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#1 退職後も傷病手当金を受け取るための準備と道のり|うつ病療養手記

はじめまして、꒰⍤꒱と申します。
呼びにくいので『よび』と呼んでいただけますと幸いです。

現在はいろんなことに疲れきり、仕事を辞めて療養生活をしています。
とはいえ、人間社会は仕事を辞めるとさまざまな手続きがあるもの。今回は病気が関係していることもあり、通常の退職とは違い会社を辞めてからもまじめにしんどかったので記録を残すことにしました。


本記事では、実体験をもとに退職後も傷病手当金を受け取れるように退職時の注意事項や申請の準備内容、失敗談を詳細に書き記しています。
同じような状況にある方々の参考になれば幸いです。

今回は「退職と準備」編です。

退職後も傷病手当金を受け取る条件

前提として、傷病手当金は特定の条件を満たせば退職後も支給されます。
主に意識しておく要件は以下の通り:

  • 1年以上健康保険に加入している

  • 在職中に病院を受診している

  • 退職日の前日までに3日以上休んでいる(有給・土日含めてOK)

  • 退職日に出社しない

特に退職日に出社しないことは退職後も傷病手当金を受け取る際の最重要項目となります。たとえば、私物を取りに退職日に会社を訪れた場合でも不支給のリスクとなるので注意してください。
会社との関係が良好なら私物の取り扱いを相談しても良いかもしれません。

傷病手当金は健康保険法で定められた法定給付なので、どの保険組合でも基本的な条件は同じです。

支給期間は1つの傷病につき最長1年6ヶ月間となります。

支給額は通常月給の約3分の2が支払われますが、他の社会保険から給付を受け取った場合や給与支払いがある場合は調整が行われる場合があります。
具体的な調整内容は個人の状況により異なるため、自分が該当しそうな場合は所属している健康保険組合へ確認を行うと良いかもしれません。

私の場合、既に休職と復職を経て支給期間を半年以上消化しています。
とはいえ2022年の法改正で支給期間が通算化されたことで療養に専念できる期間がある程度確保できると感じたため、退職後しばらくはこれを頼ることにしました。

⌵ 退職前にやったこと

これから記載するのは私が実際に行った内容と改善案になります。
退職してもすぐに働ける状況ではない自覚があったので、退職後も継続して傷病手当金を受給できるよう気をつけていました。

・定期的な通院
・連続して3日以上休む(有給、土日含めてOK)
・有給の消化
・退職の申し出
退職日を含む傷病手当金申請に必要な書類の依頼
退職日に出社しない

私の場合、症状が急に悪化して出社できない状態になっていたので退職の申し出以前の要件は意図せずとも満たしていました。

二度目の症状悪化ということもあり、今の会社での働き方は無理と判断して復職を目指さず退職を決断。退職の意思を会社に伝え、決定までは比較的スムーズだった記憶があります。
退職が決まった後はあらかじめ調べていた各書類の送付を依頼をしました。

退職決定後に会社へ依頼した書類

退職時+傷病手当金の申請に必要な書類として以下を依頼:

・離職票
・健康保険資格喪失証明書
・源泉徴収票
・雇用保険被保険者証
退職日を含む傷病手当金申請書(事業主記入)
退職日を含む出勤簿
・退職月を含む賃金台帳

退職後も傷病手当金を受け取るためには、退職日を含む傷病手当金申請書・出勤簿および退職月を含む賃金台帳が必須となります。
退職後に会社とのやりとりを最小限に抑えたい場合は、退職日(月)を含む期間での書類送付を念押ししておきましょう。

可能なら離職票など時間がかかる書類よりも先に対応してもらうようお願いできるといいです。私の場合、「PDFでも構わないので早めにほしい」と伝えて退職日から数日以内に傷病手当金申請書(事業主記入)・出勤簿・賃金台帳をメールで受け取れました。
受け取ったPDFはコンビニのネットプリントで印刷して問題なかったです。

出勤簿や賃金台帳について

退職後も傷病手当金を申請する際に必要な「出勤簿」および「賃金台帳」は強く強調しているように退職日または退職月を含む必要があります。

これらの書類は一般的に月末や締め日に合わせて更新されることが多いです。退職のタイミングによっては、締め日の関係で最大1ヶ月程度は会社からの書類待ちになる可能性もあります。

私の失敗談ですが、賃金台帳に関する理解が不足しており会社からは退職月前の賃金台帳が提供されていました。それを送付したところ保険組合から退職月の賃金台帳が不足していると指摘・解説をしてもらいました。
これは会社が…というよりは私の理解と伝達不足によるものですね。

正直、傷病で退職タイミングを考える時に余裕はないと思いますが、例えば月末締め翌月払いの会社で月初に退職すると給与確定が翌月になるので注意してください…。経験者からの切実なアドバイスです…。

余談:私物について

上記のやり取り中も相変わらず出社できるような体調ではなかったので、会社とは基本的にチャットとメールでやり取りしていました。

ただ、退職前にどうしても一部の私物は回収したかったので公休日に取りに行きました。この時の動悸は本当にやばかったです…。
退職後は残りの私物がどうなったか不明ですが、特に郵送もされていないのでおそらく破棄されていると思います。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
続きの「申請と受給編」はこちらからどうぞ。

この記事が少しでもどなたかのお役に立てば幸いです。

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