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【Vol. 9】 肩関節の異常運動(全身状態のチェック)

Vol. 9では、これまで取り上げてきた肩関節の機能解剖、正常運動、異常運動の知識を基に、肩関節運動機能障害を評価する上で必要な全身のチェック方法をお伝えします。

肩関節疾患をみる上で、肩関節以外の部位に、問題があるケースがあります。

そんな時に、肩関節以外の評価は有用ですが、すべての対象者の全身機能を評価している時間はありません。

そんな時に、簡単なスクリーニングテストを行うことで、評価・治療部位を絞り、時間を有効に使うことができると考えています。

このノートでは、私が実際に行っている全身機能のチェック方法をご紹介します。


<目次>

1. 大まかな評価部位の選定
 1-1. Painful arc test
 1-2. 姿勢による肩関節機能の評価
2. 肩関節機能のスクリーニングテスト
3. スクリーニングテストの概要
4. スクリーニングテストの方法
 4-1. 上肢前面
 4-2. 上肢後面
 4-3. 上肢側面
 4-4. 体幹・下肢前面
 4-5. 体幹・下肢後面
 4-6. 体幹・下肢側面


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1. 大まかな評価部位の選定

1-1. Painful arc test

整形外科的テストで行われる「Painful arc test(ペインフルアークテスト)」は、肩の大体の状態を把握する上で有用です。

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上肢下垂位〜60°挙上位までの間で痛みなどが誘発される場合、肩腱板断裂や損傷、胸鎖関節機能の低下などが考えられます。

上肢60〜120°挙上位までの間で痛みなどが誘発される場合、肩峰下インピンジメント、腱板炎、肩峰下滑液包炎などが考えられます。

最後に、上肢120〜180°(最終域)までの間で痛みを誘発される場合、肩鎖関節機能の低下が考えられます。


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1-2. 姿勢による肩関節機能の評価

姿勢を変えて、上肢挙上を観察することで、肩関節機能を評価する方法もご紹介します。

下記のスライドをご覧ください。

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