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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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銀河フェニックス物語 こぼれ話 其の参

銀河フェニックス物語をお楽しみいただくため、ツイッターにつぶやいたことなど備忘録的にまとめていきます。

 物語の解説なのでネタバレ要素を含みます。先に本編をお読みになることを推奨いたします。


<出会い編>第一話「永世中立星の叛乱」から第三十四話「愛しい人のための船」までのつぶやきは
「銀河フェニックス物語 こぼれ話 其の壱」に入ってます

<ハイスクール編>「花は咲き、花は散る」までのつぶやきは
「銀河フェニックス物語 こぼれ話 其の弐」で。

連続投稿が1年半になったところで、気持ちをしたためてみた記事はこちらです。

 さあ、「こぼれ話 其の参」へ参りましょう

<出会い編>第三十九話「決別の儀式 レースの前に」

21年7月11日のつぶやき →第三十八話からの時間経過

“レイターが、思わぬことを口にした。
「S1に乗りたくなった。S1委員会に紹介状書いてくんねぇか」
『銀河一の操縦士』のこいつをS1に誘って六年、ようやく乗る気になったか”
"「無敗の貴公子に勝ちてぇんだ」
 俺の目をまっすぐ見ながらレイターは言った。
 先日、『無敗の貴公子』エース・ギリアムがS1を引退すると発表した。それが引き金か"

前回の<出会い編>第三十八話から時間はそんなに経っていません

レイターとティリーとエースの三角関係がどうなっていたか
第三十八話「運命の歯車が音を立てた」を読んで
おさらいをしてみてはいかがでしょうか?


21年7月11日のつぶやき →風の設計士団の人たち

風の設計士団の前のリーダー、アラン・ガランと老師です
う~ん、描くのが難しい
二人とも描いてて楽しいか、というとそうでもないけれど大事なキャラなんですよね

アラン・ガラン@2やや口逆

老師前目一文字


21年7月11日のつぶやき→ ライネッツ・スチュワートのこと

n65スチュワートスーツ色逆

”俺はライネッツ・スチュワート。S1チームのオーナーだ”
というベンチャー企業のやり手若社長スチュワートとのお話はこちら「唇よ熱く営業トークを語れ」
“大物顧客のライネッツ・スチュワート氏は、急成長したベンチャー企業のやり手社長で有名人。
三十代前半で財界にも発言力を持つという切れ者だ。
レイターがいつも応援しているプライベーター「チーム・スチュワート」のオーナーでもある ”
第八話「唇よ、熱く営業トークを語れ」
スチュワートのS1機をレイターが調整していたという話が「愛しい人の待つ場所で」
”愛しい人のところ、というのが女性のところではなくて、実はスチュワートの船を一晩中いじっていた、と聞いて、急に気持ちがすっきりした自分に驚いた”
とティリー 第十話「愛しい人の待つ場所で」


21年7月11日のつぶやき→ 小型船ハールのこと

“「用意してほしい船があるんだ」
「どんな船だ? 言ってみろ」
「ハール」
 さらりとレイターが答えた。
「ハール?! あのギーラル社のか?」
 俺とアラン・ガランは同時に叫んだ”
去年3月に連載していた「真っ赤な魔法使いはパズルもお得意」でハールが出てきます
燃費が良くてバカ売れするハールをどう攻略するかティリーが苦労するお話
天才アーサーがパズル大会に引っ張り出される楽しいお話

冴えない調査部員のアーサー・ブラウンがマスク姿で登場

n31調査部員

”燃費のために軽くしてかなり無理した作りだ。おそらく、来年辺りから故障船が続出するぜ。だから、じっと待ってればいいのさ”
というレイターの予言通りのことが起きていて
”発売当初は飛ぶ鳥を落とす勢いで売れていたが、このところ船の不具合が続発して不人気船の一つだ”と


21年7月12日のつぶやき →タイトルのこと

“もう一発殴ろうとしたところで、お袋さんが俺の腕を機械アームで強制的に押さえつけた。
「放せっ!」
自分を傷つけたい気分は久しぶりだ。
俺は肩で息をしながら考えた。ティリーさんと決別するために、俺には儀式が必要だ。”

ということで、連載タイトルが「決別の儀式」
”自分を傷つけたい気分は久しぶりだ”
というのが、おとといまでの連載「花は咲き、花は散る」とつながっているので、ここで<ハイスクール編>を入れてみたのです

<裏将軍編>も今回の「決別の儀式」と話がかなりリンクしてきます
そもそも宇宙船レースへ物語が進んでいくので


21年7月13日のつぶやき →チャーリーのこと

チャーリーむ

”若い第二パイロットのチャーリーが怒って俺に突っかかってきた”
と今日の連載で出てきたチャーリーが第十話にでてるって覚えてますか
S1レースで飛んでます

“決してエースの飛ばしも悪い訳ではありません。ただただチャーリーが速い”
ということがあって、きょうのスチュワートの発言につながってます
「時にチャーリーは無敗の貴公子を追い込むまでに成長した」
レイターが船を調整したお陰なんですけどね

“ レイターは時々うちのチームに出入りして、船をいじっていたから、チャーリーはレイターのことを腕のいいメカニックだと勘違いしていたようだ。” 整備の腕もピカ一なのですよね


21年7月13日のつぶやき →コルバのこと

コルバむ逆

“ コルバとレイターは昔、同じ戦闘機チームに所属していたという。コルバは自分より年下のレイターの飛ばしに心酔している。何度も命を助けられたらしい。”
コルバは<少年編>の主要キャラです
まだ出てきていないですけどね
戦艦アレクサンドリア号の戦闘機部隊でモリノ副長の下で働いていました
“ と、そのスチュワートのチームが小惑星帯で出遅れた。
「下手くそ! 旋回が緩すぎだぜ、もっと詰めろよ」
 画面を見ながら、レイターがレーサーにぶつぶつ文句を言っている”
これはコルバですね
第九話「風の設計士団って何者よ?」
“「ああああぁ、バカかよ!」
 レイターががっくりと肩を落とした。
「残念だわ」
 サブリナもため息を付いた。二人が応援するチーム・スチュワートの船は、コースを大きく外れて棄権となった。”これはコルバではなく多分チャーリーですね
第二十五話「正しい出張帰りの過ごしかた」
“不思議な関係だ。
 コルバが十八歳の時、新兵として乗り込んだ戦艦で十二歳のレイターがバイトしていたという。だが、どう見てもレイターの方が先輩面している。”


21年7月13日のつぶやき→ レイターとレーシングライセンスのこと

“ レイターは面倒くさいと言っていたレーシング免許を取りに出かけた。規程やらのペーパーテストは満点、S1機を操る実技もパーフェクトだったらしい。実績が必要だが、あいつが持っている限定解除免許と俺の紹介状ですんなりとライセンスがおりた”
“「じゃあ、あなたがレースに出ればいいじゃないの。レーシング免許持ってるの?」
「あんなもん取るほど暇じゃねぇよ」
レーシング免許は簡単には取れない。
「『銀河一の操縦士』名乗ってるのに持ってないんだ」つい嫌味を口にした。” 第三話です
エリオットが口を開いた。
「あんたの腕なら今からでもS1乗れるんじゃないのか?」
「俺は自由に飛びてぇんだ。あんたはわかるだろ」
「確かにS1は危険行為にうるさいからな」
 そう言って二人は笑った。
というのが第四話

わたしは笑えなかった。S1にルールは必要なのだ。時には死亡事故が起きるのだから。
自由に飛びたいなんて。宇宙最速のS1に行けなかった負け惜しみじゃないだろうか。そんな、わたしを見てレイターが言った
「俺は人を乗せて飛ぶのが好きなんだ」
「これまでにもこのゲームやったことあるの?」
「あん?俺は『銀河一の操縦士』だぜ。S1のコースなんて目をつぶっても飛べるさ」
レーシング免許は持っていないくせに。限定解除免許を持っているんだからレーシング免許も取ればいいのに。
第五話
“「レーシング免許持って無いくせに」
「あんなのは時間と金の無駄。サーキットでしか使えねぇんだから」
「サーキットで飛ばせない人には何も言う資格はありません」
「うるせぇ」
自称、銀河一の操縦士のレイターも、無敗の貴公子の前じゃ形無しだ”
第十一話「S1を制す者は星空を制す」


21年7月14日のつぶやき →レイターとエースの対決

“俺の知るところ、こいつは無敗の貴公子エース・ギリアムにもバトルで勝っている。だが、それも一対一でだ。一方でS1の決勝は二十機で争う。盲点だった。”

情報通のスチュワートが知っているのは十八歳の頃レイターがクロノスを辞めた理由です
レイターとエースがテストコースで対戦し社内を騒がせて処分を受けたあの件です
時系列的には<会社員編>ですが、<出会い編>第十一話で公開してます
レイターとエースはつい最近も、こっそりと私的に対戦しています
ティリーの前でエースに宇宙塵が当たったあのバトルです
さすがのスチュワートもその情報までは知りません
第三十三話「宇宙に花火が打ち上がる」


21年7月14日 →ギーラル社のパイロット オクダのこと

オクダ前目一文字

“ランキング二位のギーラル社のオクダは不運な男だ。才能もある。だが、デビュー戦から『無敗の貴公子』エース・ギリアムと一緒で準優勝しかしたことがない。
『無冠の飛行士』と揶揄されている。”
「あんた、音をちゃんと聞いてる? またエンジンが回りだしたじゃねぇか。これじゃオクダは抜けねぇ。エースが逃げ切る。しかも差を広げるぞ。チッ、つまんねぇな」
オクダさんは実は第三話から登場している隠れた主要キャラなのです
"「まさか」オクダは血の気が引くのを感じた。エースは自分よりさらに深い進入角度で突っ込んでくる”
このエースというのが実は替え玉のレイター
実はオクダと対戦していたのでした
このことはスチュワートは知りません
第十一話「S1を制す者は星空を制す」


21年7月14日のつぶやき →べヘム社の兄弟ウォールのこと

べヘム兄弟 正面

“ベヘム社のレーサー二人は兄弟だ。どちらか一人は表彰台に立たせようと、もう一機は妨害行為を取られてでもガードしてくる。別名『兄弟ウォール』。これはなかなか破れない”
レイターとの対戦、描くのが楽しみなんです
実は因縁の戦いというお話

二人に名前があるのですが、どの時点で公開すればいいの


21年7月17日のつぶやき →魔法使いケバカーンのこと

n63ケバカーン@笑う

“相変わらず目に痛いほど真っ赤な髪だな。魔法を使って船を売るというトップセールスマンのケバカーン。
「レイターさん、あなたから連絡だなんて珍しい。どうしましたか?」”
1年4カ月ぶりに魔法使いの登場です
第七話『ハールとの戦い』
ティリーとケバカーンの営業対決に天才アーサーが参戦するという楽しいお話
そして、最後はレイターが…っていうどんでん返し


21年7月17日のつぶやき →ライロットのこと

n80ライロット@2前目一文字

S1に乗ると表明したことで、レイターは自分の居場所を敵のライロットにオープンにした。そのリスクを一体どう考えているんだ、あいつは・・・。久しぶりに敵キャラのライロットおじさんがでてきました
去年の秋の芸術シリーズ以来ですよ
第二十四話「展覧会へようこそ」

おかしいな、この二人の対決の占める割合が物語の中で少なくないかい?
レイターとライロットは少年編の最後で出会ってハイスクール編、裏将軍編、会社員編では接触なく、フリーランス編でがっつりぶつかるんですよ
ちょっとずつ因縁が明らかに
<出会い編>第一話でさっそく激突
レイターがライロットに撃たれて怪我をするというのが物語の始まりでした
次の対決は第五話。ライロットはハイジャック犯の黒幕でした
「君が乗っていたのは誤算だった。レイターフェニックス」
「俺もびっくりだよ、天下の豪華客船であんたとデートとはね」
『暗殺協定』の発動だ。

第五話の最後でライロットが因縁に少々触れてます
”レイターフェニックスと初めて出会ってから七年。
あの男が我が英雄『ハゲタカ大尉』を撃墜したのだ。齢十四歳にして。この仇はいつか討つ。”
皇宮警備の予備官になってすぐの頃だから十四の時だ。無管轄宙域で訓練中にアリオロンの戦闘機部隊と接触し、俺以外全滅した。
よく覚えていない。が、映像は残っていた。俺は『あの感覚』の中でハゲタカ大尉を撃ち落としていた。
レイターの回想っす
第二十話でフリーランス編の回想
暗殺協定は、一般人を巻き込まねぇ約束だ。
だが、あいつはそれを無視して、お構いなしに撃ってきた。俺一人なら逃げられる。ライロットはわかっている。俺がアディブさんを置いて逃げることは無いと
レイターが若い!

アディブとレイター横顔


21年7月17日のつぶやき →第十一話の替え玉操縦のこと

実は第十一話「S1を制す者は星空を制す」で銀河一の操縦士と無冠の飛行士が対戦して、レイターが勝っていることは、魔法使いのケバカーンも知りません

「レイターは一対一のバトルには強いが、複数の機体が飛ぶレースに慣れていないんじゃないか?」
とスチュワートは心配していましたが、実はレイターはS1プライムの公式戦でエースの影武者として飛ばしていたわけでして
心配御無用です


21年7月18日のつぶやき→ レーシングライセンスのこと

“ あの人、うちの会社の仕事を休んでライセンスを取りにいっていたんだ。レーシングライセンスなんて意味がない、ってずっと言っていたのに。”
出会ってすぐの第三話
“「レーシング免許持ってるの?」
「あんなもん取るほど暇じゃねぇよ」
レーシング免許は簡単には取れない。
「『銀河一の操縦士』名乗ってるのに持ってないんだ」つい嫌味を口にした。” 
次の第四話でレイターがレーシング免許取らない理由を話してます
”エリオットが口を開いた。
「あんたの腕なら今からでもS1乗れるんじゃないのか?」
「俺は自由に飛びてぇんだ。あんたはわかるだろ」
「確かにS1は危険行為にうるさいからな」"
続く第五話、ゲームの上手いレイターを見たティリーの感想
「あん?俺は『銀河一の操縦士』だぜ。S1のコースなんて目をつぶっても飛べるさ」
レーシング免許は持っていないくせに。限定解除免許を持っているんだからレーシング免許も取ればいいのに
その後の第六話でバトルに行って
”S1と飛ばし屋はもちろん違うけれどエースのレースを擬似体験したような気分になる。わたしはレーサーに憧れがある。そのせいだと思う。このだらしない『厄病神』が操縦桿を握るといつもよりかっこよく見えてしまう”
第七話、今回につながるハールとケバカーンの物語
”魔法使いがハールを売る。これじゃ鬼に金棒だ。
目の前が真っ暗になる。『厄病神』が戦う前から発動している”
ティリーが営業で苦戦したお話です
第八話で登場するのがスチュワートです。この辺りの話と今回の話が結構結びついてるんですよね
「ちょっと、レイターどういうこと。あなたスチュワートさんと知り合いなの? どうしてわたしに話してくれなかったの!」
第九話はタイトルからして『風の設計士団って何者よ?』ですよ
「レイターさんは風の設計士団の一員で『老師』の直弟子だっていうのは本当ですか?」
「違うよ。風の設計士団には一級設計士の免許がないと入れねぇ。でも、俺は免許はもってねぇ」
第十話、風の設計士団にいたレイターがスチュワートのチームのチャーリーのために船の調整をするって、伏線バリバリですよね
「あいつはエースと比べてバランスはよくねぇが、度胸もあるしコーナーが強い」すぐ読めて、てんこ盛り。お薦めの物語
その流れで第十一話、レイターがエースの替え玉で出場するS1プライムレース「レーシング免許持って無いくせに」
「あんなのは時間と金の無駄。サーキットでしか使えねぇんだから」
「サーキットで飛ばせない人には何も言う資格はありません」
第十二話でティリーはフェニックス号でS1観て恋バナしてます射抜かれた”心の奥には違和感があった。S1プライムで起きたことは社の極秘事項に指定された。今回の出張でわたしはエースの負の部分も見ることになった。
憧れは憧れのままの方がいい ”
第十三話で告られた時の「友だち作戦」をティリーがレイターに対してイメトレしてたのを、結局、エースに実行して現在に至る 
”妄想したシナリオを思い出す。「俺とつきあわないか」と告白されても落ち着いて「友だちから」って答えるのよ”
ちょっと飛んで、第二十話
『クロノススペースシップチョコ』
「やっぱりエース専務の特典映像をつけるべきだったんじゃないでしょうか?」女性に人気の『無敗の貴公子』を全面に打ち出しましょう、と訴えたわたしの提案は企画会議で一秒で却下された
第二十一話、カノオ君から告白されて
「じゃあ、俺とつきあってくれ」
 好き、と言われれば悪い気はしない。
 けれど、カノオ君からつきあってくれ、と言われても全然うれしくなかった。
 レイターなら、と、浮かんだ言葉を自分で否定する。
第二十六話、フェルナンドが登場
「フェルナンドさんって新しい人かしら」
「社長のボディーガードよ」
 驚いた。この頃、フェルナンドは社長担当だったのですが、エースの父である社長は療養中のため、今はエース専務のボディガードをやってます
第二十七話
フェニックス号を「拾った」とレイターが言っていたことを思い出す。チャムールが続けた。
「一見普通の船に見えるけれど、あれはレイターが手を入れて改造しているからで、元がどうなっていたかは、レイターと『老師』しか知らないのよ」


21年7月19日のつぶやき →アンタレス人の計算能力

“俺の読みは当たった。
 S1レギュレーション内ギリギリのアイデアをアラン・ガランが思いつきオットーが計算し尽くして答えを導く。”
”緑の髪に赤い瞳。アンタレス人は正直だ。オットーはオーナーである俺への意見をためらわない。そこが気に入っている
”新キャラのオットーはティリーと同じアンタレス人
計算能力が高いのです
「一人、五千234リルで、あまりが二リルです」
「さっすがアンタレスの人は計算が速いね」
 わたしたちアンタレス人は数字に強い。十桁の四則演算の暗算ぐらいは小学校へ上がる前にできるようになる。
第一話でティリーが説明しています
「運がいい? 違います」
 わたしは即座に否定した。
「あん?」
「ちゃんとアルバ関数を概算して、怪しい数字をピックアップしたんです」第二話でもその能力を生かして、テロの被害を防いでました
「564エックスをグリゴロン解析すると?」
突然レイターがわたしに聞いた。
「321.72」
条件反射的に答えていた。
わたしたちアンタレス人は計算が得意だ。
「ほんと便利だな。虫取りが楽だ」
レイターは優しく笑った。

第三十話です


21年7月20日のつぶやき →高馬力エンジン メガマンモスのこと

「俺さぁ、S1でメガマンモスふかしてみてぇんだよ。銀河最速だしてぇんだ」
直線番長と呼ばれるメガマンモス社のエンジン。
無骨なデザインでとにかく馬力がある。昔からそれを売りにしていて、メガマンモスにはコアなファンがついている。

話を聞きながら俺は愉快になった。
「メガマンモスには俺も憧れがある。アラン・ガラン、オットー、何とかやってみてくれ」
オットーは不満そうな顔をした。だが、オーナーの俺の言葉は絶対だ。アラン・ガランは貧乏ゆすりさせながらつぶやいていた


21年7月20日のつぶやき →近くて遠いティリーとレイター

“あの時のバトルを思い出すと、今でも胸が震える。
コーナーを回ってゴールへ飛び込んだ時に感じた『あの感覚』。世界が白く輝く幸福感。
あの日「ずっと一緒に飛んでくれ」と言ったのは誰だったか”
ちょ、ちょっと待って、今の何? 
 心臓がドキドキ音を立てている。今、レイターは「ずっと一緒に飛んでくれ」と言った。
 まさか、これって・・・告白? いやいやいや。

この第三十五話の頃はかなり二人の距離が近づいていたのにね
大好きなレイター、と言葉にして認識した途端、さらに血流が加速した。
立てこもり事件の際、助けに来てくれたレイターのことが、突如頭に浮かんだ。
わたしを抱きしめた、あのたくましい腕の感覚が生々しくよみがえる。
第三十一話の立てこもりの頃が懐かしいです

ティリーさんが震える手で俺の身体をつかむ。
やべぇ。かわいすぎる。
俺は力を込めてティリーさんの身体を抱きしめた。俺があんたの震えを止めてやる。銀河中のすべてのものから、きっちり守ってやる。
やべぇ、ティリーさんを俺のものにしてぇ。ティリーさんに今すぐ会いてぇ。触れてぇ。あの感覚』への欲情とティリーさんを独占したいって考えがぐちゃぐちゃに混じり合わさって、汚ねぇ絵の具みたいになってやがる。頭を冷やせ。俺にはフローラがいる
どうしてもこの記憶に縛られてしまう


21年7月22日のつぶやき →レイターとエースの子供時代比較

“自分より弱いものが泣いていたら素通りせず「どうしたの?」と声をかける。なぜ声をかける必要があるのかと言うことを考えてはいけない。僕は対人コミュニケーション力の不足を、丸暗記でカバーした”
レイターは、フローラとは対極の人生を送ってきた。
嫉妬と欲望と裏切りの人間関係の中で育ち、おそろしく人の機微を読むのが得意だ。

アーサーが少年レイターを評しています
エースとも全く逆ですね


21年7月22日のつぶやき →エースがファッションに詳しいワケ

“今、思い返しても、彼女のセンスはよかった。
若手デザイナーとの交流は、その後も僕の仕事の役に立ち、彼女に教わった店は僕の贔屓の店となった。”
「そのブランドはティリーに似合うね。新しく入ったデザイナーのセンスがいいからね」
意外な気がした。エースは洋服のブランドについても詳しかった。
「お詳しいですね」
「デザインは船に必要な要素だよ」
胸がキュンとした。船への愛を感じる。
エース専務が挑発的にレイターに話しかけた
「ティリーにドレスをプレゼントしたんだ」
「キラ・センダードですか。瞳の色によくお似合いで結婚式と見まごうところでした」レイターは慇懃無礼に返した

エースがブランドに詳しいのは元カノのおかげ
「アンナ・ナンバーファイブか」
 隣でレイターがつぶやいた。
 わたしはドキッとした。昨日使ったヘアトリートメントだ。
「よくわかったわね」
「ガキにしちゃ、いいセンスじゃん」
「ガキじゃありません!」

レイターが詳しい理由もそのうちに


21年7月23日のつぶやき →エースの子供時代

さあ、きょうも語り手はエースです
元カノとの思い出話。結婚を切り出されて、考えこみます

エースの髪型はずっと七三分けですね
幼いころから操縦に天才的才能を見せますが
人とのコミュニケーションが苦手、という自覚はある
お父さんの気苦労は絶えません

少年


21年7月24日のつぶやき →第三十九話の語り手

スチュワート→レイター→ティリー→スチュワート→レイター→アーサー→ティリー→スチュワート→ティリー→エース→アラン・ガラン
今日の語り手は初登場
チーフメカニックのアラン・ガラン
オーナーのスチュワートの語りが結構重要なんですよね
”『銀河一の操縦士』のこいつをS1に誘って六年、ようやく乗る気になったか。”
<会社員編>のレイターのこととか知ってるし

横顔シャツ前目真面目逆

『無敗の貴公子』の語りも貴重です
子供時代から振り返って天才の秘密を自分語り
押しのつぶやきをティリーが聞いたら垂涎ものですよ

前目真面目


21年7月24日のつぶやき →『風の設計士団』ルーギアのこと

“ルーギアは不満を持っていた。僕の下のサブリーダーであることに。
彼は僕よりずば抜けて計算力が高かった。そして、政治的な力にも長けていた。風の設計士団のメンバーが僕を無視し始めた。”

ルーギア後ろ目

第三十九話の初回をもう一度読み返してみてください
レイターのルーギア評の正確さがよくわかります

「老師がよく言ってた、アラン・ガランはルーギアよりセンスがいいって」
「ど、どうして、そんなことをお前が知っているんだ?」
「あんたが出てってルーギアがチーフになったけど、あいつ独創性がなくって人のアイデアをパクるから老師がぼやいてた」


21年7月25日のつぶやき →オットーのこと

オットー前目逆

”「オットーと言います。僕、S1ファンなんです。よろしくお願いします」
 緑の髪に赤い瞳のアンタレス人。童顔、というか十六歳だという。
「ことし成人したので、仕事を探していました」”

アンタレス人のティリーも十六歳で就職しましたね
オットーがあきれた声で言った。
「衝突がレイターさんのせいとも限らないです。それより、運による燃焼リスクが多すぎます」
真面目なアンタレス人とおちゃらけたレイターはよく衝突しちゃうわけです


21年7月26日のつぶやき →スチュワートのレーシングスーツ

チームスチュワートのレーサー達
”レイターは時々うちのチームに出入りして、船をいじっていたから、チャーリーはレイターのことを腕のいいメカニックだと勘違いしていたようだ。”

レーシングスーツにはユニフォーム広告がたっぷり張り付いてます


21年7月26日のつぶやき →サブタイトルのこと

お気づきですか?
第三十九話「決別の儀式」『レースの前に』
というサブタイトルが付いてます。
これがあと2回で『レースの途中に』
へ移行するわけですが、
その前に裏将軍編の第一話へ飛ぼうって考えてます


21年7月28日のつぶやき →レースの前に食欲が減退

“「食わねぇ方が、感覚が研ぎ澄まされるんだよな」
まるで飢えた狼だな。
「S1は体力勝負だぞ。短距離のバトルとは違う」
「わかってる。でも、今は一、一分でも一秒でも船を俺ん中に取り込みてぇんだ」
「折角、プリン買ってきたんだが」
「食う」”
裏将軍時代も似たようなことをしてます
”睡眠障害が再発してるんじゃないかと心配になる。
「食事を持ってきたぞ」
「う~ん、悪りぃ、食欲がねぇんだ」
 今度は摂食障害じゃないのか
「大丈夫か?」
「神経が研ぎ澄まされてくるのがわかる」”


複雑になってきた構成を整理してみた

21年7月28日のつぶやき →ちょっとしたデータまとめ

575日連続投稿で86万文字をこえました


<裏将軍編>第一話「涙と風の交差点」

21年7月29日のつぶやき →時系列の話①

きょうから<裏将軍編>第一話「涙と風の交差点」がスタートしました。これは<ハイスクール編>の最終話「花は咲き、花は散る」の続きになります

21年7月30日のつぶやき →時系列の話②

老師とレイターと風の設計師団の関りが見えてくるのが
現在連載中の<裏将軍編>第一話「涙と風の交差点」
レイターは17歳だから7年前のお話
そして<ハイスクール編>最終話「花は咲き、花は散る」の三か月後


21年7月29日のつぶやき →ロッキーが聞かせた地球の言い伝えのこと

“教師も誰もレイターにどう声をかければいいのか教えてくれなかった。レイターは地球人だ。俺は情報ネットを検索した。親しい人を亡くした地球人の言い伝えとか、レイターに聞かせてみた。反応はなかった”
どんな言い伝えだったかは第二十九話「オレとあいつと彼女の記憶」の中でロッキーが思い返しています
ロッキーは知らないのです。この時のやりとりが実はレイターの支えとなったことを。
第十六話「永世中立星の誕生祭」でレイターがティリーにロッキーから聞いたことを話しています
 わたしは吸い寄せられるようにレイターの青い瞳を見つめた。
「俺とあんただって例外じゃねぇ。どんなに愛し合っていても死による別れは避けられねぇ」


21年7月29日のつぶやき →今日の連載で登場したおじいさんは?

“「誰だ!」
禿げ上がった小柄な爺さんが奥から出てきた。レイターより背が低い。オレたちを不審そうな目で睨んだ。目つきが怖い。”
この爺さんが誰だか<出会い編>を読んでた人はおわかりですね
ロッキーはレイターの人生を動かしてるんですよ

老師前目逆


21年7月31日のつぶやき →バブさんの話

“将軍家侍従頭のバブは心配していた。レイターの帰りが日に日に遅くなっている。作って置いた夕飯はきちんと食べてあるし洗濯物の作業着が油にまみれているから夜遊びではなく工場でのバイトというのは嘘ではないのだろう。最近は明け方に帰ってくる”

バブ後ろ目普通眉一文字口逆

「この部屋のお掃除は、どうしているんですか?」
 聞かずにはいられない
「あん? 俺がしてるよ。最初はバブの野郎と毎日戦争してたけど、あいつがこの部屋に介入しないことで、不可侵平和条約を結んだんだ」

バブさんとは停戦中
です… <ハイスクール編>第二話「花咲く理論武装」


「っつうことで、俺とフローラ、つきあうことにしたから」
 私とお手伝いのバブさんを前に、レイターはこともなげに言い放った。
「な、な、な、なななんだって!」
 バブさんは手にしていた両手鍋を落としそうになったハイスクール編>第七話「愛しき妹のために…」



「とにかく、フローラが会いたがってるんだ。ここじゃなくて俺の部屋へ運んでくれ」
 フローラ? その名前を聞くと女性があきらめたようにつぶやいた。
「お嬢様に変な入れ知恵するから、困っちまうよ」
というのが<ハイスクール編>第九話「早い者勝ちの世界」



「あそこのお宅はね、レイターが中心なのよ」
「レイターが?」
「お手伝いさんもやってきて、話に加わったんだけれど、バカ息子の世話がいかに大変だったか、って話ばかりなの。面白くて盛り上がったんだけれどね」
バブさんの次の登場は <出会い編>第二十八話「放蕩息子と孝行息子」


「レイターはオレの言うことなんて聞きゃしないよ」
「何言ってんだい、前科があるくせに」
「前科ぁ?人聞きの悪い」バブさんはむっとした顔をした
「あんたのせいでお嬢様はあのバカとつきあう羽目になってしまわれたんじゃないか」
ロッキーとの会話 <出会い編>第二十九話「オレとあいつと彼女の記憶」


21年8月1日のつぶやき →教習船のこと

“じいさんはスクラップ船の間を縫うように歩いていった。小型船が捨てられていた。運転席と助手席の両方に操縦棹がついている。教習船だ。
「へぇ、じいさん頭いいな」これなら俺と老師のどっちが操縦していたか取締装置に撮られてもわからねぇ。”
すでに皆さまお気づきだと思いますが、この教習船が
飛ばし屋『裏将軍』の愛機、突風教習船ですよ


21年8月1日のつぶやき →レイターの調理師免許

“ 俺の仕事は老師の手伝いと飯を作ること。俺は調理師免許を持っている。老師は俺の作る料理が好きだった。”
<出会い編>第三話「レースを観るならココ!と言われて」のシーン
”調理師免許だった。確かにレイターの名前なんだけど、交付された日付が七年前だ。
「一体いくつの時に取ったの?」
「十五。俺は十二ん時から船の調理場で働いてたんだ」”


<出会い編>第二十六話「将軍家の鷹狩り」で少年時の話が出てきます”
「おまえイモの皮むきしながら、勉強してたもんな。厨房中に公式とかベタベタ張りやがって迷惑だった」
「しょうがねぇだろが、アーサーの野郎が鬼みてぇに怒るんだから」”



21年8月1日のつぶやき →老師と『風の設計師団』

『風の設計士団』の「老師」の本名がアレドラウシってこれまででてきてないよね?
裏将軍編で85歳とすると、出会い編では90歳を超えてますね
老師が連載の最初に出てきたのは<出会い編>第九話「風の設計師団って何者よ?」
「弟子の話は、老師が俺に『設計士になったら弟子を名乗ってもいい』と言ったのさ。けど、俺は設計士にならなかった。だから俺は老師の弟子じゃない」


って話を風の設計師団元リーダーのアラン・ガランが昔の仲間から聞いたのが<出会い編>第三十九話「決別の儀式」でした
”直弟子は老師の後を継げるとされていた。だが、僕の知る限り誰一人として指名されなかった。リーダーである僕もルーギアも”


風の設計師団に転職しようと考えたチャムールが、レイターを介してアーサーと知り合い恋に落ちる番外編はこちら「歪む時間と揺れる恋」


21年8月2日のつぶやき →風の設計士団のリーダー ルーギアのこと

今日の連載で『風の設計師団』とレイターのファーストコンタクトが明らかに

「老師、この子どもは何者ですか?」
 リーダーらしき細身の男が老師にたずねた。じいさんがニヤリと笑った。
「ルーギア、こいつはわしの直弟子候補じゃ」”
<出会い編>第二十九話「決別の儀式」でアラン・ガランがルーギアのことを回想しています
”あの頃、風の設計士団では僕がリーダー、ルーギアがサブリーダーを務めていた。思い出したくない名前”

21年8月3日のつぶやき →ルーギアのこと

リーダーのルーギアが無表情で議論をリードしている。俺のメモの計算通りに。
あいつ、冷蔵庫に張っといたメモを盗みやがったに違いない。でも、ここで騒いでも証拠はねぇ”
<出会い編>「決別の儀式」でレイターが指摘してます
「俺、あんたが抜けた後、風の設計士団で飯炊きのバイトやってたんだ。あんたが出てってルーギアがチーフになったけど、あいつ独創性がなくって人のアイデアをパクるから老師がぼやいてた」


21年8月3日のつぶやき →グリゴロン解析のこと

“「三段目の解析は網羅できてねぇ」
俺の発言にルーギアが細い目を見開いた
「グリゴロン解析を使った方が範囲が広い」
「ほお」
老師が感心したような声を出した
「グリゴロン解析には気づかなんだわ。どれ、三段目に戻って計算をやり直すとするか」”
グリゴロン解析はティリーとの会話でも出てきてるんですよ

「564エックスをグリゴロン解析すると?」
突然レイターがわたしに聞いた。
「321.72」
条件反射的に答えていた。
わたしたちアンタレス人は計算が得意だ。
「ほんと便利だな」
<出会い編>第三十話「修理のお礼は料理です」


21年8月4日のつぶやき →フローラのこと

“「お前は最新の論文も徹底的に読み込んどる。一体誰に教えてもらったんだ?」
「誰にも教わってねぇぞ」
「お前が一人で読んだというのか?」じいさんが納得できないという顔をした。俺の身体が震え始めた。
「俺一人じゃねぇ。…フローラと読んだ」”
「最新技術や新しい理論が出るのが待ち遠しくて、学術誌は隅から隅まで読んだ。毎日がとにかく楽しかった。フローラは体が弱くて家からほとんど出られなかった。けれど、俺たちは数式と言語の中で宇宙を旅してた…」
<ハイスクール編>第九話「早い者勝ちの世界」


21年8月5日のつぶやき →レイターの師匠 カーペンターのこと

カーペンター後ろ目一文字

“昔、似たようなことを師匠のカーペンターに教えられたことを思い出した。
口下手だった操縦のプロは、俺を横目で見ながら言った。
「俺が何を聞いて操縦してるかちゃんと見ろ」
「はあ? 聞くのかよ? 見るのかよ?」
音が見えるわけねぇだろが。
第三十一話「恋の嫉妬と仕事の妬み」で初めて登場した師匠
”「そりゃそうさ。悔しいが、俺は師匠のカーペンターの飛ばしに追いつけてねぇ」
珍しい。
「あなた、銀河一の操縦士なんでしょ?」
「師匠は死んだから、今は、俺が銀河一でいいんだ」”
<少年編>「腕前を知りたくて」
”俺の師匠は『超速』カーペンターさ」
「十三年前に引退した元S1レーサーか」
バラドレック・カーペンター。僕たちが生まれる前にS1の記録を次々と塗り替えた伝説のレーサーだ。銀河最速の『超速』と呼ばれていた


21年8月5日のつぶやき →老師の言葉

“いいか、何度も何度も飛ばして、0コンマ1ミリ単位まで微調整しろ。とにかく船をお前の中に取り込め。お前のセッティングは甘すぎるわい」”
という老師の言葉が実は…

”レイターは一人であっちいじっては試乗、こっちいじっては試乗を繰り返している。
「今は、一分でも一秒でも船を俺ん中に取り込みてぇんだ」”
という<出会い編>第三十九話とつながってます。あすからはこの続きがスタートします
楽しみぃ



<出会い編>第三十九話「決別の儀式 レースの途中に」

21年8月6日のつぶやき →物語の時系列について

今日からスタートした<出会い編>第三十九話「決別の儀式 レースの途中に」は、きのうまで連載していた<裏将軍編>第一話「涙と風の交差点」の7年後のお話です
きょうの連載は<出会い編>第三十九話「決別の儀式 レースの前に」の続きです

『銀河一の操縦士』と『無敗の貴公子』が初めて公式レースで対戦します

第三十九話「決別の儀式 レースの前に」はレースの一週間前で話が終わっています
さあ、きょうから本番がスタートです


21年8月6日のつぶやき →将軍家秘書官カルロスのこと

“月の御屋敷で将軍家秘書官の僕は、アーサー隊長から変わった命令を受けた
「カルロス、蠅叩き、いやもぐら叩きに付き合ってほしい」
「ハッ」自分はどんな命令でも従うだけだ。隊長はS1を観に行かれるおつもりなのだろうか、軍のステルス戦闘機で”
アーサーの影武者、カルロスが初めて登場したのは第七話「真っ赤な魔法使いはパズルもお得意」

「カルロスさんって誰ですか?」
 わたしの疑問にアーサーさんが答えた。
「将軍家付きの秘書官です」 
「ポチだよポチ、将軍家の下僕」
カルロスは休日もブラック上司のアーサーにお供していることが第二十三話「気まぐれな音楽の女神」でわかります

少し離れた場所に、将軍家秘書官のカルロスさんが私服で立っているのが見えた。
「カルロスを使ってリウミンさんを探し出す」
第三十一話 カルロス君は優秀です

将軍家の下僕のカルロスは、サラリーマンのような目立たないスーツを着ていた。潜入捜査中か。
「レ、レイターさん」
俺に見つかったのが面倒くさい、って思ってるのが手に取るようにわかる。文句は言わせねぇ


21年8月7日のつぶやき →レースを終えた後のレイター

“予選を終えたレイターの奴はハールの中で眠っている。昨晩も延々と調整を続けていた。睡眠不足をこんなところで補ってやがる。大した度胸だ”
レイターは裏将軍の時もレースの後に寝てました

“レイターは突風教習船の左教官席で、ヘルメットを膝の上において眠っていた。息をしているように見えない。死んでいるんじゃないか。”
<裏将軍編>最後の最後は逃げるが勝ち


21年8月8日のつぶやき →ティリーの元カレアンドレのこと

“アンドレと話すのは楽しい。断る理由がなかった。公認のカップルとなったわたしたちは、テニスをして学校帰りにファストフードでレースの話をする”
今日の連載はティリーの恋物語
元カレと推し活、両立のお話
アンドレの話は第三話「レースを観るならココ!と言われて」から出てきます
”学生時代、故郷のアンタレスで、彼氏と一緒によくテレビでS1を見た。
 こんなにクリアな映像じゃなかったけれど、無敗の貴公子の連勝にわたしはいつも大はしゃぎした。
第十二話「恋バナが咲き乱れる頃」でも

「アンタレスにいた頃は彼氏いたんです」
「へぇ、物好きがいたもんだ」
 レイターが茶化す。
「あなたとは正反対。真面目で優しくて生徒会長、テニス部のキャプテンで文句なしの彼氏だったわ」
第二十七話「ガールズトークは止まらない」の元カレ評

「紳士的なところが、ちょっとエースに似てたのよね」
 お酒が入ると、ついおしゃべりになる。
「ええ?! それは元カレがかわいそうじゃん。憧れの『無敗の貴公子』の代わりってこと?」
第三十六話「クラスメイトと秘密の会話」では元カレを知る同級生と会話

「わかるわかる。エースとも前の彼氏のアンドレとも全く違うもんね。アンドレとは連絡とってるの?」
 わたしは首を横に振った。
「ううん」
「元気でやっているそうよ」


21年8月8日のつぶやき →エースのルーティン

“ エースが笑顔を見せてボトルの封をあけた。異物混入を避けるためエースが自分であけることになっている。”
この手順が決まったきっかけ覚えてますか?
第十一話「S1を制す者は星空を制す」
「エース、水を飲むな!!」
意味がわからずヒル警部をみんなが見つめる。
「飲み水に薬物を入れる計画が進行中だ。今、黒蛇が吐いたと本部から連絡が入った
異物混入事件をレイターが防ぎましたよね


21年8月8日のつぶやき →エースのライム香り

憧れの推しはこのドアを一枚隔てた向こうにいる。
きょうのレースの後、わたしとエースの関係は間違いなく変わる。
エースから漂うライムの香りがわたしの心を揺らす。
さわやかなライムの香り。
エースの整髪料の香りが胸を高鳴らせる。わたしは慌ててまばたきをした。エースの息がわたしに触れ、視界いっぱいに無敗の貴公子の美しい顔が広がった。
第三十九話 前編「決別の儀式 レースの前に」とつながってます


21年8月9日のつぶやき →全知全能の飛ばし

“わたしは期待している。レイターが衆人環視の中で、全知全能の飛ばしを見せることを。時間が止まる真っ白な別次元の世界。レイターの操縦は銀河の財産なのだ。それを、わたしだけじゃなく世界中の人に共有してほしいのに”

これは<出会い編>第三十五話「わたしをバトルに連れてって」で白魔とバトルをしたときのことですね


21年8月10日のつぶやき →面倒な上司

“「隊長、今回の任務はどのようなものでしょうか?」
「レイターを応援してやろうと思っている。S1は子どもの頃からあいつの夢だったからな」
「……」
いつものように「冗談だ」とおっしゃるのだろうと構えていたが、会話はそこで終わった。”

面倒な上司への対応にカルロス君が苦慮していることが見て取れます


21年8月11日のつぶやき →暗殺協定のこと

“「カルロス、暗殺協定を知っているな」
「はい」
 レイターさんと、アリオロンの工作員ライロット・アルカービレ中佐の間で結ばれている紳士協定。
 二人が殺し合っても構わないという内容だ。それが今、発動しているということか。”
第一話「永世中立星の叛乱」から暗殺協定は発動してます
”「丸腰とは君にしては珍しいな、レイターフェニックス」
草の隙間からライロットの野郎の姿が見えた。
「僕はレイターの双子の弟なんです。善良な一般市民に銃を向けないでください」”


その次は第五話「今度はハイジャックですって?!」
”階段の先にライロットが見えた、銃を撃つ。ちっ、外したか。ライロットは角を回りながら逃げていく。
まずい、身体が重くなってきた。毒のせいだ。
毒を避けようとすると、スピードが落ちる”


ライロットとの過去の対決が出てくるのが第二十話「バレンタインとフェアトレード」
"俺とライロットの間に交わされている暗殺協定は、一般人を巻き込まねぇ約束だ。
だが、あいつはそれを無視して、お構いなしに撃ってきた"
二人が剣で直接対決する、というのが第二十四話「展覧会へようこそ」です

”「って、あいつが剣で切りかかってきたらどうすんだよ」
「剣には剣で応戦しろ」
「まじかよ。あんたも知ってるだろが。あいつはアリオロン一の剣術使いだぞ」”


21年8月14日のつぶやき →少年時代のレイターとアーサー

“戦闘機を飛ばしていたころ「銀河一の操縦士になってS1で優勝する」って俺はあいつに何回言っただろう。
将軍家を継ぐことしか未来がなかったあいつは、うらやましそうに俺を見てた。きょうがその舞台だ。
アーサー、素直に礼を言うぜ。”

<少年編>時代の話ですね

”「隊長、今回の任務はどのようなものでしょうか?」
「レイターを応援してやろうと思っている。S1は子どもの頃からあいつの夢だったからな」
いつものように「冗談だ」とおっしゃるのだろうと構えていたが、会話はそこで終わった”

につながると


21年8月15日のつぶやき →師匠カーペンターのこと

“ カーペンターは俺の飛ばしにさんざん文句をつけた。
「俺が何を聞いて操縦してるかちゃんと見ろ」
「はあ? 聞くのかよ? 見るのかよ?」
あの頃の俺は意味がわからなかった。だが、今の俺はわかる。口下手な師匠が話していたことの意味が。”
 既視感のある方はこちらの<裏将軍編>を読んでますね
「はあ? 聞くのかよ? 見るのかよ?」
 音が見えるわけねぇだろが。って、俺は首を傾げた。
 あれは、いつのことだったか。
見えるよ、カーペンター。あんたの体内の細胞が振動する感じが。脳内に浮かぶ『超速』の操縦の再現。俺の身体が機体と共鳴していく。
聞こえるよ、音を身体中がとらえている。すげぇ的確なアドバイスだ。飛ばしのイメージが鮮明になる。流石、師匠だ。
「ティリーさん。こいつ、飲酒運転だけはしないんだよ。何と言っても『銀河一の操縦士』だからな。ガハハハハ」
「0.一秒でも判断が遅れるようなかっこ悪い操縦はしたかねぇんだよ」
という過去のやり取り、実は「飲んだら乗るな」は師匠の教え
僕たちが生まれる前にS1の記録を次々と塗り替えた伝説のレーサーだ。銀河最速の『超速』と呼ばれていた。だが飛ばしにムラがあって、総合優勝は一回しかしていない。飲酒操縦で人身事故を起こし、S1界から永久追放された。
というつながり


21年8月15日のつぶやき →スチュワートとチャーリー

“無意識のうちに手をきつく握りしめていた。
現在、俺のチームはコルバが六位、レイターが九位。こんなに興奮するレースは久しぶりだ。”
前にも興奮するレースがありまして…
“『一体、何があったのでしょうか? 次のコーナーで万年六位が無敗の貴公子に追いつきそうです。決してエースの飛ばしも悪い訳ではありません。ただただチャーリーが速い』”
第十話でチャーリーがエースを抜くかというシーンが出てきてます

”なんせ有名な『風の設計士団』にいたことがある。レイターが手をかけると船が魔法のように生まれ変わるのだという。
「スチュワートの船にどういう魔法をかけたわけ?」
「あん?ただチャーリーに合わせてやっただけだぜ」”
整備士レイターの活躍
というわけで、チャーリーが怒る話につながっているのです
”「スチュワートさん、納得いきません!」
レイターは時々うちのチームに出入りして、船をいじっていたから、チャーリーはレイターのことを腕のいいメカニックだと勘違いしていたようだ”


21年8月15日のつぶやき →ダグとカーペンター

“俺は十歳だった。銀河一の操縦士になってS1で総合優勝する、ってのが俺の夢だった。ダグは、俺の夢を叶える気は一ミリもなかったくせに、俺のためにS1コースを借り切って無免許操縦させた。あの経験がこんなところで生きるとはな”
<少年編>より前のレイターの過去
”銀河最速レースのS1機に一般人が乗れるわけがない。だが、冗談というわけでもなさそうだ。彼はこの扱いにくい戦闘機を難なく操縦している。そして、裏社会の帝王ならS1機を用意できても不思議ではない”

「カーペンターはダグのお抱えパイロットやってたんだ」
「それでS1のレーシング機にも乗ったことがあるわけか」
「当たり。あと、実弾使ったバトルはマフィアの抗争でしょっちゅうやってたしな。無駄弾なんて撃ってみろ、その分飯抜きなんだぜ」
「銀河一の操縦士になりたかったら、ここから出ろ」
 あんたの最期の言葉、俺はちゃんと受け止めたぜ。
 カーペンター、天国で見てるか? 
 あんたの弟子がS1で優勝する。それが、あんたの夢だったろ。

一周して今日の連載に戻ってきました


21年8月16日のつぶやき →裏将軍編との関係

“「アルファール兄さん、こいつだね」
「ああ、ベータール。間違いない。彼が『裏将軍』だ。僕らは負けるわけにはいかない」
「わかってるよ。僕が『裏将軍』をブロックする。兄さんは先へ行って優勝を狙ってくれ」”
ということで、今日から連載がはじまった『兄弟ウォール』との対決は<裏将軍編>とリンクしてます
<裏将軍編>第一話「涙と風の交差点」
<ハイスクール編>から続く第一話ではまだ『裏将軍』は誕生していません『風の設計士団』や師匠のカーペンターとか出てきて現在の連載と関連は深いですけどね
<裏将軍編>第二話でレイターとアレグロが出会い、ギャラクシーフェニックスと裏将軍が生まれます
いつアップできるかは不明です
公開されている<裏将軍編>「最後の最後は逃げるが勝ち」は一気にギャラクシーフェニックスの解散、という終盤まで一気に飛んでます
<裏将軍編>「風の香り」は「最後の最後は逃げるが勝ち」の続きです
<裏将軍編>のラストは「風の香り、その後」で、<会社員編>へと続きます
その<会社員編>でS1オーナーのスチュワートと出会うんです
一周して今回の連載につながってきましたね


21年8月16日のつぶやき →兄弟ウォールの三兄弟

『兄弟ウォール』は本当は三兄弟
長男 アルファール
次男 ベータール
三男 ガンマール
一郎、次郎、三郎ってところでしょうか
“ベヘム社のレーサー二人は兄弟だ。どちらか一人は表彰台に立たせようと、もう一機は妨害行為を取られてでもガードしてくる。別名『兄弟ウォール』。これはなかなか破れない。時にはギーラルのオクダをブロックして二位にくい込む”

「べヘム社の兄弟ウォールって、二人が一緒に表彰台に上ったことがないんですよね」
「彼らはどちらか一人が勝てばいいと思っているからね」
「エースが引退すると、二人がそろうかも知れないですよ。表彰台の様子もがらりと変わりますね」
”べヘムの兄弟レーサーは、ジュニアクラスの頃は丁寧な飛ばしだった。
だが、プロになった途端、飛ばしのテイストが変わった。危険飛行もいとわない。兄弟のどちらかが失格になっても、どちらかを表彰台に立たせる”とスチュワートが評してましたね


21年8月17日のつぶやき →裏将軍時代の希死念慮

″「裏将軍、また、バトルしてくれ。今度はリベンジする」
俺はつい「ああ、またな」って答えちまった。
だが、その機会は訪れなかった。
それからすぐのことだった。
ガンマールは事故で死んだ。小惑星に激突して即死だったという”
”それを聞いて、俺は身体が震えるほどうらやましかった。操縦桿握りながら死ぬなんて、何て理想的な死なんだ。
どうして死んだのがあいつで、俺じゃないんだ。
俺は、ガンマールを妬みこそすれ、悲しむことはなかった”
フローラの死からまだ立ち直ってないです
”レイターが大佐の銃を抜き取り自分の頭に銃口を当てた。
「俺をここで死なせてくれ!俺にはもう何もねぇんだ。俺の家族も俺の夢も未来も・・・生きていても意味がねぇ。フローラと一緒に逝かせてくれ」”
7年経っても不穏な発言してますね
”ガキの頃から憧れてたS1で火の玉になっておさらばする。理想的だ。加速すればいつでも死にたい時に死ねる。フローラ、俺、『銀河一の操縦士』になったんだ。S1で優勝したら、もうそっちへ行っていいよな”


21年8月20日のつぶやき →お題「#宇宙SF」

“「宇宙」をテーマにしたSF作品を募集します。
投稿の際にはハッシュタグ「#宇宙SF 」をつけてください。”
こ、これは応募したい
「#銀河フェニックス物語」全部に「#宇宙SF 」つければいいの?
2年半、毎日投稿した分があるよ

ああ、メカが描けたらなぁ
「#宇宙SF」って感じがするだろうに


21年8月22日のつぶやき →600日連続投稿

2020年1月1日から600日連続投稿となりました
「継続できていてすごい?」
がんばってるよ、わたし

画像20


20年8月22日のつぶやき →三兄弟の笑顔

“僕とベータールは、裏将軍に負けたんじゃない。ガンマール、お前の過ごした世界に負けたんだ。”三兄弟が笑っているイラスト、本編では使わずじまいで終わってしまいました

べヘム三兄弟過去


20年8月22日のつぶやき →オクダのはなし

一見、モブキャラに見えるオクダさんは第三話から登場してます
「だから、ギーラルのオクダはまたダメだって」
とレイターにダメだしされてます
何といってもエースのライバルですからね

21年8月23日のつぶやき →オクダの話②

さあ、きょうの連載、語り手はギーラル社の第一パイロットオクダさんです
エースとの初対戦からレイターとの対決へ

エースのデビュー戦の映像を、ティリーとレイターが一緒に見る、というシーンが第二十八話「放蕩息子と孝行息子」に出てきます

"エースのレース映像は全部持っているけれど、実はデビューの映像は販売されていない。やっと全編見ることができる"


21年8月22日のつぶやき →『ハゲタカ大尉』の素顔

連続投稿600日を記念して
敵アリオロンのコンドル軍団を率いる英雄『ハゲタカ大尉』カールダイン初公開

ハゲタカ


21年8月23日のつぶやき →宇宙船メーカー業界図

「銀河フェニックス物語」宇宙船メーカー業界図
最大手はティリーが勤めるクロノス社。
第二位がギーラル社。
『兄弟ウォール』のべヘム社
『直線番長』メガマンモスエンジンを生産しているイグート社と続き、
ガレガレさんのような中小メーカーも

クロノスの一番ライバルはギーラル社
ティリーと魔法使いケバカーンの営業対決は
第七話「真っ赤な魔法使いはパズルもお得意」
物語の裏でレイターとアーサーが対決してるのが見どころです


21年8月24日のつぶやき →二年前のS1プライム

“俺は誰にも話していないことがある。二年前、ルト星で開催された業界の一大イベント『S1プライム』。
リレー中盤、うちの第二走者がクロノスを抜き俺はトップでスタート。後ろからエースが追いかける展開となった。エースは明らかにおかしかった”

この時のレースのもようは<出会い編>第十一話「S1を制す者は星空を制す」で詳細が読めます
1年以上前、2020年の4月に連載してましたね
イラストが白黒で懐かしいです
ティリーとレイターの関係も初々しい


21年8月24日のつぶやき →横G六十五度のこと

“様子が変だ。
「どうした?」 
「オクダの攻めが、正確すぎる。横G六十五度ぴったりです」
「横G六十五度?」
「ハールは横G六十五度で飛ぶと、メガマンモスのエンジンが止まってしまうんです」
「何?」”

「横G六十五度のリスクは解消できないぞ」
「そんなピンポイントな攻めは誰もしてこないんじゃないですか?」
「ま、後ろへ下がって逃げりゃいいか」って前半でレイターたちが話しあってるの気が付いてました?
そこにスチュワートはいないんです


21年8月25日のつぶやき →レイターと魔法使いの過去

“「今回、ボリデン合金のハールを社内で調達したのは僕なんですよ。レイターさんとは昔からの知り合いでしてね、銀河一の操縦士に頼まれたら断れませんよ」”
”背の低いケバカーンは探るように俺を見上げた。
「レイターさん、あなた何をする気ですか?」
隠しておいても仕方がない。発表前だが俺は正直に答えた。
「S1の最終戦に出る」
「ほう。銀河一の操縦士であるあなたが?」
「ああ」”ってやりとり
「よう」
レイターが魔法使いに声をかけた。
「おや、レイターさん。お久しぶりです、営業ですか?」
どうやら知り合いのようだ。
「いやいや、僕ちゃんは銀河一の操縦士。営業はこちら」
第七話で営業ですか?って聞いているところがポイントですね
続く第八話でティリーが営業のことを知るわけです
今度はスチュワート氏が驚いた顔をした。
「あれ、知らないのかい? ま、レイターはすぐに営業部を辞めたからなあ」
レイターが営業にいた? クロノスの社員だったということ自体初耳だ。
続く第九話も現在の連載とつながってます
「弟子の話は、老師が俺に『設計士になったら弟子を名乗ってもいい』と言ったのさ。けど、俺は設計士にならなかった。だから俺は老師の弟子じゃない」
第十話は実は今日の連載と直結してます
あと一歩でチャーリーがエースに追い抜く、というところであせったチャーリーが明らかな操縦ミス。

って、「この前のレースは惜しかったですね。船は良かったのに、あれは完全に操縦ミスですよ」
のことです
で、第十一話のS1プライム
“後からついてくるエースの飛ばしはおかしい。さっき一周目に自分を寄せ付けなかったあの飛ばしとは明らかに違う。”
レイターとオクダの戦いと直結してるんです
1年前の連載とリンクしているのが楽しぃ
自分で書いたものなのに、読み返すと発見があります
出会い編をまとめたマガジンはこちら


21年8月27日のつぶやき →レイターの師匠

レイターは師匠に恵まれてますよね
「風の設計士団にいた頃、老師がいつも言っていました。現実は机上ではない。船を自分の中に取り込み、全身で船の声を聴いて飛ばせと」
”「学校はどうしていたのよ?」
 レイターは眉をひそめながら言った。
「性格の悪い、ハイスペックなカテキョーが船に乗ってたんだよ」
「アーサーさんと同じ船に乗っていたの?」”
勉強は天才アーサーに教えてもらっていたと
"「思い出すなあ。おまえイモの皮むきしながら、勉強してたもんな。厨房中に公式とかベタベタ張りやがって、迷惑だった」
「しょうがねぇだろが、アーサーの野郎が艦から追い出す、って鬼みてぇに怒るんだから」"
実はアーサーは人に教えるのが苦手
”彼の興味を惹いている時の顔だ。この顔をしている時の彼は、ほぼ一発ですべてを覚える”
勉強嫌いのレイターを名門私立のセントクーリエに入学させるためにアーサーが大変だったという<少年編>もいつかね。 楽しみだな
”「レイターって、ほんとにセントクーリエのバスケ部にいたの?」
レイターには、まったく縁がなさそうなエリート校の名前を持ち出したから、面白くない冗談だと思っていた。”
「ハイスクールを中退した、と思ったら暴走族になっていた、とか、将軍のコネで折角一流会社にいれたのに、処分を受けて一年で辞めて、家を飛び出したきり帰ってこない。あげくの果てに、将軍家に借金の肩代わりをさせているって」
なんてひどい奴


21年8月28日→ レイターの母

“『エース・ギリアム君は三歳から宇宙船を操縦しています』チャイルドレースの動画を初めて見た時、俺は口から心臓が飛び出すほど驚いた
「うちゅうせん、そうじゅうしたいぃ~。こどもだってできるんじゃん」
駄々をこねる俺にお袋が悲しい顔をした”
”「レイターの家族は?」わたしは軽く聞いた
「いねぇよ。お袋は俺がガキん頃、親父は俺が生まれる前に死んだ」
「ご、ごめんなさい」
悪いことを聞いてしまった。”

レイターはマザコンですね
出会い編第十三話「人生にトラブルはつきものだけど」
愛しの母上の言いつけを今も守り続けてます

”「レイターはどうして普段は曲を弾かないの?」
「あん? お袋に言われたからさ。人前でピアノ弾くなって」
「どうして?」
「下手だからだろ」
 いや、下手じゃない。”

「俺のお袋もセントラル音楽学院出てるんだぜ」
「ピアノは毎日弾けって、お袋に言われてた」
「お袋は、ピアノの教師やって、街で歌ってた。音楽の世界を楽しんでた。ムーサに愛されてたからな」

ママが大好き
レイターの過去が少しずつ明らかに
”初めて無免許で船を飛ばしたのは九つの時、お袋が死んでふらふらしてた頃のことだ。元S1レーサーのカーペンターが俺に操縦を教えた。”
九つの時にママが亡くなったようですね
パパもいないから仕方なくふらふらしてたと


”あんたの最期の言葉が俺を外へと導いた。
「ここにいたらダメだ。銀河一の操縦士を目指せ。お前ならできる」
師匠のおかげで外へ出た”

さて、レイターはふらふらとどこにいたのでしょう?
外に出た後はアーサーと一緒の戦艦に乗ったようですが


21年8月28日 →ダグって誰?

”俺は十歳だった。
俺の師匠で元S1レーサーのカーペンターが隣に乗っていた。
ダグは、俺の夢を叶える気は一ミリもなかったくせに、俺のためにS1コースを借り切って無免許操縦させた”
ふらふらとダグのところにいたようです
ダグって誰?
ダグって誰?
「まるでS1機に乗ったことがあるみたいな言い方だな」
「たまに操縦させてもらってたんだ」
銀河最速レースのS1機に一般人が乗れるわけがない。だが、冗談というわけでもなさそうだ
裏社会の帝王なら用意できても不思議ではない
ダグって誰?
レイターは躊躇なく海賊を撃ち殺した
「ダグんとこにいたら、銃ぐらい撃てねぇと」
老舗マフィアで『裏社会の帝王』ダグ・グレゴリー
「これまでにも、人に向けて銃を撃ったことがあるのか?」
「そりゃそうさ、他に何を撃つんだよ」
ダグって誰?
”裏社会では、グレゴリーファミリーという巨大マフィアが牛耳っていて、そこに所属しない独立系がどれほど大変か、ということと、それでも自分はやり遂げた。って話ばかりだ。”
第一話からの連載をまとめたマガジン 
イラスト集のマガジン


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48ノ月(ヨハノツキ)
ティリー「サポートしていただけたらうれしいです」 レイター「船を維持するにゃ、カネがかかるんだよな」 ティリー「フェニックス号のためじゃないです。この世界を維持するためです」 レイター「なんか、すげぇな……」