小説の書き出し

 書き出しで迷ってます。

 名作って呼ばれるものは、大体その書き出しがとっても有名ですよね。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」
「吾輩は猫である。名前はまだない」
「クラムボンは笑ったよ」
「私は、その男の写真を三葉、見たことがある。」
 なるほど、とっても印象に残ります。

 多分、唐突に始まるようなのが良いんですかね。いきなり物語のど真ん中に、読者を放り込むように。
 最近ちゃんと読むようになった米澤穂信の作品も、書き出しがかっこいいです。

「ソースが焦げる匂いがした」
「家を出る前に思いつき、もう一度だけ電話をかけることにした」

 みたいな。

 唐突感をだすには、セリフから入るのが有効そうに思います。声が聞こえて、会話しているという情景が見えて、内容で関係が分かる。上手くいけば一発で読者を連れ込めます。

 書き出しはその作品の雰囲気、文体を決定しちゃいますから、慎重に考えないと。
 


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