2024年J2リーグ 第26節 清水エスパルス4ー0ザスパ群馬
・前節の仙台戦では2失点とも相手の圧力がある中で無理に繋げようとしたボールをカットされた事による中途半端なミスが原因でした。アウェーが苦手だと言っても今回は明らかに勿体ない判断ミスによる自滅な様な形での敗戦だと思います。
・そしてこの試合では復帰したかと思っていた蓮川選手がベンチ外、原選手、山原選手と後方から守備から攻撃を担っていた選手、宮本選手と長らくボランチを組んでいた中村選手がベンチ外と主力を多く欠く試合となった事も大きな影響があった事も間違いないと思います。
・確かに相手の仙台の2得点も素晴らしいシュートでしたし、前線からの圧力も良かったと思いますが、エスパルスも攻撃面においてはゴール前を脅かす場面はそこそこ作れたので以前のアウェー連敗よりかは自分たちのサッカーを表現できていたのではと思います。
・この試合に関して言えば新加入の宇野選手が早速得点という形で結果を出したのは大きかったと思います。あそこでの攻撃参加はボランチらしいと思います。ただ得意なのは守備という事で宮本選手も中村選手もビルドアップに参加する選手ですがそこの部分では宮本選手の負担となっていたと思いますのでバランス面を考えると今後修正してほしいところでしょうか。
・後、本人もインタビューなどで言及していました乾選手、この試合では攻守の切り替え時にボールが渡った時にロストが目立ちましたし2失点目も乾選手がボールを取られた事による部分が大きかったと思います、ただあの場面は他の選手のフォローも得られなかった事も大きかったと思います。
・乾選手本人も昨シーズンの出来と比べていましたのでやはり「戦術乾」からの脱却は出来つつあると思いますがまだまだ頼らなければならない場面も多くそこに割り込める選手も少ないのも要因としてあると思います。
・それと夏の移籍市場において補強する選手が少ないのもありますね。蓮川選手などが出れない以上・・・というか選手に怪我はつきものでそこを補える選手がいない以上補強ポイントだと思います、そこは強化部に期待したいのですがもしかしたら獲得に動いているものの獲得には至っていないケースがあるのかもしれません、夏の補強はどこのチームも大変ですから。
・スタメンは前節欠場だった山原選手、原選手が復帰したものの蓮川選手、中村選手は今節もベンチ外です、この辺り個人戦術をベースとしているエスパルスとしては補強ポイントだと思うのですが強化部としてはまだ選手を模索中なのか、アジズ選手と宇野選手だけなのかは気になる所。
・ベンチには松崎選手が復帰、千葉戦開始早々に脱臼で離脱してその前までは徐々に復調してきた中での離脱なので嬉しいですね。あとは今節ベンチ外ですがドウグラスタンキ選手、ベンチにいるアジズ選手、前線での動きに関しては期待している部分は大きいのですがやはり得点ですね、この部分に関してはまだまだ物足りない。
・リーグも終盤戦が近づく中でここぞのところで1点をもぎ取り勝ち切る事が重要な局面はより多くなるでしょうから得点というわかりやすいところで結果を出して欲しいですね、その点においてはルーカスブラガ選手は着実に得点を重ねていますがカルリーニョス選手にもお願いしたいです!
・試合は開始早々から原選手の出したボールをカルリーニョス選手が抜け出して決定機でしたがボールをふかしてしまい試合直後の先制点とはならず。ボールを動かしながら好機を狙うエスパルスがゲームを作る展開となりました。しかしながら前半からチャンスがあるのであればしっかり決め切りたいところ。
・その中で先取点はエスパルス!中盤からパスを受けた乾選手が上手くターンして左サイドを駆け上がっていたカルリーニョス選手に渡り上手くゴール右隅へ流し込み先制点!
・この1点で流れは更にエスパルスに、2点目は山原選手の右コーナーから、デザインされたセットプレーで意表を突いたグラウンダーパスでペナルティエリア前にいた宇野選手へ、そのまま打ったシュートがゴールに吸い込まれ2点目、宇野選手は加入後2戦連続のゴールとなりました、素晴らしい!
・3点目はまたもコーナーから、山原選手の左コーナーからショートコーナーで乾選手へパスしそのままクロスを上げたところで原選手のドンピシャなヘディングを相手GKが抑えたと思いきや股を抜けてゴールに!
・4点目は念願だったアジズ選手が決める!矢島選手から出たパスを落ち着いてゴール右隅へ、身体能力の高さが分かる宙返りのパフォーマンスも見せてくれたがその後の山原選手のナイスパスを押し込むだけのシーンを外してしまのはいただけない、本人も悔しいだろうがその1点で泣く事もあるのは昨シーズンの事もあるから。
・スコア的には無失点完勝という事で前からのプレスと切り替えがハマってデザインされたセットプレーからの得点もありホーム負け無しを伸ばした形ではありましたけれど決定機も多く余裕があったせいか決定機をことごとく外したのは少し修正が必要かもしれません。
・後はどうしてもハイプレスサッカーをやるとリスクとして剥がされて前を向かれてチャンスを作られるというのはある程度織り込み済みかと思いますが権田選手のおかげで2失点を防いだこともありスコア以上にヒヤリとした場面もあったのが気になるところ。
・それと前線のプレスやポストプレー、サイドに流れてのチャンスメイクなどかなり貢献度の高い北川選手には得点という結果を得て欲しいなぁと思います、献身性があるからこそゴール前に出る場面も限定的になる場合も多いですがこれで点も取れたら今シーンズンのリーグMVPも狙えますし。
第26節終了時点での順位
18勝 7敗 1分 47得点 28失点 得失点差19 勝ち点55 1位