【Vol. 8】 肩関節の異常運動(上肢観察・非連動性のチェック)
肩関節の異常運動として、このノートでは上肢の異常のチェック方法について解説していきます。
私が行っている施術の中でも、必ずチェックするようにしているのが、「上肢観察」と「非連動性」です。
難しいものではありませんが、なかなか目を向けていないところでもあるかと思います。
この機会に、肩に影響を与える上肢の異常運動について学んでいきましょう。
< 目 次 >
異常運動
1. 上肢観察
2. 上肢のスクリーニングテスト紹介
2-1. 上肢肢位チェック
① 肘屈曲
② 上肢・前腕同側回旋
③ 上肢だけ回旋
④ 上肢・前腕反対側回旋
2-2. 上肢の非連動性の評価
2-3. 肘の連動性チェック
2-4. 前腕回内可動性チェック
2-5. 手指の対立動作チェック
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1. 上肢観察
まずは、上肢の観察方法について説明していきます。
そもそも、なぜ、肩の不調で「上肢」に目を向ける必要があるのでしょうか?
それは、日常生活では、
「末梢を意識している」
ということが関係しています。
「水が飲みたい」、「箸でご飯を食べる」、「物を拾う」など、何か目的のするものがあり、
手を動かします。
日常生活の中では、ほとんどの場合、目的とするものに触れる手を意識していると思います。
水を飲むために、手をコップまで伸ばすときに「肩を少し持ち上げて、肘を伸ばして・・・」と考えながら行うことはほとんどないと思います。
手の位置を意識して、決めることで、肩や肘の位置も決まるのです。
私が考えているのは、上記のようなことで、
手指、手関節、前腕、肘関節のアライメントの乱れ、使い方の問題によって、肩にかかる負担が増大したり、肩での疲労が増えたりすると考えています。
逆に、肩よりも末梢部を整えてあげれば、「肩はあまり頑張らなくてもよくなる」、「肩への負担が減る」と考えています。
このノートで取り上げる「上肢観察」、「非連動性チェック」というものは、上記のような末梢部調整による肩への負担の軽減を目的として行っています。
肩に不調を抱えている人の多くは、上肢の問題も抱えている場合が多いように感じています。
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2. 上肢のスクリーニングテスト紹介
私が行っている上肢の評価「スクリーニングテスト」は、全部で4つあります。
下記のスライドをご覧ください。
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