西野亮廣さん『新世界』を読んで
先を見通すこと。
何かをするために、何かをやめる決断をすること。
根本的な自分の立ち位置『何のためにそれをするのか?』
の問いに対して、常に誠実であること。
学びの多かった西野亮廣さん著『新世界』。
▼▼▼『特に刺さった!』ってトコ
嘘は感情ではなくて、環境によって“つかされる”んだ。
「嘘をつかざるをえない環境」に身を投じないことだ。
さらに踏み込むと、「嘘をつかざるをえない環境に身を投じなくても生きていける環境」を作ることだ。
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収益化できていないけど信用を得ているケース
注目したいのは、ここ。
1円にもならないのに、「困っている人がいたら放っておけない」という人っているよね。
ホームレス小谷や田村Pのような。
世の中的には「収益化できていない」と思われている人達だ。
でも、ここまで読んでくれたキミは、もう彼らに対して、「なんで、そんな1円にもならないことをするの?」とは思わないよね。
たとえ、その瞬間に収益化できていなくても、信用さえ稼いでいれば、あとでいくらでも収益化することが可能だ。
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こうなってくると会社は、社員に対して「面白いことができる環境」を提供するしかない。
これから生き残るのは「社員を使う会社」ではなくて、「社員に使われる会社」だ。
「あの会社、メチャクチャ使いやすいよ」となれば、ホイホイと才能が集まってくるし、「あの会社、給料はいいんだけど…」となってしまうと、見事にポンコツしか集まってこない。
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つまるところ、自分を高く買ってもらいたければ、会社の財布に入るお金を増やしてしまって、“給料を上げられる状態”を作ってあげればいいわけだ。
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「一緒に頑張りましょう」という励ましの一言で、被災地に水が買えたら最高じゃないか。
そんな未来を作ってるんだよ。
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ボクは、すでに勝っている人を更に勝たすことには興味がないんだよね。
ボクは絵本を描いたり、ビジネス書を書いたりしてるんだけど、その内容は「声の小さい人を徹底的に守る」で一貫している。
挑戦して村八分に遭っている人がいれば、駆け込み寺を作って、そこでボクが知っている限りの具体的な戦略を教える。
ボクは応援してもらわないと生きていけない人間だ。
その時、「何を守る人なのか?」がブレてしまうと、応援するのも難しいと思うんだよね。
なので、この場合も徹底して、左上にいる人達の背中を後押しすることに、ボクは自分の人生の時間を捧げる。
以上、特に特に刺さった!トコでした。
▼▼▼で、感想…
来るべき新しい時代に対して、なんとなく感じている予想や希望的観測が、素晴らしく丁寧に言語化されています。
さらに一つ一つの思考を、一つ一つのプロジェクトへと実行に移す行動力。
一体西野さんの頭の中はどうなってるんだろ…?見てみたい。
しかも、それでいてフランクというか、お茶目さを前面に出しているのがステキ。
どんなに突き詰めて考え抜いてても、とっつきにくかったらマイナスですもんね…。
時代を作る人たちの中のお一人としても、また人間的な匂いのする西野さんとしても、とっても魅力的だな…と感じます。
とっても素敵な本でした。ありがとうございました!
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