思いつきと悪ノリ

妄想癖については時折書いている。

ふとした瞬間にいろいろと思いついてしまう。

3割程度はどうでもよく、2割程度はすでに世に出回っていたりして、1割程度は…もっと割合が多いかな…如何わしい欲について、そして残りは多少の希望を感じさせる発想だったりする。

希望を感じる発想の中からより具体的に形にしていくのがまたエネルギーが必要なんだけど、そこで必要なのが悪ノリなんだと思う。

悪ノリ=利害関係のない友人の後押し

バーテンダーだった頃、真夜中、私も酔っててカウンターに座る客も酔ってて延々と馬鹿話をしていると面白い発想が飛び出してくる。一人きりで思いついたことはその場限りで短期記憶と共に消え去ることが多いが、共有する誰かがいると後押しがされる。宅建免許を取った時もそんなきっかけだったような気がする。

ある夜、子供服デザイナー女子とその友人、絵描き男子と私だったかな…いつものように真夜中飲んでいた。もちろん営業中の私のBARで。

突然、新しいキャラクターを考えよう!となった。

そこで登場したのが「ゴミモ」だった。

部屋の隅にいつの間にか貯まる綿ごみが話題になって、小さな妖怪だ、まっくろくろすけみたい、まとまってくると北海道阿寒湖のマリモみたい・・・そんな感じで盛り上がり、ノートを開いたデザイナーがさらさらとイラストを描き始めた。

出来上がったのがふわふわとした丸い綿ボコりに細めの手と足がついた可愛いキャラクターだった。名前は綿ゴミとマリモを掛けて「ゴミモ」。その場に玩具メーカーの企画営業でもいたら具体化したかもしれないほどの盛り上がりだった。

しばらくそのイラストは大切に取っておいたけど、いつの間にか消えた。

突然世に出てくる流行は、アホな発想をノリで具体化したことの結果なのかもしれない。

私を含め大体の人は、自分の中で決めた常識という壁の中で行動してしまう。少し突飛な発想も「普通はないでしょ」なんて思ってあきらめる。

普通ってのは何なんだろう。

普通に縛られない人が世の中を動かしているのかもしれない。

勝手な妄想を思い込みの普通の壁で消してしまわないようにしよう。

誰かのアホな提案もすべてを受け入れてみることにしよう。

吟味して答えを出せばいい…

いや吟味の前にやってみたらいい、でだめなら止めたらいい。

失敗を受け入れてくれる世の中になるといいな。

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セレブと執事と羊飼い
一人では何もできない。 「助けて」って言えるともう少し楽に生きれるのに なかなかその一言を口に出せない。 ここでは私の正直な言葉をつづっていきます。 面白いと思ってもらえるだけでも嬉しいですね。