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登山部🌸

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私の好きな山『早池峰山』のお花を含めた登山記録や、歴史、宗教、文化、不思議な出来事など、自分で調べたことをこちらにまとめていきます。
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#山伏

100年前・お花を巡る物語り〜牧野富太郎が繋いだ須川長之助の功績とマキシモビッチの想い〜

牧野富太郎のことは、多くの方がご存知のことと思います。 このnoteは、現在の岩手県紫波郡紫波町で生まれた農家の長男で、植物学者・マキシモビッチ(マクシモービチ)との運命的な出会いによって、植物界に大きな功績を残した「須川長之助」の物語です。 ■幕末・開国・明治維新〜激動の時代に マクシモービチというロシア人の植物学者は、牧野富太郎ら明治初期の日本の植物学者からとても慕われ、多くの人を育て、現代の植物相の礎を築いた方です。 時代は幕末・開国・明治維新。サムライ文化から

2022-05-05 山伏さんの教えとお山の誘惑

先日、早池峰山でお会いした山伏さんとの会話の中で。 「山開きから閉山までの期間「以外」は、お山もお休みに入られますから、入ってはいけないのです」とお話頂いたのがおとといのこと。 内心、後ろめたい気持ちがありました。 …その翌日お山行こうと決めてたので(汗) その場では、「お山もお休みが必要なんですね」「そうです」と済ませて、裏では着々とお山の準備をしてしまう背徳感。 そのお山(早池峰山に連なる鶏頭山)は、古くから信仰を集めており、早池峰神社さんであったり、宿坊であっ

2021-09-04 山と出会いと

先日、早池峰山を登っていた所、とても風の強い日だったのですが、もう立っているのもやっとの感じでした。 あぁこんな日も良いものだなぁと、もしかしてドSなのかと自分をからかいつつ、龍ケ馬場に至りました。 さらに勢いを増す風の音に混じって、なにやらボー、ボーという音も聞こえ始め、ついに俺もおかしくなったかと本気で思いました。 というのも、今回の山行の前に、カミさんが心配するほど、早池峰山の歴史や伝承、地形や植生を狂ったように勉強してまして、そのせいで気が触れて見えないものが見