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【登山】秋近し🍁碧さ眩しい早池峰山

早池峰山に登ってから、薬師岳にも登ってきました。薬師岳は途中まで。山頂から晴れの早池峰山を見たかったのですが、登り始めたら曇るという😅理由はもう一つ有ったのですが。

それでも、久しぶりの晴れの早池峰山は、やっぱり息を呑む美しさでした。

3時起床。20℃。日の出は5時29分。冬至に向けて少しずつ日の出も遅くなってきました。

国道でニホンカモシカ、県道でアナグマに遭遇。飛び出してきたアナグマは私の車に驚いて、戻ろうか進もうか、道路の真ん中でぐるぐる回ってオロオロさせてしまいました。そんなアナグマが、可愛いんだよなあ。

早池峰神社さんを過ぎてからは鹿。

男を増したねえ。
凛としてかっこいいぞ。で、
いつになったら、
通してくれるかな?

駐車場には4時半に到着。13℃。外に出たら望外の星空。

(画面を少しだけ明るくしてみてください)

三日月のお陰で星がよく見えます。南の空にはオリオン座が見られました。雲がない夜空、楽しみな一日です。

いそいそと準備して、5時16分にスタート。先日は熊さんに遭遇したこの舗装路ですが、恐さはありません。むしろ、その動き方を見て頭の良い熊なんだなと感心して、人もその存在がハッキリ彼(彼女か?)に伝わるようにしようと。

登山口では、

秋の日差しに秋の景色。

七里河原をサクサク歩いて御門口を過ぎると、

久しぶりの晴れの早池峰!

蛇紋岩が朝日に照らされてキラキラとしています。無風、薄手のフリースがちょうどよい。

印象的な雲

振り返ると、宮古市を覆う雲海が、小田越登山を通過して西に向かっていくのが見えました。

薄い雲の向こうにあるまだ低い太陽からは、柔らかい光が指してきます。

カトウハコベのロックガーデンを見つけました。

何年かかってこんなに繁茂するのだろう。また来年が楽しみです。

『落ちな岩』、に違和感。

これは今日。

こちらは2022年。

傾いてないか?
雨で土が流れたのだろうか。心配です。

と感じながら、五合目御金蔵に到着。

晴れると、一層美しい。

青々したハイマツが眩しい。
登ってしまうのがもったいない。

何度も振り返りました。

薬師岳が海に浮かぶ半島みたいだ。
お、遠野盆地も雲海だ。
とても穏やかな竜ケ馬場。
山頂ドームが見えました。

北上平野は盛岡市街まで見渡せます。遠く鳥海山、岩手山もよく見えました。良い天気!

山頂で参拝してコーヒータイム。いつもの一人静かな山頂です。すぐに、たくさんの人で賑わいました。

自然の造形はなんて美しいんだろう。
あの雲渡れば薬師岳まですぐだな。
山頂の雲

コーヒー一杯、下山します。
竜ケ馬場の両側斜面は、紅葉するととても綺麗。剣ヶ峰の稜線から見下ろすのも良いですね。

カエデが赤くなってます。

雲が遊んでます。
景色が良くて、降りるのがもったいない。

とぼとぼ歩いて御金蔵。
谷を隔てた向こうのお山の、ダケカンバが秋色になってきました。

だらだらと下山。快晴だ。

ということで、薬師岳へ。

山頂まで1.5km、1時間半、400mアップです。薬師岳から、今日この美しい早池峰山を見てみよう。

実は初めて臨んだ薬師岳、早池峰山と全く違った印象で、コケがギュッと凝縮したような、快晴でも潤いを感じる古刹のようなお山です。

コケが発達して葉っぱのようになっている
ヒカリゴケ

コケすごくて、すんごい滑る。うわ、甘く見てました。帰り怖いな。

標高1550m、山頂まであと20分弱でしたが、下山することにしました。今日はたくさん与えてもらったし、お山に雲が掛かってきました。

谷を隔てた向こうの早池峰山は、

雲の中!

下山していると、早池峰山ですれ違った方が登ってこられました。早池峰山に比べると薬師岳に登る人は本当に少ないので、勝手に同志感を得てました😅

帰りの舗装路歩き、仰げは、

早池峰山!

紅葉は来週からいい感じでしょう。

舗装路を覆うダケカンバ、
葉の色が秋めいてます。

直近3回は雨の早池峰でしたので、今日の天気は本当に心にしみました。

来週末あたりが紅葉の見頃になるのかな。門馬コースも秋が良さそうですし、岩手山も秋に一度行きたい。

汗をかかないからと言って、あまり水分を取らなかったためか、脱水の症状が現れました。水分はいつも2L持っていきますが、早池峰山を登って降りて、薬師岳の山頂直下まで400ccしか飲んでなかった。

手のむくみは毎度なのですが、今回は急なダルさと心筋梗塞のような胸の圧迫感。(ほんの、少しの)

もともと血管性胸郭出口症候群と長い付き合いなのですが、リュックのチェストベルトを外すとスッと収まったのでした。

深呼吸を繰り返しても改善しますので、座ってロジックを考えてみた。

脱水で血液がドロドロになったところに、リュックのストラップで血流がさらに悪化、心臓に酸素を送れずに、虚血性心疾患(狭心症などの)を引き起こそうとしていたのでしょう。

休んだら復活したので薬師岳を登ったのですが、疲労感は回復せず、早池峰山も薬師岳もガスってきたので下山を決めました。

『いやさ、降りなよ』と言われたのかもしれません。

美しいお山を、初めて見るような感動に包まれた一方で、お山から体のことを教わったようでした。

下山後は未だ見ぬ山頂の方角に向かって一礼して、帰路につきました。


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