#3 自立支援医療費制度で医療費の負担を軽くする|うつ病療養手記
꒰⍤꒱ ‹ どうも、よびと申します!
先日、自立支援医療費制度(精神通院)の2回目の更新と精神障害者福祉手帳の申請をしてきました!
いつも大変お世話になっている自立支援なんですが、お世辞にも知名度はそれほど高くないようです。
精神疾患に関する発信って取り扱い難しいよねって気持ちはありつつ、社会保障制度の知名度が低いのはよろしくないんじゃと思ったり。
ということで、今回は「自立支援医療費制度(精神通院)」のお話です!
前回の「傷病手当金」についてはこちらからどうぞ!
⌵ 自立支援医療制度について
心の負担を軽くする「自立支援」のススメ
自立支援医療制度を知っていますか?
厚生労働省のサイトでは下記のように概要が案内されています。
簡単に言えば医療費の自己負担を少なくする社会保障制度のひとつです。
自立支援医療制度は総称で、区分によりさらに制度名が異なります。
私の場合は精神疾患(うつ病)なので「精神通院医療」の区分となります。
ざっくり制度の概要をまとめるとこんな感じ:
指定医療機関・薬局での医療費の自己負担が1割になる
月の自己負担額に上限が設定される
受給者証の有効期限は原則1年間(毎年更新)
この神制度のおかげで、治療費が1割負担で済みます。
私の場合は1回の治療費で3,000~4,000円かかっていたのが、1,000円程度にまで軽減されました。
これが金銭的にも精神的にも本当に大きくて、通院を続けられています。
担当医への相談のススメ
難しいことはありません。
診察の際に「自立支援を受けられますか?」と質問してみてください。
これだけです。
制度の対象になるかは医師が判断してくれますが、医師のお仕事はあくまで診察と治療です。制度の案内をしてくれるかは別の話。
正確に言えば、診断書を出せるのは通院している病院が「指定医療機関」である必要がありますが、そこも含めて聞いちゃえばいいと思います。
案内されていないから…と制度を利用しないままでは、通院の負担は大きく、継続的な治療にも影響しかねません。
ぜひ診察の際に自分から自立支援が使えるか質問してみてください。
大丈夫、聞くだけならなんのリスクもないです!
余談:制度を知ったきっかけ
「死にたいわけじゃないけど、生きていたくない」
当時はそう思うくらい症状がひどい中で仕事と通院を続けていました。
推しの動画を見ようとYouTubeを開くと、おすすめに鬱に関する動画も流れてきては受け入れるのが怖くて見て見ぬふりをしていました。
気まぐれなのか押し間違えたのか、なにかの拍子に動画を再生して公的な支援制度があるらしいことを知りました。
そのおかげで視界が少し開けたのか、ふと病院の待合室にも「自立支援医療費制度」の案内が掲示されていると気づくことに。
案内に気づいたその日の診察で「張り紙にあった自立支援って私も対象ですか?」と先生に聞いてました。
先生からは「対象になるよ」と言われ、診断書を出すから保健所の窓口とかで手続きしてきてと言われたことを覚えています。
⌵ 自立支援医療制度の手続きについて
「自立支援」手続きのススメ
基本的にいずれの場合でも手続きの仕方は同じです。
違いを挙げるなら、申請時と2年に1回の更新時に診断書が必要になります。
手続きに関する概要はざっくり以下の通り:
このあたりを押さえておけば問題ないです。
申請後、およそ3ヶ月後に「受給者証」と「自己負担上限額管理票」が交付されます。
病院や薬局の窓口で毎回提出が必要になるので通院時にはお忘れなく。
あと基本的に有効期限が近づいてもお知らせはないので注意してください。
ただ、東京都にはLINEもしくはSMSでの通知サービスがあるようです。
今年の3月に開始したばかりのサービスのようで、手続きの際にも特に案内はなく今回調べていて初めて知りました。
非常にありがたいサービスなので、ぜひ認知が広まって他県でも実施してほしいですね。私も交付されたら速攻登録してみようと思います!
「自立支援」の相談・手続き窓口
お住まいの地域によって担当している課や施設の名前が若干異なりますが、「お住まいの市区町村 + 自立支援」で検索をするか、役所へ問い合わせすれば教えてもらえます。
私は自宅から遠い保健所まで行き手続きをしていましたが、1回目の更新で「近くに保健福祉センターがあるからでもそちらでも申請できますよ」と親切に教わりました。
以降、手続きは近場の保健福祉センターで行ってます。
近いし待ち時間もほぼないしで、あの時教えてくれた窓口の方に感謝です。
「自立支援」の申請・更新・変更
申請・更新・変更時に申請窓口に持っていくもの:
申請書は窓口に用意があるので、その場で記入します。
指定する病院や薬局の住所等も記入するので、事前に調べておくかその場で調べられるようスマホを忘れないようにしておくことをおすすめします。
また、「世帯の所得の状況等が確認できる資料」ですが、私の住んでいる地域では同年1月1日に住民票がある場合は不要でした。
必要な書類はお住まいの地域やご自身の状況によって異なる場合があるので、詳細は市区町村のHPや申請窓口での確認を推奨します。
余談:変更申請して2ヶ月経たずに更新申請した話
9月に退職して保険証が変わったので変更申請が必要になりました。
そして当時の受給者証の有効期限が迫っており、更新可能期間は11月以降。
そう、時期が絶妙に被ってない…!
仕方ないので、それぞれのタイミングで変更申請と更新申請を行いました。
交付経験がある方はご存知かと思いますが、受給者証は交付まで本当に時間がかかります。交付されるまではぺらぺらな申請書を代わりに提示します。
そして融通が利きにくいようで、変更申請の後に更新申請を行ったので変更申請の受給者証は届いちゃうとのことでした。
でも届いた受給者証は使えないんだって。ぴえん。まだ届いてないけど。
直近で行った更新申請の受給者証は11月上旬に申請したのですが、精神障害福祉手帳も同時申請してみたので通常の3ヶ月よりも半月程交付まで時間が必要になるとのこと。
来年のバレンタインはチョコじゃないけど受給者証がもらえるぜ!
› 追記:2024/12/23
どうやら、2回受給者証が届く場合でも病院はそれぞれの「自立支援申請が承認された」ことを確認する必要があるようです。
役所の案内では「先に届いた受給者証は使えないので、受給者証が届いても更新の申請書を引き続き待って行ってください」と説明を受けてました。
で、次の通院日には先日届いた受給者証(変更)は持っていかず申請書のみ持って受診したのですが、窓口で変更届の申請書も要求されました。
申請書はひとまとめにしていて持ってきていたので提出自体は問題なかったのですが、役所の説明と違っていたので窓口に「変更届の受給者証が届いていること」と「受給者証の提出は必要か」を尋ねて教えてもらいました。
おおう、あらかじめ知っておきたかった…。
幸い、紛失せずに手元にあるので次回の診察に持って行こうと思います。
あとがき
ここまでお読みくださりありがとうございました!
制度の知名度が低く、最初の申請にも勇気がいる自立支援ですが、一度経験してしまえば難しいことは何もありません。
社会保障制度って本当に手厚いんだけど、自分から知ろうとしないとなかなか支援がもらえないのがつらいところ。
もしこの記事が制度を知る、申請に踏み出す一助になれたなら幸いです。