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管理部門のあるべき姿をCorporate as a serviceというキーワードから考える

人に話を聞く度に、追記していくスタイルの記事第2弾。ひとつめは「理念を反映させた管理会計の仕組みをつくりたい」。今回のテーマも外部にも相談相手を増やすために記事を書く。

以下、2020/3/13時点--

あるべき管理部門的な話だ。管理部門は会社そのものである。管理部門だけを分けて考えるのはいまいちだ、と相当前に教えてもらった。管理部門の目標を考えるのは、「会社のあり方そのもの」を考えるということ。すべての施策に一貫性を持たせるための「軸」になるようなものが見つかると良い。そのキーワードとして「Corporate as a service」があるのだろうか?というのを調べていく。

なんとか as a serviceというのはよく聞く。まだ全然わからない。で、Government as a Serviceというのを教えてもらった。

GaaSとは、Government as a Serviceの略称で、ソフトウェアとデータがクラウド上に存在するサービスを提供するバーチャル政府を意味している。必要な機能を必要な時に必要な分だけ行政サービスとして利用できるようにした電子政府がその形である。
国民の需要を叶えるためにテクノロジーを活用し、サービスを利用しやすくすることを目的としている。(引用元)

そこで思い出した。この本は丹治さんに教えてもらって買っていたので、読んだ。

最初の10ページぐらいで、印象に残っていることを書く。ここは、株式会社の管理部門と、政府の共通点かもと思ったところだ。そのままの引用ではないが、書いてみた。

・政府は、公共的な価値、みんなで税金を出し合い、その税金を使ってみんなが大切だと思うことをやってきた
・だんだんと、社会全体が大切だと思うことが多様化してきた。
・それにつれて行政もきめ細やかな対応が求められた。煩雑さも増し、やってもやってもニーズにこたえきれないという現象が出てきた
・限られた予算の中でなんとかするために、民間に任せるという発想が出てきた
・ところが資本主義市場における市場原理に任せると、お金が儲かるサービスだけが生き残ってしまう
・「社会全体が大切だとおもうこと」に全部対応すると大きな政府になる。大きくなることで煩雑さも増し、サービスの質が落ちてしまう
・最低限の小さな政府では、社会にとって価値があるモノよりも、お金が儲かるものが重視されてしまう
・最小限のコストで最大限の価値を出す方法が求められている
・個別化したニーズに個別に答える
・そこのキーワードとなるのが「デジタルテクノロジーだ」
・それを使いこなして、公共をどのようにつかっていくか

で、株式会社における管理部門に同じ問題が起きているのかはわからないが、少なくともいま働いている会社には似たような現象が起きている。管理部門の費用はやはり少ない方がよいし、費用対効果がわかりやすいところに集中しがちだ。とか、まあいろいろ。

他に印象に残っていることは「デジタル公共財」というような言葉。マイナンバーに紐付けられた情報が政府のデータベースにあって、何かしら国としての「デジタルの自己認証方法」みたいなのがあり、それをつかってマイナンバーをいれたら、amazonや楽天や、それ以外のいろんなサービスでも、住所とかいろいろその人に紐付く情報は勝手に政府のデータベースから引っ張ってこれる、みたいなことか?たぶんこれは表面的な話で、まだちゃんと理解できてない気がする。例えば請求書とかも、もうちょっとお金の請求のやりとりのデジタルのルール(?)が公的に決められていたら、いちいち郵送とかpdfで請求してるのはばからしいという感じもする。「いまのインターネットには私道しかない」と書かれていた。メールアドレスによる自己認証が私道だとしたら、「マイナンバー+自己認証」が公道、みたいなことなのかな。「公共」でどこまで整えるのか、みたいな「インフラ」のことなのかな。あとこれ300人の会社でやってもしょうがないから、今あるものの組み合わせでいくのかな。

で、それとは別にエンジニアの川添さんに「なんとか as a Service」って結局なんなんですか?というような質問をした。そこで出てきた話のうち、ここにメモしておきたいのは、「セルフサービス」という話だ。人間が窓口になっていれば、セルフサービスよりもそれよりもきめ細かい対応ができる。「デジタル公共財」が用意されていて、それを組み合わせて、民間がいろいろやる代わりにコストが下がる、みたいなことには、民間側に一定のリテラシーが必要とされる気もする。でも人間が窓口になっていると、逆にサービスの受け手側のリテラシーが低いまま維持されるのでそれはそれで問題というような話。これは、政府の話なのか、管理部門の話なのかとかは、特に曖昧なままのメモとして書いている。

もうひとつだけ書いておこう。これも今後いろんな人に話しそうだからだ。上の本で読んだ話。給食制度がある。昔は栄養をとれればよかったから、一律で給食を配っていた。そこから、個別のアレルギーの話とかが出てきて、だんだんと給食にもきめ細やかさと、それに伴う煩雑さ(コスト増大)が出てくる。で、それに対しての答えとして、食材は用意するけど、学校(?)かどこかで調理はみんなでする形にして任せる、というような案が書いてあった。案なのか、実現例なのか、ちょっと曖昧なまま書いてしまっているけど。でもこれは面白い。つまり、自分たちで料理をするから、アレルギーの人は、自分たちでその食材は使わずに料理してね、という「セルフサービス」だ。このセルフサービスの切り分けにはいろんなヒントがありそう。ちなみにそうじゃなくて、民間に任せると、学校にコンビニを設置しよう、みたいなことになる。それはそれでいいけど、健康上の問題とか、まあいろいろありそうだ。

ということで、いったんは以上。これからいろんな人にこれをベースにざっくりとした相談をすることになる。

---2020/3/14追記

No Codeっていう考え方があるんだな。英語だけどざっくりよんだ。これ日本語の記事、検索すると出てくる。プログラミングがいらなくなるかどうか、という話ではなく、これらも「セルフサービス」という文脈で頭の中においておきたい。

実際にCorporate as a serviceをやるときは、こういうサービスの組み合わせになるのかな?そこがわからない。こういうサービスの組み合わせを考える前にやることがあるとか、レイヤー別に分けて考えるとか、そういうのはありそう。No Codeっていう考え方?言葉を知ったので追記した。


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柴田史郎
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