Episode.IV コールド・ファイター
西暦1☓☓3年。
タカイド国 タカイド軍 K研究所内にて。
ゴウ・ミッツバーンは部隊の仲間達を引き連れ、化学研究室No.9の前に立っていた。
研究室のドアは木製で、先ほどの銃撃による影響か、半分は吹き飛ばされており、半開きになっていた。
しかし、室内は真っ暗で、漆黒のインクの底のような暗闇が広がっていた。
「おい、シッバー。ライトを照らせ!」
そう、ミッツバーンが言うと、
「へいへい。わかりやっしゃー」
と言って、シッバーは猫背姿で背中を搔きむしりながら手に持った大きなライ