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開き直った!伸びしろしかないと❣
★お疲れ様です❕
二期制の小学校では通知表作成の時期ですね。働き方改革の進捗を図るため、現在はPCでの作成が当たり前。少し羨ましい。
担任をしていた30年余り、通知表の作成は年3回、もちろん手書き。評価資料の準備から始まり、計画的に約3週間くらいかけ、自分は提出日の朝3時頃に最後の所見の書き込みで終了。
教師であっても誤字、脱字もあり、教頭に通知表を提出。付箋の付いた通知表が返却。書き直し。教師にとっては40枚余りの通知表ですが、受け取る側の子どもにとっては、たった一枚の自分の通知表。細心の注意が必要なのは当たり前。
★授業を見つめ直す❣
通知表業務の負担は大きかったが、自分の授業を見つめ直す時間でもあった。
初任のとき通知表について先輩の一言は自分の授業づくりの基盤だった。
「通知表を作成して、『もう少し』『がんばろう』をつけるとき、自分の授業、指導の至らなさを感じ、つらい」という一言。
定年を過ぎ、現在は非常勤時間講師として十数年ぶりに授業を行っている。教えているのが算数。半数以上の児童が嫌いな授業と言った。
無理もない。九九は勿論、繰上り・繰り下がりも微妙。百マス計算を提案したが、「去年もやった。もう、いや。」すっかり、算数ぎらいが定着。
さすがに、困った。やる気がない。反応がない。これ以上、悩んでも仕方ない、開き直ることにした。「伸びしろしかない❕」と。
子どもを引き付ける授業だ。好奇心、興味、関心を感じさせる授業だ。自分ごとと感じさせる授業だ。スモールステップ。どんどん褒めてあげよう!
ゲーム的な要素を利用したり、買い物に関係した問題を作り日常場面を意識させたり、教科書は参考書や授業の振り返りとして活用。
直ぐにできる、分かるという言葉は出てこない。でも、子どもの顔が前を向き、問いかけに反応する表情が見え始める。
単元終盤の授業中、問いかけに反応している。考えている。表情が違っている。笑顔が見える。雰囲気が変わってきている。
だからといってテストの結果が格段に良くなっている訳ではない。明かりが見えてきたくらいかな。子どもが変わってきている。
子どもたちにじっくりと向かい続けてきた担任の先生のこれまでの努力に頭の下がる思いです。時間講師として笑顔で算数の授業を終えることのできる幸せに感謝です。