リンカーンのビール、ジャケ買い(?)
21st Amendment brewery のビールを飲みました、という話。
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この1月よりナガノトレーディングさんで扱いがはじまった、21st Amendment brewery のビールを飲みました。
正直、きっかけはジャケ買いかも(そもそもジャケ買いってお若い方わかりますかね)。新入荷のブルワリーというのは、もちろんアメリカ合衆国で評価が高いから入ってくるはずですが、恥ずかしながら小遣いと肝臓の健康に制約がある身としては、どうしても様子見になる部分があります。
が、ちょっと今回は気になりすぎた。あまりにも堂々としたリンカーンのパッケージ(なんだか石黒賢っぽい)。これ、アメリカ合衆国だから何となくノリでありかなーって感じですけど、日本で言うと吉田茂とか田中角栄が出てるのと一緒ですからね。なんとなく引っ掛かるものがあり、思わずアンテナアメリカの通販で、ポチってしまいました。
私自身のきっかけはジャケ買いですが、21st Amendment Brewery は、アメリカで高い評価を得ているブルワリーのようです。詳しい紹介は下記リリースをお読みいただきたいですが、サンクトガーレンの立ち上げに関わった方が設立されたというのは驚きでした。
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Brew Free ! or Die IPA
Brew Free ! or Die IPA シリーズは、今回日本に4銘柄入ってきました。この IPA の他に、Blood Orange, Hazy, Cold IPA が入っています。位置付けとしては一連の IPA シリーズの最もベーシックな品ながら、その実態は、面白い一杯だと思いました。
アロマは、がっつり West Coast IPA っぽい、松ヤニを思わせる香りです。風味、鼻抜けもそういうベクトル。そのため、香りからすると骨太系の IPA っぽいのだけれども、モルトが意外とおとなしくて、飲み口は軽い。苦さは中間というか、モルトが軽やかな分、明確に苦さは立つんですけれども、ガツンとくるほど強くない。全体印象として、バランスの妙が輝く、すごく取り回しの良い IPA だと思います。
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Brew Free ! or Die Blood Orange IPA
上述のIPAにブラッドオレンジを投入した銘柄です。
香りは、しっかりオレンジジュース。それこそ、ポンジュースを想起するような。苦味は先ほどのBrew Free ! or Die IPAと比べると、厚みがある苦味というか、グレープフルーツの皮のようなジンとした苦味を感じました。公式サイトの情報によると、Brew Free ! or Die IPA と Blood Orange IPA で、結構使われているホップ、その投入のタイミング等が違うようです。総じてかなりオレンジが前に出ているので、フルーツをアクセントに使った IPA というより、飲み物として完成度が高い、美味しい銘柄だと思いました。
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Fireside chat
スタイルはウィンターエール、度数7.9パーセントの銘柄。
副原料の欄を見ると、カカオニブ、シナモン、オールスパイス、ホワイトペッパーなど多種多様な品目が並んでいて、いかにも濃厚な冬銘柄といった体裁。しかし実際飲んでみると、全体印象として、意外とスムースだなぁ、という印象でした。
風味はもちろん甘やかで、カラメルっぽさとスパイスの風味は確かにあ理ますが、甘味自体は抑制的。ちょっと、ブリティッシュな銘柄みたいな感じもする香ばしさと、先ほどのグレフル皮とは異なって土や草を想起するような、ジワジワとした苦さ。ペッパー系の刺激と相まってとても心地いい。総じてスムースなのだけれども、それらの刺激が体を温めてくれる、そんな銘柄だと思いました。美味しかった。
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私が買ったきっかけは正直ジャケ買い気味ですが、やはり、大きく PR されて取り扱いが始まっただけあるというべきか、実力のある、美味しいブルワリーでした。他の銘柄も入っているので、試してみたいと思います。
この回の YouTube は下記。
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以上
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