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アルシュのピンクとアクリル絵具(と私)の相性を試しました。

こちらの続きです。

だんだん、絵を描きたい気持ちが強くなってきました、アクリル絵の具で・・・。数日前に描いたのに、ずいぶん長い間描いていない気がしました。

そして、気付きました。

これは、失敗を恐れて一歩も踏み出せずにいる状態だ、ただそれだけなんだ、と。べつに、画材を無駄にしたって、どんどん描けばいいのです。売れなくても、どんどん描けばいいのです。描きたいなら描けばいいのです。せっかく生まれて来たんだから、描けばいいのです。

というわけで、キャンバスも使い果たして(1枚でしたが)しまったことですし、かねてから気になっていた、アルシュのピンクにアクリル絵具で描いたらどうなるか?の実験をしました。

こちらの紙をまだ外していなかったので

剥ぎ取るところからです。今回はペインティングナイフで剥がしました。前回はあんなにてこずっていたのに、今回は剥がし始める位置もすぐにわかりましたし、あっという間に終わりました。アルシュのピンクがちょっと好きになりました。


新しい画面を目の前にして、ちょっと大きいかなと思いました。F8に描きたいとか言っていたのに・・・。ま、でも、今描くとしたらこれだし、描けるのは嬉しいしというとこで、描きました。トランスペアレントローアンバーというこげ茶っぽい絵の具が気になっていました。前回ちょっとだけ使用したのですが、今回はたくさん使ってみることにしました。

ちょうど、こちらの記事にコメントをいただきまして

ちょっとずれているかもしれませんが、あのこげ茶!描きたいと思っていた!と思い出したのです。ありがとうございます。


縦か横か迷いましたが、スペース的に縦に(この時点でF8は完全に無理だと思いました。新たに場所を確保できたら大丈夫ですが・・・)。絵具を紙の真ん中に置いて、太めの筆に水を含ませ、絵の具を横にのばしてみました。うわ!水だけの部分と絵具の部分とが偶然できて、水だけのエリアに絵の具が移動して私の好きな感じの濃淡ができました。

その後、横向きの絵にしたいと思いました。しかし、スペースが・・・。紙の向きはそのままにして、絵の具を縦にのばしました。右の3分の1くらいが塗られました。先程の大移動の跡は消したくなかったのですが、部分的に消えてしまいました。サヨウナラ・・・。その後、黒も混ぜました。

そして、途中で気付きました。やはり、ベコベコになります。これはもう、丑年とか関係なくベコベコなのです。仕方がないのです。あと、毛羽立ちというかダマというか、紙の表面も気になります。アルシュのピンクとアクリル絵具と私、結果がわかってよかったです。塗りにくい気もしましたが、ちょっとした丘を越えるような気分で楽しみながら塗ることにしました。おそらく、私は、水の量は調整できません。ネオカラー2のときよりは少な目にしたつもりでしたが・・・。

水が平気な紙は350g以上という説もあり、アルシュのピンクは300gなので、ちょっとあれなのかもしれないとも思います。水が少な目の描き方のかたなら、相性抜群かもしれません。あと、乾けばベコベコ具合はわりとおさまります。

そのうち、かすれた跡なども出すことができ、ただ絵の具を紙に塗っているだけなのになんでこんなに楽しいのだろう?と思いました。アナログ、始めて良かったとあらためて思いました。デジタルはデジタルで楽しいですが、アナログの方がスキかもしれません。毎日何か描きたいです。気軽に描きたいです。これは心にとても良い気がします。

それから、どちらかと言えば紙よりキャンバスのほうが好きですが、今日起きた現象のように紙でしかできないこともありそうなので、悩むところです。400gかもっと厚いのなら難なく私を受け止めてくれるかもしれません。あるいは、キャンバスでも腕を磨いたらそのうちできるようになるのかもしれません。もしくは、キャンバスに紙を貼り付けるのもありかもしれないと思います。

あと、木に描くのも気になっています(ダジャレじゃありません。いや、ダジャレです)。キャンバスは今のところ弛んだりしていないのですが、状況によっては弛むらしく、作品がどなたかのところに行ってから弛んだら悲しいです。まあでも、完全にダメだったらキャンバスはこの世から消えていそうですから、今でも使用されているということはそれなりに大丈夫なのかもしれません。念のため、画材屋さんからわけていただいています。私はキャンバスの良し悪しを見分けられませんが、古くから続く画材屋さんですし、なんとなく、品質が良さそうです。接客の感じも良いですし、実際、描いてみて、とても楽しかったです。この楽しさも品質の良さから来るもののような気がします。色んなキャンバスで描き比べたわけではないので、何とも言えませんが・・・。木は重いのかしらと思ったり。色々試してみます。

ここまでで一旦塗るのは中止し、乾燥させることにしました。筆が絵の具を掻き取ってしまうのが悲しくなってきたからです。


オリンパスのコンデジ、TG-4で撮影した跡たちです。色は実物とちょっぴり違うのですが・・・。

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今日は「己巳」ということで、音から「土の富」を連想し、なんとなく描き始めたのでした。

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この絵具の大移動みたいなのがスキです。水を伝って移って行くのです。移動しない側の感じもスキです。あと、T字の突き当りのあたりとかもスキです。

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この先、どうしよう?と思うのですが、この跡は消さないで描き足していけたらと思っています。アナログはやり直しができないので、ドキドキです。

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このかすれた感じもスキです。初回のF3の作品でも偶然出ました。かすれている部分の下(諸事情により上下逆で撮りました)のもやもやした感じもスキです。今回も偶然ですが、狙って出せるようになりたいです。

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それから、謎の生物二人組です。こう見えて、めっちゃいいやつなんです。

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久しぶりにシャッターボタンを押してから時間を指定して撮影するのをやってみました。謎の生物は、そうしました。やはり、このほうがいい気がします。自分の手だと、なかなか難しいです。キャンバスや紙を小さくすれば、色んな箇所をこの方法で撮りやすくなります。

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謎の生物は、なんらかの精霊だと思います。土の富だから、土の精かもしれません。あるいは、全然別のかもしれません。全体では右の端っこのほうに居ます。

AdobeFrescoでもそうですが、結局私は、跡がスキなのかもしれないと思いました。

ありがとうございます。それでは、また。