限必要な「ひとの基本」は全部ここで教わった。

ひとの基本

返事をする
 なんか言われたら返事する。ひとの基本。無言で頷いたらしばかれる。

大きい声を出す
 大きい声は大事だぞ。シーンっていう瞬間あるだけで即怒られる。大きい声を出さないとバレー出来ない。ボールをとるとき、誰かが落ち込んでるとき、チームが盛り上がってるとき、大きい声を出す。それが自分のためだしみんなのためになる。

基本的に先輩はえらい
 基本的に先輩はえらい。先輩がきたらドアをあけに行く。荷物を持つ。挨拶をする。お茶をくむ。飲み終わってたらおかわりを聞く。先輩の前から物を取らない。前を通るときは屈んで失礼します、という。そのかわり先輩は後輩より数百倍怒られる。後輩のことでも怒られてくれる。先輩は偉大だ。

次に使う人のことを考える
 一回マキロンの補充を怠って、顧問が使おうとしたときに入ってなくて床に投げ捨てられたことがある。少なくなったら新しいものを補充する。ひとの基本。お茶ちょびっとだけ残して冷蔵庫に戻すやつ、トイレットペーパーの芯そのままにするやつ。次に使う人のことを考えろ。ひとの基本だぞ。

目標を決めてやり通せ
 自分たちの代になると目標を決める。抽象的だと怒られる。決めた後も、それに向かって行動しないやつがいると怒られる。どうやったら達成出来るか考えないで生きてると怒られる。決めたからにはやり通せ。

物事には優先順位がある
 優先順位違うと怒られる。なんでそっちが先なんだよ?!って怒られる。行動する前に、ちょい止まって「優先順位あってるかな?」って考える。

記録する
 一人一冊部誌を書く。記録することは大事。顧問が赤ペン先生のようにしてくれるのが嬉しかった。読むひとのことを考える。適当に書かない。正しい漢字を書く。今日の目標への達成度、自身の課題、次回どうすべきか、記録する。

人のために行動する
 自分が辛い時は大体みんな辛い。みんなが辛い時に踏ん張れるやつがすげえやつ。笑って声出せるやつがすげえやつ。人のために行動出来るのがすげえやつ。

人生の土台

 15歳のわたしは返事も満足に出来なかったから、人と関わるうえで大切なあらゆることを、部活動を通して教えてもらった。実際に社会に出てから、上記のようなことが出来ていて、褒められたことはあれど怒られたことは一度もない。厳しい部活や熱い指導って、時代遅れといわれることもあるけど、無駄だった、とはやっぱり言えないんだよな。わたしの人生の土台はほとんど部活で作られたから。

そんな部活の思い出。さちこの部活については、当時全然知らないので、更新楽しみ~!

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