学びを志す子どもを救おう❕
「人生100年時代」という言葉。
年齢など、立場によって受ける印象は違うだろう。未来に対する夢を感じながらも、不安が少なからず在るだろう。コロナ禍にあっては不安が高まるのも無理はない。
日本社会がコロナの影響を受け始めて600日を迎えようとしている。
学びの場も影響を受けている。全国休校措置もあった。オンラインによる授業、行事・部活動などの制限、そして入試‥‥。
人生に多くの影響を及ぼす学びの時代。これまで当たり前のものとして感じていたものが、今後どのようになるのか、見通せない不安は大きい。
コロナ禍にあっても時は進み、人生は歩みを続けている。入学する者がおり、卒業卒業する者がいる。就職する者がいて、退職する者がいる。
残念だが、学びをあきらめる者がいるのも事実だ。その理由が経済的なものであったり、人間関係によるものであったり。
コロナ影響で中退や休学の学生約5800人に 去年4-12月 文科省
2021年2月21日 14時06分 NHK発表
コロナ禍による影響で今年度、12月末までに全国の大学や短期大学などを中途退学や休学した学生はおよそ5800人に上っていることが文部科学省の調査で分かりまし。文部科学省は、全国の大学や短期大学、それに高等専門学校を対象に、今年度、4月から12月までの中途退学や休学、それに支援の状況を調査し、全体の95%に当たる1009校から回答を得ました。
その結果、
▽中途退学した学生は2万8647人、
▽休学した学生は6万5670人で、
このうち感染拡大の影響と分かっている人は、
▽中退者は1367人、
▽休学者は4434人の合わせて5801人となっています。
全体としては、前の年の同じ時期と比べ、中退者は2割ほど、休学者は1割近く減っています。
これについて文部科学省は、99%の学校が後期授業料の納付期限を猶予し、74%が経済的に困難な学生を対象に授業料の減額や免除を行っていることや、国の低所得世帯を対象とした給付型奨学金が支給される制度が去年4月から始まり、12月時点で27万人近くが利用していることなどが背景にあるとみています。
「とにかく将来の社会を担う若者を救済してほしい」と願っていた。どのように学びを続けさせる対応策が実施されたかは、あまり伝わっていない。
学びのに関わってきている者の一人として、大変残念だ。学びの現場として大胆に学びの保証を実施してほしい。
最悪の学生支援機構が進めていた奨学金制度。将来の借金となる制度の見直しは、やっと始まったばかりだ。
政府に頼ることなく、将来の社会を担う子どもを救済するため、企業や社会に向けクラウドファンディングで資金を集め基金を設立することも考えてみてはどうだろう。