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【登山】恵みの秋🍁の秋田駒。(秋田駒ケ岳)

2024/10/12(土)は秋田駒ケ岳に登ってきました。

国見平から入山、女岳、男岳、男女岳、横岳の4ピークを巡ってきました。

朝四時半に国見平の駐車場に着いたら、車でいっぱい。3連休なのと岩手山の入山規制による影響でしょうか?

外は7℃。満天の星空でした。オーロラ見えるのかな?

日の出30分前の5時16分に出発です。尾根(長尾根)に取り付くのに標高差400m、約1時間の直登。キツイんですが、道は本当によく手入れされています。ありがたい事です。

そして香る森。山ごとに香りが異なります。

季節柄、黄色が多いからか、朝日の透過光は足元をほんわか黄色に照らします。

振り返れば雲海の向こうに早池峰山塊が堂々と朝を迎えています。あまり見るとこの先の運を使ってしまいそうなので、はやる気持ちも抑えながら黙々登ります。

長尾根にでれば風景も開けます。巨大なカルデラを眺めながら緩やかに登るとさらに視界が開けます。

わー。紅葉が綺麗です。
お邪魔しますよー
カルデラ壁は錦秋の絨毯。
向こうに鏡のような田沢湖。
風景すごくてなかなか進めませんが、
大焼砂を左に分岐。
ムーミン谷に降りていきます。 
白い木道?
霜が降りてました。
そして滑ります。恐怖!
うわあ。
言葉になりません。
(気を抜くと滑る)
森が再生してるんだなぁ。
帰りは黒い砂礫の稜線を歩きます。
わー

なんの音もしない。風も吹かない。虫も鳥も静か。カサカサいわない。時が止まったかのよう。音のない世界は、怖くて戸惑います。

体に照りつける太陽の乾燥した光線が唯一、「大丈夫、生きている」実感を与えてくれます。

絵みたい。

長い木道も終わってここから女岳を目指します。道が不明瞭なので戸惑いましたが、後から来た方に導かれるように。分岐から標高差200mの登りです。

地熱活動の活発な女岳には、草も生えず、苔むした溶岩がゴロゴロしてここだけ異様な世界です。

眼下に噴火口、小岳。
雲海の向こうには早池峰山。
地面は温かくて、強い硫黄臭が
白い煙となって吹き出ています。
来てよかったのかな?

さて次は、200m降りて300m上がる男岳を目指します。

切り立った稜線を上がりますが、高いところの苦手な私には怖かった。風景を見ないように足元だけ見ながら、でも横の風景も気になるという。

足元は急な崖。
その下のこの高度感!

秋田駒ケ岳の本峰はこの男岳なんだそうです。標高差でわずかに高いのが男女岳(通称・秋田駒ケ岳)。

絶景だなあ。
カルデラの外輪山で隔てられる2つの世界。
右のムーミン谷。
左は阿弥陀池。

高山帯(2500m以上)で見られるようなお花が、1700mにも満たない山地帯でたくさん見られるのが秋田駒ケ岳なんです。が、お花の時期は早池峰山へ行ってしまうので、こちらには来たことが無いなぁ。

さて次は、また下って登り返して、男女岳(秋田駒ケ岳)を目指します。

なかなか疲れます。

登頂したらそそくさと下山。避難小屋近くで軽く口にして、横岳から大焼砂を降ります。

横岳。
その向こうは盛岡の街並み。
右に早池峰山。
ムーミン谷を右手にしながら、
砂礫の稜線歩き。
ムーミン谷の駒池。
風景が活き活きしてます。
振り返ってばかりでなかなか進まない。
まだ時間が早いので、
たくさんの方が上がってこられます。
優しいなあ。
うわあ。
後ろ髪引かれる思いで、
長尾根を降ります。
麓はこれからね。
楽しみ。

下山後は登山口にある森山荘さんで温泉へ。貴重品は森山荘さんが預かってくださいます。

香りの強い緑色のお湯なんです。身体に染み込んでいくのが分かる。足の疲れがどこかへブッ飛んでいきます。最高。いいお湯です。

湯上がりに頂いた湧き水も美味しかった。


何枚かスナップを。

女岳から五百羅漢へ向かう紅葉の斜面。
黒いゴツゴツした女岳を背景に、
紅葉の絨毯が本当に映えます。
女岳の溶岩流。
乳頭山(烏帽子岳)方面。
阿弥陀池
空にモミジ

この足跡はもしや?

秋田駒ケ岳のムーミン谷は、クマの目撃が割と多いエリアです。

山頂に着いた頃には少しだけ雲が出て、風景にアクセントを与えてくれました。

すぐそこにある岩手山は今ちょっと元気(火山活動)なので、入山禁止です。遠くからみても、圧倒的な存在感です。

秋田駒ケ岳も火山。女岳の荒涼とした表情は道も分かりづらく噴煙?も出て怖かったけども、地球はこうして始まったんだなぁと感慨を覚えました。

いつ噴火しても不思議ではない火山は、一方ではたくさんの恵みも与えてくれます。紅葉に、湧き水と温泉、最高だった。

これもまた、永遠ではないと思っています。だから大事にして、1日でも長く遺せるように人々か手を繋いで紡いでくれている。

一例として、
登山道の何げない石ころや木片、登山者が歩きやすいように、土砂が流れないように、誰がの手によって置かれたもの。

「登らせてもらう」意識で大地にハンコをつくように、ペッタンペッタンと歩きたい。

秋田駒ケ岳は、どこか心が穏やかになれる雰囲気があります。帰るのがもったいなくて、ずっと後ろ髪引かれる思いでした。

感謝感激、秋晴れのよい一日でした😀

番外編はこちら、


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