2025年J1リーグ 第1節 東京ヴェルディ0ー1清水エスパルス
・3年ぶりのJ1復帰を果たしたエスパルスの2025年の挑戦が始まります!今年については残留する事は勿論ですが来年以降のリーグの秋春制へのレギュレーション変更によりそこに合わせたチーム編成も重要になってくることから勝負の年・・・というのはまぁ毎年なのですが今シーズンは特に重要になると思います。
・そして初戦の相手はヴェルディです。言わずもがなですが2023年のプレーオフ決勝の屈辱はサポーターなら忘れるはずがありません。チアゴサンタナ選手(現、浦和レッズ)のPKで決めたJ1昇格を手繰り寄せる貴重な1点、それが試合終了間際に相手に与えてしまったPKで全てが零れ落ち絶望と屈辱を味わったあの試合。
・なかなか試合日程もニクイ演出をしてくれると思いますがエスパルス、チーム全員がまさしく忘れ物を取りに行く・・・必ず取らなくてはいけない試合です。シーズン全体の1試合に過ぎないですがこの試合がエスパルスの今シーズンを占う意味でも象徴的な試合となるのは間違いないでしょう。
・ヴェルディについては2023年シーズンに関して言えば2勝1分けと負けてはいない、監督も変わっていない為、苦手意識は無いと思います。しかしそこは2024年シーズン一桁順位と進化しているチーム、まさにJ1仕様の強度で戦ってくると思うと緊張感が増していきます。
・秋葉監督になってから、個を重視したサッカーを掲げているエスパルス、J2では苦戦する部分もありましたがこれまたまさに「個の能力」で「殴る」事で打開出来た試合は多々ありましたがJ1の舞台、それでどこまで通用するのかプラスアルファの「チーム力」も試される1年となる事でしょう。
・注目のスタメンはキーパーは沖選手、ディフェンス陣は右から高木選手、センターバックに蓮川選手、住吉選手、左サイドに山原選手とここまでは予想通り、サイドハーフは新加入のカピシャーバ選手、中原選手とここも予想通り、しかしながらボランチには変化が。
・当初は矢島選手、宇野選手が来るのかと思いきや矢島選手はベンチ外、アクシデントかもしれませんがその代わりは新加入のマテウスブエノ選手が入りました。矢島選手の欠場は気になりますがマテウスブエノ選手がどのような動きを見せてくれるか期待です。
・前線はトップ下に乾選手、ワントップに北川選手という布陣です、ベンチメンバーは今年から上限が増えたのでそこからチャンスを伺う選手がどれだけいるか、キーパーの猪越選手、高橋選手、吉田選手、北詰選手、高木選手、松崎選手、宮本選手、タンキ選手、新加入のアフメドアフメドフ選手、驚いたのは高卒ルーキーの嶋本選手が入った事ですね、出番は展開によると思うので分かりませんが昨シーズンの西原選手のようなサプライズを見せて欲しいです。
・本日ベンチ外のメンバーで言えばトップ下の乾選手の代わりとなれる小塚選手、ボランチの新加入、弓場選手や若手の期待株、西原選手、小竹選手、郡司選手はここへ割り込んで欲しいところです。
・試合は前半からお互いに球際が激しい試合となりました、昨シーズンのJ2リーグと違って中々この技術で抜き去るというには難しく、ヴェルディも素早く囲んでくるので簡単に打開できないなという印象でした。
・ただ両サイドのカピシャーバ選手、中原選手はボールを簡単には失わないし、下げないので相手のプレスに苦しみ後ろが重くならないですしボランチの宇野選手、マテウスブエノ選手も判断早くボールを前に付ける、バランスを取れる。センターバックの蓮川選手、住吉選手も簡単にペナルティエリアに近づかれても落ち着いて対応できているなと思いました。
・しかし攻撃面では上手くサイドを抜け出す、中央から打開できそうな場面はあるものの、決定機とまではいかず前半も終わりそうになりましたが、蓮川選手のフィードに上手く裏へ抜け出した高木選手が優しく浮き玉気味なボールを上げフリーの北川選手が頭で合わせ今シーズン初ゴールはエースの北川選手が先制点を上げました!
・今シーズン、原選手(名古屋グランパス)の番号を背負い右サイドに挑戦中の高木選手が見事な裏抜けを見せたのもそうですが早速、エスパルスのエースである北川選手が決めたというのも大きかったです。
・前半こそ一進一退という印象を受けましたが先制点を取れた後は落ち着いてきてエスパルスのペースで進んでいたように思えました。乾選手はJ1であってもターンで相手を外せるし、特に宇野選手は乾選手のようなターンを見せ要所要所に気の利くプレーをしていましたし今シーズン右サイドで勝負している高木選手もアシストしたり上下の動きでサイドを破られないように踏ん張っていました。
・途中出場のアフメドアフメドフ選手もコンディションが上がってくれば頼りになりそうですし初先発を果たしたマテウスブエノ選手も宇野選手と連動していて今シーズンスタメン争いが激しいボランチの中でも一歩先に出ていると思いました。
・試合終了後はやはり勝利をした事は勿論ですが2023年プレーオフ決勝の雪辱を果たせた思いが大きかったですね、特に後半ラストに出てきた高橋選手の喜びはやはりあの体験をした本人が一番こみ上げてきた部分はあるのではないでしょうか。
・それと数分の出番ではありましたが新加入の高卒ルーキーの嶋本選手はキープする場面で落ち着いたプレーを見せてくれ、昨シーズンの西原選手同様今シーズンのエスパルスにおける大きなサプライズの予感を見せてくれました。
・秋葉監督もJ1での勝利は初めてという事もあり緊張感もあったと思いますがこの1勝だけで終わりなのではなく今後も着実に勝利を積み上げてもらいエスパルスを引っ張っていって欲しいと思いました。
第1節終了時点での順位
1勝 0敗 0分 1得点 0失点 得失点差1 勝点3 5位(暫定)