他者をゆるす、ということについて
2023年に入って数日が経過しましたが、私自身、いろいろな気づきがありました。これも時代のエナジーというものでしょうか。
一つ大きかったのは、ここ最近の体の不調(まあ、40代後半ですからねー)に伴った気づきが、たくさんあったことでした。
その不調を通じて、私はようやく、私自身「過去を許そう」という気持ちになってきました。なんとなく随筆になりますが、整理までにお付き合いいただければ……。
過去にこのnoteにも綴ってきましたが、私は幼少期、母親からハラスメントおよび性的ハラスメントを受け続けてきました。そしてそれにまったく気づかないまま、つい最近の40代後半まで生きてきました。一方、私の父親はそうした母子の関係性に関心を向けず(本人曰く「母親のことはもう諦めて接触しないようにしていた」そうです)、ハラスメントで機能不全に陥っている子どもの私の表層だけを見て、バカにしたり、下に見る発言をしていました。
このような家庭環境が、その後約40年続く、私のなんとも言えない「生きづらさ」の原因でした。
瞑想、ヨガ、気功、ヒーリング、「アデプトプログラム」にはじまる神秘学や形而上学、いろいろなことを勉強してきた経験から言いますと、子どもが育って社会に出て、そこで遭遇する様々な状況は、「家庭の映し鏡」であることがままあります。
例えばですが、私が男女の関係を結ぶ女性はたいがい母親のコピーであり、縁ができる仕事の上司は父親のコピーでした(もちろん例外もあります、念のため)。これはどうやら、多くの人に共通の傾向があるようです。
私は長く、自分の人生の根本問題を探ってきました。多大な時間と労力を振り絞っていき、40代半ばから現在にかけて、ようやく、この「家庭の問題」が明るみになりました。「本当に家庭の平和というのは大事なんだな」というのがよく分かりました。
このような家庭を源とする問題に気づきが及びすぎて、私はかなり不安定な2~3年を過ごしていました。人生の折り返し地点とも言える時期の2~3年で、一気にまとめて、本来自分自身が子どもの頃に感じるべきだった(=覆い隠してきた)、怒り、悲しみ、苦しみ、そういったものを改めて感じたように思います。(それが体調にも影響を及ぼしたようです)
そうした中で、これまでも学んできたヒーリングや瞑想にあらためて集中的に取り組んでもきました。
専門カウンセラーとも対話する中で分かったことですが、私は一般的な観点から言っても、精神面でかなり過酷な家庭環境にいたようです。
けれども、2023年に入ってからようやく、「そうした家庭環境は本当にもう引きずる必要はないのだなあ」と、あらためて感じました。
そして、ようやく気が付きました。「ああ、親もあれが限界で、もうどうしようも仕方がなかったんだなあ」と。
もちろんそれは、親をはじめ私に対して酷いことをしてきた人物を諸手で受け入れる、というわけではありません。他者によるハラスメントに基づくコミュニケーションにまともに対応する、ということでもありません。例えばですが、もう私は、親との関係性を修復して一緒に暮らすとか、何もなかったように一緒に過ごすということは、一切ないでしょう。また、過去、学校や職場で私に酷いハラスメントをしてきた人々に近づくということも一切ないでしょう。
けれども、私はもう、いよいよこれらの「過去にひきづられた思い」を手放して生きるのだな、という感触がだんだんと出てきました。いやむしろ、「発酵」して「醸成」されてきたというべきでしょうか。(時間やタイミングというものは、本当にあるのでしょうね)
私の心と体には傷もあり、修復し得ない箇所も多々あります。けれども、私は今、次のように、自分自身に声をかけようと思います。
「私よ、私はあなたに宣言します。他の誰がそれについてどう言おうと、そんなものは一切関係ない。だからこの宣言を聞いて欲しい。
あなたは、どんな状況でも屈しなかった、最強の戦士だ。あなたの存在、見えるもの見えないもの全ての有り様が、たくさんの勲章だ。その勲章を、私は最高度の賞賛をもって称えます」――。
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