いつだって恋は突然始まる。
何故、そんなモラハラ星人と結婚したのか?というのはよく受ける質問です。
一応、恋愛結婚ですが、何か?
私は当時、バブル弾けて就職活動に失敗し、学生の頃からアルバイトしていた会社に拾ってもらって働いてました。
そんな時、専門学校時代の先生を囲んで飲み会しましょう!というお誘いが幹事の子からあり、一緒に名簿作ったりとかしました。
スマホどころか携帯電話もなかった時代です。ド昭和と思いきや、平成初期です。
で、たまたま私の前に座ったのが、元夫…仮にケンタとしましょう。ケンタでした。喋った事は今までなかった人でした。
優しい顔つきでニコッと笑うと八重歯が見えました。
ハンカチ王子に似ていたかもしれません。(気のせい)
関西訛りで
『見た時、ソフィア・コッポラに似てると思っとった。』
と言われました。
は?誰?
後々、数十回観せられる【ゴッドファーザー3】のマイケルの娘だと知るのはもっと先の話。(今はカッコいい映画監督です)
その時はそれで終わったんです。連絡先交換も特にしませんでした。だってスマホないですし。(スマホの偉大さ)
私は当時、絵を描いてたんです。
芸術は爆発だ!みたいな絵を。
銀座で学校の先輩らとグループ展することになり、招待状を送る時に一人でも多く配りたいと思った時に、あの飲み会の名簿ですよ。住所は書いてないので、電話してDM送りたいので住所教えてほしいとかけまくりました。
その中にケンタもいました。
電話に出たケンタのテンションは爆上がりです。だってソフィア・コッポラから電話ですから。
自己肯定感の低い私は、ただ嬉しかったですよ。彼から好意的な言葉をもらって、私を好きになってくれる人がいるってそれだけで、ポッとしちゃいました。
そうしてハンカチ王子とソフィア・コッポラがうっかり付き合うことになったのです。(全て気のせい)
自己肯定感が低いということが全ての敗因なのだが…それはまたまた別の話。